中央アルプス 千畳敷カール
大家をやる動機は人其々
わざわざ、大きなリスクと取って大家を始めるにはそれなりの動機があります。私の場合は美術が好きでこれが昂じて美術館を開設したいというものです。
サラリーマンを辞めてセミリタイアしたいなんてこれっぽっちも思いませんでした。働かせてくれるのなら、今でも会社に行きたい位です。
チマチマした大家業と異なって、皆でやる仕事は楽しいし、放課後の飲み会も毎日でも行きたいところです。
昨今の大家業でセミリタイアするという風潮は、そういう時代になったということなんでしょうか。 大変に勿体ないことだと思います。
矢張り何某かの夢を持って大家業をやるというのが、いいなと思うのですが、リタイア優先というのは、何でまた?です。
少し違和感があるケース
一番質が悪いのは、不動産会社とグルになったり、不動産会社まで作ってボロ儲けしたいというのが見え見えのケースですね。
後進のために一肌脱ぐといえばとても聞こえがいいのですが、見ていて恥ずかしい限りです。
宝剣岳(2912m)に娘登頂
自分の立ち位置
私は6千人の会社で3本の指に入る位気の長い人間でした。一契約800億円の契約担当もしたことがあります。会社の仕事は、大家業と比べ物にならない位、規模が大きく刺激的です。それでも、会社の仕事中はおっとりと温和そのものでした。が、こと不動産のこととなると、規模は精々億単位と小さいものの、結構気が短い面がでます。多分、兄の不動産での大失敗を見ているからなんでしょう。 失敗は許されない!からです。
契約の場で机を叩いて退出することもありますし、大家の懇親会などで我慢が出来なくなると、躊躇せずに逃げます。 主催者には申訳けないのですが。。。
大家をやっているうちはいいのですが、その周辺で儲けようとする人達を見ているのが何故か嫌なんです。 何でなんでしょう? 自分だってコンサルタントの資格もあるし、そういうことで稼ごうと思えば稼げるかも知れない、がその気は微塵もない、なのにあの人は考えが違ってそれで稼ごうとしている、一種のやっかみなんでしょうかね。
年間予算3.5億円のマンションの理事をやりましたが、完全ボランティアでした。施設を任されて大規模修繕とかで結構忙しいんですね。 120戸運営しているのに、たった一戸のために毎週何時間も拘束されます。
この3.5億のソコソコの部分を自分のポケットに入れる人もいます。これを見て我慢がならない、というのに少し似ているかも知れません。
我々のように定年で泣く泣く辞める人と違って、若くして辞めてそれをビジネスにしているのだから仕方がないのかも・・、と思うように常々自分に言い聞かせています。
先週、つい最近本を書いた人に、こんな調子のいい本を書いて勘違いする人も一杯出てどうするの?と聞きました。 私と同じようにやれば大丈夫ですよ、それが出来ない人はいずれ淘汰されるし、私と同じようにやって、1000人に1人が成功すればいいんですよという感じでした。 まあ、それでも我慢していましたが、挨拶の最後の方で不動産会社も作りましたと嬉しそうにいうので、私はプッツンしてしまいました。
大家をやる理由の番外編になりましたでしょうか。個々人の価値観の問題ですので、もし気に障るところがあればご容赦下さい。
アフリカのロアンゴ国立公園、野生の像。 次回からはアフリカ探検シリーズ。
ただの個人の価値観を、最後まで読んで戴いて有難うございます。^^)
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