皆様、根本伸之のコラムをお読みいただき誠にありがとうございます。

 

本日は、未来の賃貸住宅について予測してみたいと思います。

一昔前までの賃貸住宅には無かったWifiや宅配ボックスは、現在多くの賃貸住宅についていますね。特に最近建築されたアパートやマンションにはほとんど装備されています。

当初は賃貸オーナーも差別化を意識して設備投資をしていたのでしょうが、現在では差別化にならず「当たり前」の設備になってきています。

 特に、ここ数年で出てきた差別化の設備は、「スマートロック」です。

暗証番号やICカードやスマートフォンで鍵が開けられるものです。仮にICカードやスマートフォンを紛失しても暗証番号で解錠できる上に、設定を変更することで紛失したICカードを無効に出来るために、鍵のシリンダーを交換する必要がありません。

 これは、入退去があった場合にも使えるため、オーナーにとっても入居者にとってもメリットのある設備です。また、民泊での活用も考えられるため今後市場が大きく伸びると予測しています。

 おそらく、数年後には「当たり前の設備」になるでしょう。

 更にその先にどんなことが予想できるでしょうか?

AI、IoTが未来に住宅を変える?

 既にいくつかのメーカが研究開発しているAIやIoT設備が面白いです。

 

 因みに、AIは「人工知能」です。新聞や雑誌などで記事になっていることも多いのでご存知の方も多いと思いますが、将来、多くの仕事がAIで代替されるといわれています。

 例えば、小売店販売員、会計士、一般事務員、セールスマンや秘書、コールセンタ、運転手などの仕事は人間ではないAIが行うだろうと予測されています。

 

 もう一つは、IoT(読み方はそのままでアイオーティー)です。直訳では「物のインターネット」と呼ばれていますが、この直訳しても日本語ではとても解りにくいです。

 以前は、ユビキタスコンピューティング(直訳すると遍在するコンピュータ)と呼ばれていましたが少し時期が早かったためかこの言葉はあまり現在流行っていません。

 IoTもユビキタスコンピューティングもほぼ同じ意味なのですが、コンピュータがいたるところに存在してネットワークで繋がり、離れた場所の状態を認識してその状態を変えることが出来るようになることを指します。

 代表例では、外出先から自宅のエアコンのスイッチを操作したりお風呂を沸かしたり、照明を制御することです。

これだけではあまり魅力を感じませんね。

 

 しかし、最近のIoT技術は急速に進歩してきており、視線を認知する眼鏡や、着ている人間の心拍数や疲労度情報等の健康状態を取得できる洋服までできています。

 企業ではこれらの技術への期待が膨らんでおり、例えば運転手やパイロットのように業務をする上で健康状態が良好であることが必要な場合には、健康状態が分かる洋服を着せることで管理者が離れた場所からでも、交代させたり休ませたりする指示が出来ることとなり安全性が上がります。

 

 このAI(人工知能)とIoT(物のインターネット)が結びつく技術が、住宅向けにも考えられてきており米国のベンチャー企業で一部は商品化もされつつあり、日本のメーカも研究を進めており、将来は賃貸住宅にも活用されると予想できます。

 

AIとIoTでどんな住宅になる?

 さて、AIとIoTが結びつくことで、住宅や賃貸不動産にどんな未来が起こること予測できるのでしょうか?

 ●生活面の利便性向上

・入居者が自宅にいる場合に暗くなったら自動的に照明をつける。
・食事中やくつろぎ中等をAIが判断し、照明の明るさを自動調整する。
・部屋の空気が澱んできたら、自動的に窓を開け換気扇を回す。
・入居者の行動パターンから起床すべき時間をAIが判断し、起きてこない場合目覚ましを鳴らす。
・入居者が、朝目覚めると自動的にカーテンや雨戸を開けTVを付ける。
・入居者が帰宅の際に最寄り駅についたことを検知し、エアコンやお風呂を制御し、自宅に到着するころには適温にしている。
・冷蔵庫にある食材を自動認識し、お勧めレシピを出すとともに、不足している食材を自動的にネットショップで買い付ける。
・本を広げるとその部分を明るく照らしてくれる。

●セキュリティ面の向上

・入居者の顔認証をしており、もし、入居者が不在で入居者以外の人が居たら警告音で撃退するとともに警備に知らせる。
・入居者が不在でも、一定時間で照明やラジオを制御することで在宅しているように見せる。

●AIが入居者の友達や秘書に

・室内で入居者と会話をし、ニュースや天気や本日の予定等の情報を提供する。
・室内で入居者の心拍数や疲労度合からAIが休むようアドバイスする。また、異常を認めた場合遠隔地の家族に知らせる。
・室内で入居者と会話をし、入居者の悩みを聞きアドバイスする。
・不摂生な生活をしていたら、AIが入居者を叱責する。
(「毎日遅いわね~。ちゃんと寝なさい」というイメージです。)

 

 最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

 

 予測の最後のほうは、もう漫画の世界のようですね。

 さすがに、タイムマシンや4次元ポケットまでは予想できませんが、子供のころに見た漫画の世界に近いものを実現できる技術はもうそこまで来ています。

 10年後か20年後はこんな設備が賃貸住宅でも当たり前になっているかもしれません。セキュリティに役立つものから流行していく可能性は十分存在します。

こんな時代が早く来たら楽しいですよね。

想像するだけでワクワクしてきます。

 

根本伸之