不動産投資にはある程度の自己資金が必要で、お金がなければできないと思っている人は多いだろう。
しかし現実には「自己資金ゼロ」でも不動産投資はできる。
優良物件を見つけて、金融機関から「フルローン」を引き出せばいいのだ。
サラリーマン大家さんの森井雄一さん(35歳)は、2013年9月に不動産投資を本格的に開始。以後、半年あまりのあいだに6棟の築古アパートを「頭金なし」のフルローンで取得し、家賃収入は月100万円を突破している。
森井さんは東京都内在住。所有物件は北関東エリアの各所にあり、20%を超える高利回り物件がほとんどだ。
自己資金を使わず、短期間で複数の物件を取得できたのはなぜなのか。高利回りの優良物件をどうやって探し出したのか。フルローンを引き出すにはどうしたらいいのか…… などなど、気になる疑問を解き明かすべく、楽待新聞記者が話を聞いた。
新築区分マンション購入で失敗…… それが悔しくて猛勉強!
「不動産投資を始めたのは、妻に手渡された一冊の本がきっかけです」 その本とは、不動産投資家にはお馴染みのバイブル『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ氏著)。
「妻が読んで感銘し、私に薦めてきました。私も読んで衝撃を受け、金持ち父さんを目指そうと」
しかし、初の不動産投資は何の知識も得ぬまま勢いでスタートしたため、失敗を招くことになる。
購入したのは東京都内の新築区分マンションで価格2000万円。月8万6000円の家賃収入からローンを差し引くと、残金は8000円。そこから管理費、共済費、税金などを支払うと、毎月完全な赤字だったのだ。
「この失敗が悔しくて、リベンジするために不動産投資について猛勉強しました。関連の書籍を読みあさったり、セミナーに積極的に参加しましたね」
そんな中、楽待でも大人気の連載コラム「石原博光のお悩み相談室」でおなじみ、石原さんの『まずはアパート一棟、買いなさい!』をきっかけに、「地方の築古、高利回り物件」に狙いを定めるスタイルに注力。2013年9月から物件を買い進めたそうだ。
所有する6棟の価格、利回りなど詳細を公開
森井さんが約半年で購入した6棟のアパートの詳細を紹介しよう。
1棟目(2013年9月購入)
2棟目、3棟目(2013年10月購入)
4棟目、5棟目(2013年12月購入)
5棟目は約23.5%(満室で約29.6%)
6棟目(2014年3月)
以上、すべて木造アパートで6棟合計50室。家賃収入は月121万円、ローン返済は42.6万円となった。
「6棟目は親戚に資金を融通してもらいましたが、あとはすべて頭金なしのフルローンで購入しました」
自分のお金は一切使わずに物件を購入し、たった半年で家賃収入121万円を達成した秘訣はどこにあるのだろうか。
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