おはようございます。”かっちん”です。
数日前には、買うか買わないか迷った挙句に買わなかった物件について書きました。
今日は、欲しかったけど買えなかった物件について紹介させてください。
場所は岐阜県内で、三重県との県境に近いエリアでした。養老鉄道という近鉄から分離された単線のローカル線がのんびりと走っています。
近くに駅はあります。いや、駅しかないといった方が良いかもしれません。
2LDKのファミリー向け間取りでしたが、近くの小学校は児童数の減少によって廃校になり、遠距離通学を余儀なくされている状況です。
1棟に4戸入ったアパートが4棟あり、それらがまとめて売りに出されていました。確か5000万円台だったと記憶しています。
ここまで書くと、なぜそんな物件が欲しかったのか?と疑問に思う方も多いのではないかと思います。
僕が感じたこの物件の魅力
1.目の前の駅を最大限に活用する。
養老鉄道は(列車によって)自転車が持ち込めるそうです。また、養老鉄道と並行して津屋川という清流が流れています。
「住むにはちょっと」という感もありますが、短期であれば楽しく遊べそうな雰囲気です。
電車に自転車を積んで数駅先まで行き、川の下流に向かって、やや下り坂を軽快に走るとか、カヤックで川下り、なんてこともできるかもしれません。(カヤックが電車に乗せられるかは未確認)
短期滞在型のリゾートアパートなんて使い方ができればとっても面白そうです。
2.高速道路の開業とスマートインターチェンジの構想
この地域に高速道路の建設計画があります。そして、スマートインターチェンジの誘致を行なっているというのが、町のホームページの何かの議事録にチラッと書いてありました。未確定のものに期待するのは怖いのですが、実現すれば面白い材料になりそうでした。
現実的に
普通に募集するとなかなか苦戦する物件だろうことは予想できます。そして、アパートを短期利用型のリゾート施設にする、という発想も、今でこそ議論が進んでいますが、実際にはかなり難しいのは百も承知です。
ただ、「何か面白そうな物件」っていうのは魅力だと僕は感じています。僕が「面白そうだ」と感じる物件は、きっと同じように「面白そうだ」と思う人も必ずいるはずです。
田舎暮らしにあこがれている一部の人にマッチすれば、魅力的なオンリーワン物件になったのではないかと思っています。
あとはその魅力をどう発信していくかですね。
では、なぜ買わなかったのか?
はい。残念ながら金融機関を口説き落とすことができませんでした。担保価値もなく、はっきり言って無謀だと。
こういう時にブレーキを掛けてくれる金融機関の存在ってある意味頼もしいですよね。お金が潤沢にあったら、僕は絶対暴走しているタイプだと思います。
結論
当たり前のアパート経営の一歩先を考えていきましょう。
ブレーキを掛けてくれる金融機関の意見も大切に。
今月の僕のコラムです。あわせて是非お読みください。
6月1日掲載→事業規模の拡大を目指すか自己資本比率のアップを目指すか?
6月2日掲載→自己資金が1000万円必要。でも手元の自己資金は500万円。
6月3日掲載→買うかどうか迷ったけど買わなかった物件
6月4日掲載→良い物件なら売るわけない!? 売りに出されている物件では…?
6月5日掲載→アパートローンの金利は○○%以上でないと儲けが出ない。
6月6日掲載→銀行から融資を受けやすくするための小さなコツ。
6月7日掲載→不動産経営に役立つスマートフォンの使い方。
6月8日掲載→デッドスペースを利用して収益アップをはかりましょう。
6月9日掲載→当たり前のアパート経営の1歩先を考えさせてくれた物件。
6月10日掲載→5000万円の物件を買っても大家が手にするのは10万円くらい。
6月11日掲載→目標のキャッシュフローを上方修正。
6月12日掲載→「新築区分マンション投資」の営業マンに逃げられました。
6月13日掲載→土地持ちの方がアパートを作ってもうまくいきません。
6月14日掲載→考え方を変えれば、アパートの利回りは「倍以上になる」?
6月15日掲載→買主側の仲介業者も売主側の仲介業者も考えることは同じ。
6月16日掲載→2週間で外壁塗装ができました。”退色しにくく””普通”が狙い。
6月17日掲載→1棟物件か区分所有か?それぞれのメリットとデメリットの確認。
6月18日掲載→突風によるソーラーパネルへの被害から見るリスク回避の方法論。
6月19日掲載→管理の仕事ってなんだろう…。自主管理についても考えてみる。
プロフィール画像を登録