価格はあまり変わらないのに、盛土部分と切土部分の自然災害リスクは段違い。それなら、切土と盛土をどうやって調べるか。

以前は切土・盛土を区別するのは大変だったけど

少し前までは、造成地の切土・盛土を判定するのは、なかなか大変でした。施工図面などは残っていなかったり、見るための手続きが大変だったりしたのです。しかたがないので、昔の地形図と造成後の地形図を照らし合わせながら、たぶん、ここは切土、ここは盛土と判定していました。

ここ数年で切土・盛土の情報が爆発的に増えた

情報が増えたのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。この地震では、特に仙台の大規模造成地の盛土部で大きな被害がでました。以前から造成地の盛土部は災害に対して弱いということはわかっていましたが、この地震で改めて「やっぱり危ない」ということが、関係者の間で再確認されたことがきっかけであると思います。

切土・盛土の区別を調べる方法→全部まとまっている所はない

残念ながら、現在はこの問題に対するポータルサイトはありません。

また、国土交通省が「国土交通省 大規模盛土造成地マップの公表状況について」でリンクを張っていますが、これは平成25年以降、変更していないので古くなってしまいました(以前の私のコラムではここを推奨していましたが、さっぱり更新しないので古くなってしまいました)。
また、同じく、国土交通省が「防災に役立つ地理情報」に掲載しているものもありますが、これも一部にしかすぎません。
また、地理院地図の土地条件図には「切土、盛土、厚い盛土」の区別がありますが、すべての地域が網羅されているわけではありません。

切土・盛土の区別を調べる方法→自治体の情報を個別にあたるしかない

切土・盛土を調べるにあたっては、まずは上の、国土交通省のサイト、地理院地図を見てください。それでわからなければ、自治体の情報を個別にあたるしかありません。

今、国土交通省の指示により、自治体による「大規模盛土造成地の調査」が積極的に進められています。そして、今、その結果がどんどん公表されています。ひょっとしたら、最初から自治体の情報を調べるほうが速いかもしれません。

キーワードは「大規模盛土造成地」です

都府県、市町村のサイトで「●●市、大規模盛土造成地」として検索してください。全国、かなりの自治体で情報が公開されています。