pic_1213_01 藤巻 聡(ふじまき さとし)
元銀行マン不動産融資アドバイザー

みなさん、こんにちは。
不動産融資アドバイザーの“まきまき”こと藤巻でございます。
相変わらず、お散歩が大好きな私ですが、先日は日本銀行のお隣にある貨幣博物館に行ってまいりました。2~3時間程度の時間つぶしには丁度良い場所ですね。
おまけにお金や銀行の歴史、貨幣経済の仕組みも勉強になりますし、何気に楽しい時間ですね。

日曜ということもあり、結構お子様連れが多かったですね。きっと夏休みの社会研究の宿題なんでしょうね。でもって、カップルもそれなりに見かけるのですが、 あれは絶対に、銀行員同士のカップルですね。

最近「歴女」が流行っているようですが、旧貨幣に関心のあるOLは、やはり銀行員でしょう!というか、どこから見ても銀行員でした。(私の主観ですが…(笑)) ちなみに私がかつて勤務していた銀行は、銀行内での結婚が極めて多かったです。
結婚披露宴に行くと、ほとんど双方の支店の行員が集まっての打ち上げパーティーのような雰囲気でしたから。(笑)

さて今回は、融資相談をした際に、嘘の申告をして審査が通った場合のお話ですね。
おそらく、ご相談者さまも、『嘘』なんて、絶対にいけないこと!ということは 十分ご承知されているもの思いますが、それでもどうなるのか?聞いてみたいのでしょうね。ははは…分かります!

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これまで、嘘の申告をして融資審査を受け、後に発覚した人はいましたか?
勤め先を偽っていた、年収を改ざんしていた、実は過去に法人を破産させていたなど、事実を偽って審査を通し、決済直前、あるいは決済後に融資を取り消された人は本当にいるのでしょうか?

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結論、嘘は絶対ダメです!! たとえ融資が実行された後でも、虚偽がわかれば銀行は貸し出し資金の回収を行うはずです。
資金の回収に至らないまでも金利や融資期間の見直しが入る可能性もございます。
しかも銀行は「怪しい」と思ったり、「嘘をついている」と思った場合、相手にそのことを伝えることはありません。
「今回の融資は見送らせて頂ます」という言葉だけで終わらせてしまいます。
皆さんが思っているより、嘘や粉飾は見破られるものです。その理由についても1つ1つ解説致します。

「嘘」や「粉飾」が招く結果とは?

pic05再度申し上げますが、言うまでもなく『嘘は絶対にダメ!』です。
まぁ、銀行員がその嘘を見抜けないのというのも問題があるのですが、あとでその嘘が発覚した場合、必ずとんでもないことになると心得ておいてください。

私も現役時代、とある企業の経理部長に嘘をつかれ、そのまま席をたったことがございます。
支店長には、これ以上担当することはできないと伝え、 以後の対応は上席者(支店長、統括副支店長、預金・融資・渉外の各課長(副支店長)にお任せしました。
結果的には、先方が、銀行に社長と来訪、支店長に頭を下げて、懇願したようです。

一応、取引解消には至りませんでしたが、 保全強化、金利水準の見直し、その他銀行主導でいくつか条件を付したようです。
また、決算内容について、本部より指摘を受け、社長さんの説明では、いまひとつ納得ができないことがあったため稟議伺いの段階で、本部より取り下げをしたことがございます。

稟議を上げるまでは、支店的にはOKでしたが、決算内容に一部不明瞭な点があり、 その点について最悪のケースを想定した場合は財務内容の実態が著しく悪化したものになるため審査本部より確認の照会がありました。
それに明確に返答できず、 支店としても確かに言われてみるとそうも考えられるよね……ということになり、 取り下げを依頼しました。

一旦、1稟議案件が謝絶になると、 既存取引についても回収方針を検討しなければならなくなるので、 その時は、取り下げの上、業況注視対応で本部の了解を得ました。
もちろん、当然のことですが、 銀行側から、『嘘ついたでしょ!』とは決して言いません。
嘘と判断したら、余計な説明はせず、 『今回は、申し訳ございませんが、ご支援できません!』とこたえるのみです。

資金実行前であれば、当然融資承認は取り消しです。また資金実行後であっても、たちまちその先に対する融資金の全額回収方針に、取引対応方針は転換になります。