大家さんコラム最終_04292015

不動産投資というと、一部のお金持ちにしかできないイメージを抱いている人が多いだろう。そのため、興味はあっても「手持ち資金が少なく、年収も低い自分には無理……」などと考えてしまいがちだ。

年収300万円、“ダメサラリーマン”を自認する優待×大家さん(37歳)も、かつて同様に感じて壁にぶち当たった一人である。

しかし、そこから一念発起。手持ち資金の乏しさと低属性のハンデを乗り越えて不動産投資を開始し、大家業5年目を迎えた現在、複数の物件を所有するまでに。家賃収入は本業年収の3倍以上の約1000万円に達している

一方で、株主優待を目的とした株への投資も実践。こちらは学生時代から少しずつ銘柄を買い足し、食事券やお米などの優待が日々の生活に役立っているとのこと。

株、不動産の投資にはそれぞれメリット、デメリットがあるもの。両者を比較してこう評する。

「単純な利回りという点では不動産に軍配が上がるでしょう。ただ、家賃収入は購入時をピークに下がっていくのが通例ですし、物件トラブルや修繕費といったランニングコストもかかります。

一方、株は持っていても手間もランニングコストもかからず、換金もしやすい。また企業の成長により配当の増配も期待できます。株と不動産、双方の特性をうまく補完し合えるポートフォリオを組むのがよいのかもしれません」

優待×大家さんが指摘する株、不動産のメリット・デメリット


メリット
デメリット

流動性があり、換金が容易

成長企業の恩恵を受けられる(株式分割、1部昇格、増配)

税金がわかりやすい

不動産のように自分の創意工夫で価値を上げられない

不動産のような拡大やレバレッジはかけられない

倒産すれば紙きれになる

不動産

融資が利用できる

アウトソーシングの仕組みが整っている

事業として取り組める

リフォーム、リノベーションと創意工夫の余地がある

最後に土地は残る

保有していると、株にはないトラブルや修繕費用が発生する

取引コストが株より高い

思った以上に税金がかかる

では、優待×大家さんはいかにして不動産投資の道を切り開いたのか。これまでの歩みを追いつつ、成功の秘密を詳しく探っていこう。