こんにちは、地方在住大家ゆたちゃんです。

 

楽待大家さんのコラムを書く人も読む人も、

現在大家業を営まれている各事業者さんが、

それぞれどのようにしてこの事業を立ち上げて、

そして現在に至るのかが大変気になるところですよね?

 

私にとっての大きなきっかけは、

当然ロバート・キヨサキ氏の金持ち父さん、貧乏父さんでもありますが、

私の中での一番の大きなきっかけは、今から20年以上前に、

10代から20代前半までの学生や社会人が読む人気青年雑誌のマネー特集号のお金儲けの方法の実例として、

北海道でわずか200万円の木造アパートを競売で買った人の話が掲載されていた記事だったと思います。

その時から漠然と“アパート経営って儲かるんだ”という認識を持ったと記憶しています。

 

こんな話をすると私の年齢がばれてしまうのですが、

1980年代頃の当時の男の子のバイブル的存在であった雑誌で、

ファッション、車、部屋のインテリア、グルメ、女の子との付き合い方など本当に様々な事を学ばせて頂いた雑誌です。

 

それから時は流れて、晴れて社会人になった時に、私は父から株式投資を勧められました。

理由は株式投資をする事で、会社の研究、業界の研究を行う事で経済全般に明るくなり、

最終的に必ず自分自身の仕事にも役に立つという事だったと理解しています。

 

そして株式投資にも慣れて来て、何とか一定の成果を上げる事が出来る様になった時(株式投資を始めて10年以上経過しています。)に、

株の儲けをどうしたら、より一層安定的に増やして行けるかを漠然と考えていて、

たまたまその当時の競売のサイトを何気なく眺めていたら、

自分が住んでいる所から1.5キロほど離れたところに、

木造2階建ての築20年の2LDK2世帯、

3LDK2世帯の建物の広さが185.95平米のアパートが416万円で売りに出ているのを見つけて、

”これだ”と思い、

とりつかれたようにその物件にのめり込んで行ったのがきっかけでした。

 

その物件は全部屋空室でしたが、

建物の中や周辺には様々な残置物が大量に残されており、

後で分かったのですが、

建物が北側に5センチも建物の基礎ごと沈んでしまっている大変な物件だったのでした。

 

そうとは知らない、

当時不動産賃貸経営に関してまったくの初心者であった私は、

何も考えずにまずは手持ちの株式を売り払い、

入札の申込に必要な金額を用意して、

どきどきしながら、

売却基準価格より5万円高い金額で入札したのでした。

 

仕事の為に開札日の当日に裁判所に行く事が出来なかった為に、

どきどきしながら結果をインターネットだったか、

裁判所への開札結果確認を電話で調べた記憶があります。

 

そして晴れて無事、

初めての入札で落札したのですが、

なぜか入札者は私一人だけ…やけに不人気だったのは、

私の住んでいる地域が他の地域に比べて過疎化が進んでいる事が原因だろうかと思いつつ、

初めて建物の中に入ってビックリ…

 

な、なんと、

建物の1階北側の部屋の畳は外されていて、

床が北側に傾いていた事が判明したのでした。

もしも、

建築に詳しい方と一緒に物件の下見に行っていたのなら、

この物件を入札する事を止めていたかもしれません。

しかし落札してしまった以上、もうどうにもなりません。

 

途方にくれても仕方がありませんでしたので、

当時、父にアドバイスを仰ぎ、

親戚の大工さんの力を借りて、

ジャッキアップという方法を用いて、

何とか賃貸できるレベルのリフォームを行う事が出来ました。

リフォーム費用は総額で300万円強かかり、

物件の投資総額はおよそ800万円となり、

家賃収入が固定資産税と火災保険を引くと約133万円でしたので、

約16.6%の利回りとなりました。

 

おかげさまで現在でもこの物件は満室で運営できておりますが、

昨年は井戸水の配管の修繕とあわせてトイレの水洗化工事の実施を行い、

さらに今年は前回のリフォームから10年を経過して、

トタン屋根の塗装のはがれが散見された事から、

トタン屋根の塗装を行いました。

 

 DSC_5117

今年、トタン屋根の塗装を行ないました。

 

私共が所有する賃貸物件の中では、

一番低い利回りの物件ですが、

とにかくこの物件のリフォーム経験により、

アパート、マンションの賃貸経営をスタート出来た事が最大の資産ではないかと思っております。

 

この第一号物件の入手からスタートして、

何とか規模を少しずつ拡大してこれたのも、

すべてはこの第一号物件で養った経験が大きかったと感じています。

 

これから、アパート、マンションの賃貸経営をお考えの地方在住者の方は、

10年前、5年前と比べると高利回りを狙うことが現在困難であるとは思いますが、

まずは小規模な物件で始めてみるというのも良いと思います。

 

賃貸経営が有望だと思ってみても、

実際にアクションを起こさないと何も始まらないし、

実際に始めてみないと理解できない事ばかりで、

それらの経験を積み重ねてから、

少しずつ物件を増やし、

最終的に専業大家として営むことが出来るレベルまで成長する事が出来ると感じています。

 

ここまでお読み頂き有難うございました。