借換は基本的にはしない方がいい!?

物件ホームページ大家★しみさん です!

タイトルと真逆になりますが
私は、金融機関に対し
安易に融資借換や金利交渉はあまりしない方がいいと思っています。

それよりも、次の物件の融資を検討いただいた方が良いというのが

基本方針としてあります。

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借換は戦略的に

しかし、借換によるデメリットを勘案した上で
戦略的に行なう場合は、それもありという姿勢です。

通常、融資借換する場合は、他行に借換した際に

なんらかのメリットがあることが理由になると思います。

その多くの場合、「金利引き下げ」をすることが目標になるかと思います。

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借換に至るまでの経緯

借換に至るまでの経緯としては、

以下のようなケースになることが多いと思います。

1,現 金融機関に金利交渉をする。
2,金利交渉が決裂!

3,他行へ借り換える。

当然、費用がかからず手間なくCFが増えますので

1番がベストですね。

残念ながらそれが叶わない場合に

3番にチャレンジすることになります。

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順序を守って正しく借換を。

ちなみに、この順番を逆にしてしまうのは非常に良くありません。

水面下で他行へ打診して、融資承認が下りれば、
ある日突然、現 金融機関へ連絡して借換を行い

NGなら、なにくわぬ顔でそのままに…

「バーゲンハンター」に注意!

このような行為は、現 金融機関に対し

金利交渉を行なう機会を損失していることになりますし
なにより筋が通りません。

金融機関の中には、こういう卑しい行為を行なう経営者を、

「バーゲンハンター」と揶揄している方もいると聞いたことがあります。

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金融機関と向き合う姿勢が大切です

他行へ打診する際も、

「現 金融機関と末永くお付き合いしたかったが

残念ながら金利交渉が叶わなかったので、今後の成長のため借換を決断した。」

と正面からいえるようにしたいですね。

言うは易く行うは難し

とはいうものの…実は私も、ネット通販会社を経営していた時代は、
水面下作戦オンリーでした(>_<)

不動産賃貸業をやりだしてから、筋を通すようになりました。

銀行へは真っ直ぐ一本!直球勝負

この水面下作戦を卒業してからは、

後ろめたいことをしている感がなく、堂々と思いを口にでき、

いかにも「貸してください」的なペコペコ営業から

「御行の条件をお聞かせ願いますか?」

という感じの毅然とした物言いができるようになりました。

手前味噌で大変恐縮ですが、そうすることで

以前よりも借換や金利交渉がよりスムーズになり銀行(担当者)との距離が近くなったかなと感じています^ ^

 

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借換の基本は金利交渉

前置きが長くなりましたが
他行借換の際は、基本的に融資期間と残債はそのままスライドで
金利のみ引き下げを行なうのが一般的かと思います。

【融資年数引き伸ばし】を交渉する

今回私が借換でチャレンジしたのは、

【金利削減】に加え【融資年数引き伸ばし】を組み合わせての借換です。
耐用年数に余分がある場合に限りますが

効果は絶大です。

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【金利削減】VS【融資年数引き伸ばし】

金利引き下げメリットを享受できるのは、-1%が目安だといわれていますね。

仮に、以下のようなケースの場合で、金利削減と融資年数引き伸ばしとを比較してみました。

▼借入残債8,000万円、金利3%融資年数20年、元利均等、月額返済44.3万

 

★金利削減

  → 金利2%月額返済40.4万
  → 金利1%月額返済36.7万

 

★融資年数引き伸ばし

  → 融資年数25年月額返済37.9万
  → 融資年数30年月額返済33.7万

 

単純な比較ですが、このケースの場合

金利が1%下がるよりも融資期間が5年伸びる方が

返済額が月額2.5万、年間だと30万少ないことがわかります。

当然この2つの複合だとさらに借換メリットを享受できます。

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経済的耐用年数 VS 法定耐用年数

なぜこのようなことが可能かといいますと
法定耐用年数とは別に銀行毎に経済的耐用年数等と称して

独自の耐用年数を設定している場合が多いからです。

私の印象だと、名古屋エリアの地銀、信金は
RCだと47年で見てくれる金融機関はほとんどなく

35~40年が多いです。

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融資年数引き伸ばしのメカニズム

したがって、物件購入時には経済的耐用年数35年の金融機関から借りたものを

借換の際に、経済的耐用年数40年の金融機関に借換を行い
その際に金利交渉も合わせて行なうのがベストです。

ハードルは高いがチャレンジする価値あり!

金利交渉だけの借換よりも、融資年数引き伸ばしを合わせた借換の方が
入口のハードルは非常に高いですが、経済的耐用年数に余裕がある方は

チャレンジする価値はあると思います。

 

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実際のケーススタディー

私が先日実際に行った借換は、金利2%台から1%を切る金利になり

融資年数も経済的耐用年数内で、残存10年から18年に伸びました。

効果は絶大でこのたった一回の借換だけで

月額返済は約半分になり、CF寄与効果は年間数百万に上ります。

下手な物件を購入するよりもCF増は多いくらいです。

税務を加味するとさらに効果は絶大

金利が低いと返済金額の多くが元本になり、
その元本は損金にならないため、実質元本部分は

税引前当期利益から捻出していることなります。

その税務を加味した視点から見るとさらに効果を実感できると思います。

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信用毀損の考え方と向き合い方

融資年数引き伸ばしを考慮する際は信用毀損には充分注意しましょう。

不動産賃貸業として、銀行と二人三脚で融資と共に成長をする場合

原則として信用毀損はNGだと思います。

収益不動産投資の世界は広いです。

しかし、熟練大家さんの中には

物件により戦略的に信用毀損させ、所有物件全体で消化するという手法や

信用毀損はするが超高利回り&超高CF物件のみを買い続け、
通常の枠組みとは異なる事業的プロパー融資を勝ち取り

成長を遂げている大家さんもいらっしゃいます。

したがって、戦略的な信用毀損はOKですが、
行き当たりばったり的な信用毀損では
融資を継続して受けながら、
不動産賃貸業として成長することが

困難な理由からNGというのが私の考え方です。

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最強の借換交渉術はこれ!

長くなりましたが、結論としては以下になります。

・借換の際は、金利だけでなく、

【融資年数引き伸ばし】も合わせて交渉する!

ちなみに物件購入の際は…

・物件購入の際は金利よりも融資年数を優先して交渉することが大切です。

※CFの出る物件を購入していれば金利削減交渉は比較的かんたん。
それよりも後々変更困難な融資年数を最初からMAXでお願いした方が
CFの最大化につなげるため。

コラムで言えない話は懇親会で。

このコラムをお読み頂いている皆様といつかどこかで

不動産談義ができることを楽しみにしております^ ^

皆様の不動産賃貸業が安定と成長することを願っております。

最後までお読み頂きましてありがとうございましたm(__)m

 

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