今回は入居者が逮捕された話を書きたいと思います。

入居者の逮捕・・・

必殺は何度もあります(自慢できることではないですが・・・

逮捕される方にも色々なタイプの方が居て、

今回は一番厄介な「ヤカラ」タイプについて書きます。

コノ手に多いのが、詐欺師です。

詐欺で逮捕されるような犯罪者は、

平気でウソをつきますし、平気で脅しをかけてきます。

 

今回登場する逮捕された入居者(山本:仮名)もそんなタイプでした。

40代男性・生活保護者・保証人なし・保証会社通らず

築40数年の木造アパートに住んでいました。

 

このアパートは刑務所と市役所の中間に位置し、

刑務所を出所した服役者がよく入居します。

刑務所を出所

市役所へ生活保護を申請に行く

刑務所から市役所への道筋にある仲介業者に相談に行く

私のアパートへ入居する

 

こんな流れでした。

 

そんなある日、警察から1本の電話が・・・

警察)必殺さんですか?

   長崎県警です。

   ○○アパートの山本さんの件で電話しました。

必殺)はい、なんでしょう?

警察)実は山本さんが逮捕され拘留中です。

必殺)えっ!!そうなんですか!!

警察)それで賃貸借契約書を見せていただきたいのですが・・・

必殺)わかりました。協力させていただきますので、

   差しさわりの無い程度で結構ですので、お教えいただけませんか?

警察)プライバシーの問題もあり、お答えできる情報は限られるのですが・・・

※最近の警察は、二言目にはプライバシーの問題で・・・と容疑の内容などを教えたがりません。しかし、ココで根掘り葉掘り聞いとかないと、すぐ出てくるのか?それとも実刑で帰ってこれないのか?の判断がつきません。

必殺)この方は何の容疑で逮捕されたのですか?

警察)取り込み詐欺ですね、オークションでありもしない商品を出品して、

   長崎県在住の方が落札され被害届が出たといった内容です。

必殺)では、山本は刑務所に行くことになるのでしょうか?

警察)ハッキリとは言えませんが、おそらくそうなる可能性が高いです。

必殺)わかりました・・・・

この山本という男は、前科もあり、間違いなく実刑の様子です。

 

保証人も保証会社も付いていないので、

まずは本人に手紙で今後どうするのか?を聞いてみました。

(近ければ直接面会に行くのですが、今回は長崎ですので簡単には行けません)

逮捕拘留されている警察署宛に郵送します。

程なくして、山本から返信の手紙が届きました。

山本:荷物は大切なものばかり、出所するまで預かっていて欲しい

   それと、手持ちの金がないので3万ほど送金して欲しい

などの内容で、素直に退去に応じる気配はありません。

 

そこで、次の手紙を送りました。

 

必殺:荷物は預かれない。

   退去に応じてもらえるのであれば3万円送金する用意がある

   (3万円で型がつくなら、それが一番手っ取り早いです)

   退去に応じてもらえないなら裁判で強制撤去することになる

これに対し山本からの返答は・・・

山本:出所後に住む場所がなくなるのは困る

   退去に応じなければ裁判すると言うのは脅迫である

   なので、警察に告訴して貴方(必殺のこと)を訴えさせてもらう

   逃げられないよ~~覚悟しろ!!

などと訳のわからない手紙が送られてきました。

もう、この入居者(山本)と任意の退去交渉は不可能と判断し、

明渡し訴訟をすることになりました。

 

つづく