私はこれまで不動産を購入されようとする方の相談にのったり、不動産関係の方々とお話をしたり、お書きになったものを読んできました。そうしますと、我々専門家が当たり前と考えていることが、普通の方々にとっては全然当たり前ではない、間違って理解されている方が非常に多いことに気が付きます。

今回のコラムをどのように書いてゆくかを考えところ、みなさんがよく誤解されている項目ごとに解説してゆけばよいと思いつきました。

よく誤解されていることをならべてみると、以下のようになります。次回以降のコラムではこうした項目について、なぜそれが誤解なのかを解説してゆきます。

不動産と自然災害について13の間違い

誤1 自然災害はいつどこで発生するかわからないから、不動産投資のリスクとして考えても仕方がない

誤2 不動産の価格は自然災害のリスクを含んでいる。安全な場所の価格は高く、危険な場所は安くなっている

誤3 貸していた家屋が被災して死傷者がでても、自然災害なのだから大家に責任はない

誤4 不動産を買うときは、地形図、地質図、ボーリング柱状図、地名などの資料をきちんと調べて買わねばならない

誤5 不動産は地盤が大事。軟弱地盤は買ってはいけない

誤6 東京はこれから30年の間に、70%の確率で震度7の地震に襲われる。その時は東京は全滅するので不動産は買うべきではない

誤7 火災保険をかけているので安心、地震保険をかけているので安心

誤8 活断層はこわい。近くに活断層がある不動産は買ってはいけない

誤9 液状化はこわい、液状化する可能性のある場所は絶対に買ってはいけない

誤10 丘陵地や山地にできた宅地は地盤がよいので絶対安心

誤11 地元の人に聞いても自然災害のあった場所ではないので安全

誤12 地震の予想というのはまったく当たらないのであてにすべきではない

誤13 低い土地、川沿いは津波の心配があるので危険。縄文時代は海だったので津波が心配