ハザードマップを公開したら不動産の値段は変わるか

これは以前、すこし触れたことなのですが、今から20年ほど前、ようやくハザードマップができ始めた頃のことです。「ハザードマップを一般に公開すべきかどうか」ということについて議論がありました。「もし、公開すれば、不動産価格に大きな影響を与えるし、不動産業界から反発があるかもしれない」ということで公開しないほうがいいと考える人たちも多かったのです。

最終的には公開することになりましたが、その結果はどうかというと。

ハザードマップを公開しても不動産の値段は全然変わらなかった

地価は公開前後でまったく変わりませんでしたし(危険なところも、安全なところも同じ動き)、不動産業界からの反発もまったくありませんでした。
それまでは「不動産の値段というものは、自然災害のリスクなどが含まれて、適正な価格になっているもの」とばかり思っていましたが、どうも、そうではないんじゃないか、ということがその時わかりました。

すでに自然災害リスクを含んだ価格の不動産もあるし、まだ含んでいない不動産もある

それ以来、不動産投資のかたわら、ポチポチと自然災害と不動産の価格の関係について勉強してきました。
結論は、あたりまえのことですが、災害のリスクがすでに価格に含まれている不動産もあるし、まだほとんど含まれていない不動産もあるということです。

ここから10行ほど自慢話

今年の1月にISDRR(防災・減災に関する国際研究のための東京会議)という、皇太子さまもご出席になった国際会議がありました。ここで「不動産と自然災害」についてポスター発表をしてきました。
非常に大きな反響があったのですが、なにより口頭発表で2回笑いをとったことがウレシイですね(ソコカイ)。特に2回目の笑いは、会場大爆笑、ドッカーンという感じで、ワタシは大感激でした。いい研究をしてホメられた時よりも、よほどウレシかったですね。もう、大家さんとか自然災害の仕事はヤメて、お笑いの方向に進もうかと思ったくらいです。
ただ、惜しむらくは、我々シタッパが発表したのは、皇太子さまが帰られた後です。もっとエラクなって、皇太子さまを笑わせるようになりたいですが、もう歳ですからダメですね。

 150114-tokyo_mh_5544_MG_6234

      会議にご出席の皇太子さま         口頭発表中のハカセ大家

次回からは不動産価格と自然災害

それはさておき、上の発表の中では「不動産価格と自然災害」についても触れています。みなさん、ご興味をもたれると思いますので、これから数回、不動産価格と自然災害リスクについて、書いてゆきたいと思います。