こんにちは。デザイナーのみなやまくみこです。
第3回目は、今流行のインテリアシール(ウォールステッカーとも呼ばれます)がテーマです。インテリアシールといえば、100円ショップからIKEA、楽天の通販などでも様々な種類が売られています。
価格も100円から、高くても1万円程度とコストパフォーマンスにとても優れています。貼るだけでお部屋のイメージがグンとアップする、インテリアシールの効果的な使い方や選び方をご紹介します。
インテリアシールの6つのメリット
インテリアシールの効果といえば、安くて簡単に部屋のイメージチェンジができることです。貼るのも剥がすのも簡単なので、原状回復も容易で賃貸物件に向いています。
インテリアシールには種類がたくさんありますので、部屋に合わせてシールを選びますが、貼った部分がアクセントとなり、内見した入居希望者にインパクトを与えることが可能です。
同じような効果のあるものに、アクセントクロスがあげられますが、1面とはいえ材料費だけで1万円近くかかり、プロに施工を頼むと3万円前後かかることもあります(そもそもアクセントクロスだけを請負う業者がいないかもしれません)。
その点、インテリアシールであれば、100円~数千円、どんなに高くても1万円の予算の中で、特別な道具も技術もいらず、簡単に貼ることができるのです。
安いものでも、うまく使えば、それだけで部屋のオシャレ度が大きくアップしますので、近隣物件との差別化ができるのはもちろん、部分的な汚れを隠したり、穴を隠したりするのにも有効です。
どんなものを選んだら良いかわからない、本当にオシャレに貼れるかわからないという方もご安心下さい! おすすめのデザインや張り方、どこに貼るのが効果的なのかなど、写真付きでご案内します!
まず、インテリアシールのメリットをまとめると以下になります。
①とにかく、リーズナブル
100円ショップでも売られていますし、100円ショップでなくとも、数千円程度で良いデザインが手に入ります。
②種類やデザインが豊富
文字・植物・動物・パターン柄などあらゆる模様があります。
③簡単に貼れる
糊付なので、誰でもすぐに貼ることができます。
④剥がすのもかんたん
原状回復が容易にできます。
⑤汚れや傷隠しに使える
大きめのインテリアシールであれば、壁の汚れや小さな傷隠しにも使うことができます。
⑥インテリアとしても有効
壁だけでなく、家具やキッチンの扉に貼ることもできます。窓やミラーに貼って楽しむこともできます。
このようにメリットの多い、インテリアシールですが以下のような注意点もあります。
・でこぼこした凹凸のある壁・土壁・砂壁・ペンキや漆喰で塗装されている壁は不向き
・シールを貼った部分に日焼けあとが残る部分があるため、あまり日当たりが良い壁に貼るのはNG
・水回りに使えないインテリアシールもある。水回りに使いたい場合は、耐水インテリアシールを使う。
・剥がしやすいとはいえ、長期間貼っていた場合、なかなかキレイに剥がれないケースもあり。(そんなときはドライヤーを使ってシールを温めて、糊をとかしながらゆっくり剥がす。)
インテリアシールの種類や値段は? どこで買えるの?
インテリアシールには、いくつか種類があります。一般的なシールタイプは厚みがあります。値段が安く100円ショップやIKEAで売られているものが、このタイプになります。
シールタイプの多くは、透明なフチがあります。この部分が見る角度によっては、反射してしまって、いかにもシールを貼ったような安っぽい印象を与えてしまうことがあります。
ただし、高品質なシールタイプは、粘着部分が一般的なシールタイプとは異なり、特殊な粘着面でキレイに剥がすことができ、繰り返し使うこともできます。貼っていて少し曲がってしまった場合など、かんたん貼り直すことができます。
転写式タイプのインテリアシールは、値段が高いのですが、シールタイプにはない特徴があります。それはフチがないことです。
デザインに合わせてカットされているため、デザイン部分だけを壁に貼ることができます。薄くてしっかりと吸着して、仕上がりがとてもキレイです。文字のシールであれば、まるで壁に直接書いたかのように見えます。
私の場合は、高品質シールタイプか転写式タイプを選ぶことが多いです。
インターネットショップの場合、「転写式」「シールタイプ」と書いてない場合が多いので、貼り方をみて見分けます。
実際にインテリアシールを見て選びたい場合は、「東急ハンズ」「ロフト」などで購入することができます。
私のおすすめは田園都市線の池尻大橋駅にある「SEMPRE(センプレ)」という北欧系の家具を取り扱っているショップです(インターネットショップもあります)。
他のショップに比べて、値段は高いですが、良いデザインが揃っています。
失敗しない!? インテリアシールの選び方
たくさんの模様があるインテリアシールですが、どのように選んだら良いか、迷われる大家さんも多いと思います。
たとえば、子供部屋であれば、動物のイラストやキレイな色のフラワーなど、子供が喜ぶような明るいインテリアシールが向いています。
独身の男性向けであれば、黒のシンプルなイラストや文字がおすすめです。
白っぽい部屋でアクセントが少し足りないときは、思いきって黄色やオレンジなど、明るくはっきりした色を使うのも手です。
これといった決まりはありませんので、部屋の用途によって選ぶといいでしょう
また、「部屋のどこに貼ればいいのか?」と質問を受けることがありますが、壁の面積が広い部分が向いています。
パッと見て殺風景に見えるところに貼ることをおすすめします。ただ、直射日光により壁の日焼けがおこる可能性があるため、窓の付近、陽当たりのよい壁面は避けます。
オシャレな部屋を作る! インテリアシールを貼った4つの事例
それでは、実際にインテリアシールを使った壁面をご紹介しましょう。
①フレンチテイストの文字(転写式)
私は文字のインテリアシールを使うことが多いです。このインテリアシールは文字列の頭を揃えたデザインですが、シール自体はいくつかのブロックに分かれているので、少し貼るのが難しく思えます。
貼る際にはマスキングテープで頭の部分に印をつけておけば、かんたんに曲がらずに貼ることができます。
②電球柄(高品質シールタイプ)
電球柄のシールはいくつかのカラーがあり、はっきりとした色合いも多いので、真っ白な壁にアクセントとして使うのにおすすめです。
模様ごとにシールがわかれているため、どれくらいの間隔をあけて何個貼るのか、といったバランスは自分のセンス次第です。失敗は少ないですが、はじめてだと悩むかもしれません。
③世界地図の文字(転写式)
このインテリアシールの特徴は、文字で世界地図が描かれていることです。サイズが大きく、全体に貼ると、1間幅(1900mm)もあるため、大きな壁面に適しています。
ゴシックのフォントでクールなイメージがあるため、単身の男性向けのお部屋に適していると思います。
また、このインテリアシールシールは転写式にも関わらず、2000円程度と非常にリーズナブルです。
④植物のイラスト
イラストのインテリアシールもアクセントに使います。この植物のイラストは800mmの長さで垂れ下がった形状なので、壁コーナーの入隅や出隅部分に貼ることで、ナチュラルな雰囲気を与えます。
また、イラストのインテリアシールでも、小さなサイズを選べばキッチンの扉やミラーのポイントに適しています。
たくさんのデザインがありますので、ご自身の物件にはどんなデザインが合いそうか、入居者層を考えながらシールを選び、試してみてはいかがでしょうか?
貼り方のコツとしては、中央から外に向かって空気を逃がしながら貼ると、空気が入りづらく、仕上がりがキレイになります。
また、シールを貼る面にホコリなどの付着物が無いよう、軽く拭いてから行うとよりキレイに貼れます。仮に失敗してしまってもすぐに剥がすこともできますので、怖がらずにぜひチャレンジしてみて下さい!
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