pic_1213_01 藤巻 聡(ふじまき さとし)
元銀行マン不動産融資アドバイザー

みなさん、こんにちは。
不動産融資アドバイザーの“まきまき”こと藤巻でございます。
今回は、自己破産の融資のお話ですね。

自己破産者が、銀行融資を受けることができないことは、みなさんご存じの通りと存じます。では、家族に自己破産した方がいた場合は?どうかというご質問でございますね。

ご質問に回答するのはもちろんですが、まずはこの自己破産について融資の観点から少しお話しておこうかと思います。

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自身は自己破産をしていなくても、家族に自己破産した人がいた場合、融資を受けることはできないのでしょうか?私は5年前に主人に内緒で自己破産をしました。

先日不動産投資するのに主人名義で融資の申し込みをしましたら次の日融資担当者から「奥さんの事故がありましたね。融資は難しいです」と言われました。
連帯保証人のお尋ねもない段階で調べられたようです。

今後も主人名義の不動産融資はおりないでしょうか。銀行によっては融資してもらえますか?

自己破産は最後の最後の手段

自己破産は、決して不動産投資に失敗した時の事後処理の便利なツールではございません。
むしろ、一番最後の最後、自力では再生(民事再生、任意整理など)が極めて困難なときの、最終手段と考えて下さい。

今回の投資案件には失敗したけど、自己破産して次はこの経験を活かして上手に投資すればいいや!なんて考えで、安易に自己破産を捉えることは危険でございます。 自己破産は、お侍の時代の徳政令や借金棒引きとは異なるのですから。

法律的に『自己破産』とは、不幸にも現在の債務(お借入等)を現在の収入あるいは財産で賄うことができない状態に至った時、保有している全財産を換金し、それを各債権者に債権額に応じて分配(配当)し、お借入等を清算して破綻した状況から立ち直るための制度です。

しかし、収益物件を銀行融資で購入して不動産投資を実践してみたけど、期待通りの家賃収入が得られず、あるいは毎月の家賃収入が、毎月の銀行借入の約定返済を大きく下回ってしまい、不動産収益では返済が困難な状況に至ってしまった。
だから自己破産して一度清算し、リセットすれば、また挑戦できるということではないのです。

なお、この全財産には、金融機関にある預貯金はもちろんのこと、現金キャッシュや不動産、自動車やバイク、他人への貸金(債権)や保険の返戻解約金、さらには退職金にまで及びます。すなわち、換金可能なありとあらゆるものが対象となる訳です。
一方、清算が行われると、金融機関からのお借入はもちろんのこと、クレジット関係の支払い、知人等からのお借入、家賃の滞納や、保証債務など、支払い義務のある一切のものが免責されることになります。

簡単に言えば、自己破産とは、裁判所に認められれば、保有しているすべての財産を差し出すことで、すべての借金が帳消しになる、一見資金面では、債務整理の幾つかの方法のなかでも、最も便利で良い方法あるようにも見えますが、当然、それに伴うペナルティーもございます。しかもこのペナルティー、みなさんの人生に、意外と大きく影響するものと考えて下さい。