前回は,プランの選定までお話させていただきました。
今回はいよいよ最終章,銀行との融資交渉です。
【銀行との融資交渉】
いよいよ銀行との融資交渉です。相手先はすでにコンサルタントで事前に話をしていただいた銀行との交渉です。
相手は融資課長とその下の担当者の方です。
「お話は概ね聞いております。リスク管理大家さんはA社にお勤めですね。A社さんとは,長いおつきあいでいつもお世話になっております。」和やかに世間話から話が始まりました。私が勤めていた会社は,上場はしていませんが,私の住む地方では有名な会社で銀行関係の方であれば,知らない人はいないといった話であるとか,父が経営していた会社の話,私が持っていた国家資格の話で盛り上がりました。「リスク管理大家さんの属性であれば,かなりの額の融資は可能です。上と交渉しますが,ほぼ満額回答になると思いますよ」かなりの好感触です。話は1時間程度で終わりました。交渉というか雑談で終わった感じでした。多分雑談の中でこの人が嘘を言っていないか,話の整合性が取れているか,確認していたのではないかと感じました。
【それからさらに10日後・・・・】
A君から連絡がありました。「融資がおりました!ほぼ満額回答です」話を要約すると
■総投資1億9800万円の内1億8000万円の融資(満額回答)
■利回りは1.9%(満額回答)
■支払い期間28年(30年で持っていきましたが,まあ想定内です)
■変動金利(ここが一番ネックでした。本来は10年固定で行きたかったのですが,却下されました。)
こうして融資がおり,建築申請を経て念願の1棟目を建てることができました。こうして考えてみると,一棟目を買えたのは,運も大きいですが,何より良い不動産コンサルと知り合えたこと,そして,設計会社,建築会社,銀行,管理会社は,私のマンションを建てるためのチームです。このチームがうまく回らなければ,不動産賃貸業はうまくいきません。チームの長である私(あなた)がマネジメントをしていかなければなりません。
「最初の一棟はどうやって買うの?」の連載は終わりです。いままでお読み下さってありがとうございます。
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