こんにちは、

節約主婦大家の緑です。

 

今、大家をやっている方や目指している方の多くが、

ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」に、

刺激を受けた方も多いと思います。

 

前回のコラム

数ある投資の中で、不動産投資を選んだ訳とは、、 を書き終えて、

 

日本で、この本を鵜呑みにしては危険かと。。

 

それは、

日本の銀行とアメリカ銀行のリスクの取り方の違い にあります。

 

私はこの本を海外在住時代に読みました。

素晴らしい成功物語、

また「資産に働いてもらう」と言う考え方は、新鮮でした。

 

ただ、、読後、

なにかしっくりしないものが残ったんですよね~ 😕 ~

 

とは言え、、その事はすっかり忘れていました。

前回のコラムで記事を書き終えるまでは、、、

 

 コラムに

>5、不動産投資は融資する金融機関の許容するレバレッジが効く。

もちろんFXや株も信用取引でレバレッジを効かせることも可能ですが、上限があるとはいえ素人にはブレーキがききにくく、、、ある日破綻の憂き目も、、

>融資を受けた不動産投資は金融機関との共同事業です。 あらかじめ金融機関が投資家のレバレッジにブレーキをきかせているといえ、安心です。

と書きました。

これは間違いではありません。

 

「融資を受けた不動産投資は金融機関との共同事業」

 

確かに日本もアメリカの不動産投資が金融機関との共同事業である事は同じです、、

でも、

同じ共同事業でも、

 

アメリカと日本では金融機関が取るリスクに大きな差があるのです。

 

それは、日本がリコースローンであるのに対して、アメリカはノンリコースローンであると言う点です。

 

私はアメリカで不動産を買った経験はありません。

ただ、「不動産セールスパースン」の資格試験を受験しました。

住んでいた州では、受験資格を得るには、その為のコースの受講とそのコースでの試験合格が義務付けらており、近くのカレッジで学びました。

その時にローンの事も学び、アメリカのローンの主体がノンリコースローンである事を知たのです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、

 

ノンリコースローンとは、(非遡及型融資)といって、返還請求権が個人の資産まで及びません。

 

仮にローンを返済できない状況になっても、

担保となった不動産さえ手放せば債務返済はそれで終了

 

いくら残債が残っていようと、融資担保を超えて借り手に返済を請求する事はないのです。

つまり、担保割れのリスクは銀行が負う事になります。

これって、投資する(借り手)にとっては有利ですよね~~

「どんどん借りてどんどん投資物件を増やす手法」には、まさに強いフォローの風です。

 

 

これに比べて日本はリコースローンが主体です。

最近では、東日本大震災の時にもローンの問題が浮上しました。

家が流されても(担保物件が消滅しても)ローンは残り、払い続ける必要があり、

その事が社会問題にもなりました。

 

借り手側に過剰なリスクを負わせる日本の融資状況を、

冷静に考えて投資すべきです。

 

つまり、

環境の違うアメリカでの成功手法(どんどん借金をして物件を増やす手法)は、

日本では、そのまま鵜呑みにはできないと思うのです。

とても危険だと認識すべきです。

その上で慎重に投資しましょう!

 

ちなみに、試験の合否ですが、、

コース受講途中に夫の転勤が決まり、

夫は、一足先にアメリカからオランダへ赴任しました。

私は、無理を言って試験日迄残って受験、その翌日に夫を追いました。

従って、合否はいまだ分からず仕舞い。

 

まあ、仮に受かっていたとしても、使う事は無かった訳で、、

 

今思うと、

この知識が多少なりともブレーキをかけ、

「ストレスフリー大家」

大家やるなら、「ストレスフリー大家」になるっきゃないでしょ!

になれたのかな?と。 😀

 

米国「セールスパースン」の受験は、

その点には貢献したと言えるかもしれませんね。