皆様、根本伸之のコラムをお読みいただき誠にありがとうございます。

 

 投資に関連する業界すべてに言えることではありますが不動産営業といえば、何となく胡散臭いイメージがありますね。一つ一つが高額なため売上至上主義に陥りやすいのが原因でしょう。
 そんな仕事でも最近は女性の営業スタッフが増えているように感じます。

 それもそのはず、不動産業への就職者は4年制大学卒の場合およそ41.7%が女性です。また、宅建士の合格率平成28年は全体で15.4%でしたが、男性は14.7%に対して女性が17.0%となっています。受ける人数が異なるためまだまだ男性のほうが人数は多いですが、試験の合格率は圧倒的に女性のほうが優れているようです。

 現在の不動産会社の女性スタッフには、必ずしも内勤とは限らず男性スタッフに混ざって営業として日夜走り回っている人たちがいます。

 

 私のお付き合いしているいくつかの不動産会社の中にも2名ほど「この人は優秀だ」と思える女性スタッフがいます。

一人は、ベテランの女性部長。もう一人は若手営業スタッフです。
それぞれ異なる会社ではあるのですがこの2名ともかなり優秀です。 

 ベテラン女性部長は、別会社の経営者も兼務しています。書籍も出しておりメディアにも登場されるようなすごい方です。不動産に関する知識経験も豊富で、競売や任意売却等については特に専門知識も豊富な方です。お話をするだけでも勉強になり「この方に任せていれば大丈夫!!」と思ってしまうような方です。

 もう一人の若手営業スタッフは、まだまだ、知識も経験も不足されているとは思いますが、一所懸命さが滲み出てくるような方です。

 女性らしくキッチリとしており、物件購入や売却の際にかかる金消契約や決済等のイベント事においての「事前準備するもの」「決済までに口座に必要な金額」等の説明も漏れはありません。段取りがしっかりしている為、安心して仕事をお願いできます。

 知り合いの投資家から、段取りがしっかりしていないために「書類不足で決済日に決済できなかった」なんて話を聞いたことがありますが、優秀な不動産営業スタッフはこんなことを絶対に起こさせません。

 この2名の女性スタッフたちを仕事上でお付き合いすると、不思議なことに不動産営業の胡散臭さを全く感じません。

ダイバーシティの時代が進むと不動産業界が変わる

 現在はダイバーシティの時代です。今後も女性の不動産営業スタッフは増えてくることが予想されます。スタッフが女性しかいない不動産会社もあるようです。

 元々、家具やインテリアに関する仕事は女性が多い職場です。インテリアコーディネーターの男女比は3:7です。

 不動産とインテリアは切り離すことが出来ません。不動産営業に女性スタッフが増えることで不動産営業から胡散臭さが完全に抜けて、購入トラブルに減り、女性目線でのきめ細やかな対応ンテリアコーディネイト事業との融合等の新しい価値が出てくるのではないかと期待しています。

 そうなることで、これまで投資家から見て不明瞭だった部分が明瞭になってくるだけでなく女性目線での新しい入居者向けサービスや設備に関するアイデアが出てくるような時代になると予測しています。

 これは、不動産投資家にとってはとても喜ばしいことであります。

 ひとりの日本人の男として「日本男児負けるな」と言いたい所ではありますが、もし、全ての不動産会社の幹部の内、半数が女性になったら業界の慣習も雰囲気も大きく変わってくるのではないかと予測しています。

 

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

根本 伸之