皆さまこんにちは、さぬきうどん大家です。

 

今回は前回に引き続き、「強制執行、ついに立ち退きの巻」です。民事調停による調停文書内容は守られず、解決金も支払ったのに期日になっても立ち退いてくれず、実際に大事件が起こるまでは警察も、市役所も、保健所も手を出してくれないという、現代社会の無法状態に最後の頼みとして執行官による強制執行に頼りました。

 

果たして一体この難問をプロの執行官はどの様に解決するのでしょうか?我が事ながら興味深くプロの仕事をお手並み拝見という心境です。すると相談で執行官は「ちょっと時間が欲しい。色々と段取りする必要があるからなぁ」と強制執行期日を通常より1週間程後にスケジュールを組みました。

 

こちらとしては早く退去して欲しいところですが仕方ありません。結局強制執行日は2・3週間後ということになり、こちらとしてはただ執行官を信じて待っていました。

 

そして強制執行当日、朝一番で強制執行の現場に立ち会うのは命の危険もあり(苦笑)、わざと遅れてお昼位に恐る恐る現場に行ってみると。。

 

そこには立ち退き当事者の相手はおらず、ただ引っ越し荷物の残り整理を執行官がしている平和でのどかな風景があるだけで、想像と違うイメージにショックを受けました。

 

アニメドラマの波平さんの様な執行官に事の顛末を聞いてみると、「あれから転居先を見つけてあげて、今日まで少しずつ引っ越し荷物を運んであげてるんや〜」との事!

 

執行日相談の際に「ちょっと時間が欲しい。色々と段取りする必要があるからなぁ」と言ってたのは新しい転居先を見つけてあげて、しかも荷物の引っ越しも面倒見てあげていた為だったとは!

 

大家という仕事柄、この立ち退き当事者の入居先を見つける事が困難な事は簡単に想像出来、またこの立ち退き当事者の今までの言動から情緒不安定で優柔不断な性格を知っている為、新居決定に到るまでのやり取りは決して簡単ではなく心労と忍耐が要求された事が伺い知れます。

 

転居先が歩いて行ける距離という事もあり、引っ越し荷物は昭和の匂いが漂う昔懐かしいリヤカーで波平さん執行官がお一人で額に汗かき運んであげていました!

 

年の頃5・60代で渋み・深みのある老教師の様な、緑色のジャージズボンを履いて波平さんみたいなお姿で、微笑みながら立ち退き当事者の為に正に親身になってリヤカーを引いて歩いていくその姿は、権力にものを言わせて強制的にガンガン追い出す鬼執行官のイメージとは正反対の姿であり、行政たらい回し状態になってしまい解決しなかった現代社会の各種法体制の不備が生んだ危険で厄介でデリケートな社会の不条理を最後に上手に解決してくれて、その職業熱意・崇高さに感動致しました。

 

強制執行期日夕方までに荷物出しを済ませ、夕焼けを背にリヤカーを引いて帰る執行官に仏様を見る想いでした!