「今は売り時!」

 

大家さん仲間からこう聞く機会も増えてきました。

久々の今回は売却にまつわる話です。

 

”両手”の手数料

不動産売買が成立すると、「元付け」(=売主と媒介契約をしている業者)は売主から、「客付け」(=買主側の業者)は買主から、それぞれ仲介手数料をもらいます。

しかし上手くいくと「元付け」が自ら「客付け」に成功する場合もあります。

その場合は、一度の売買で手数料は2倍

両手(の手数料)と呼ばれる取り引きです。

当然ながら「元付け」は必死に”両手”を得ようと努力します。

なんとか自社で買い主を探して、買い付けが入ったら売り主との価格交渉にも熱が入ります。

 

「元付け」じゃなくても”両手”が得られる!

では「元付け」以外は両手を得ることはできないのか?

実は方法があります。私が物件売却時に経験した驚きの方法を公開します!

 

所有物件のひとつを売りに出していた頃、とある不動産会社から自宅に封書が届きました。

『ハセコー様の物件に興味を持たれているお客様がいらっしゃいます。色々とお伺いしたいことがありますので、お手数ですが弊社までご連絡をいただきたい。』

という内容。

通常、不動産業者とはEメールや電話で連絡を取ることがほとんどなので、手紙は珍しいなと思いつつ、売却に協力してくれるならと電話してみました。

 

「元付け」にしてほしい!

『仲介を通さずにやり取りを迅速にやりたいで、可能なら当社と一般媒介契約を結んで欲しい。』

つまり「元付け」にして欲しい、ということです。

ちなみに一般媒介契約であれば複数の業者を「元付け」にすることが可能です。

 

なるほど・・・こういうことが行われているのか〜

自社のクライアントが探してきた物件を、「客付け」として仲介するのではなく、「元付け」に割り込んでしまえ!ということなのです。

 

どうやって連絡先を突き止めたか?

なぜ最初に封書を送ってきたかというと、住所以外の連絡先が分からなかったからです。

オーナーの住所だけは登記簿を調べれば簡単に分かります。

 

それを踏まえて・・・

結果的に言うと、タイミングを同じくして別の「客付け」が売却を決めてくれたので、この業者と媒介契約を結ぶことはありませんでした。

でもこのからくりに気付けば有利な交渉ができそうです。

通常3%+6万円の仲介手数料を値切ってみるというのもありですね。

それでも”両手”になるなら業者の取り分は増えるわけです。オーナーにとっても仲介手数料が安く済んでWin-Winのディールとなります!!

 

「元付け」に割り込むというのは裏技的な行動ではありますが、(動議的なところを除けば)法的には問題ないわけで、これは企業努力と言うべきなのでしょうね。