ベランダからの眺め ミッドタウン   仕上げ後の約30平米の1ルーム

 

 先日のコラムでは、3回あった強制執行で一番楽なものについて書きました。今日は明渡しの手順はほぼ一緒でしたが、部屋に落書き一杯、穴ぽこ一杯のケースについて書きます。更には、警察沙汰にもなりました。

入居時から何か変

 六本木物件で、ロシア人美人ダンサーが退去されました。この方、黒人は好きだが、アメリカ人に限る、アフリカの人は嫌いと仰っていました。ふ~ん。。。 横須賀の基地のアメリカ人は、女性を大切にしないといけないということはわきまえているが、アフリカの人は男尊女卑みたいな感じらしい。戦前の日本みたいなイメージを持っており、そういうものか、ふ~ん・・と思ったものです。

 この部屋に入居の問い合わせがありました。自分は不動産関係者でもあり、初期費用を抑えたいとのこと。まあ、それはよくあることで、ある程度折れました。しかし、ワザワザ不動産関係者と言ったあたり、軽く不安は残りました

 入居された当日、水が出ないとの苦情があって現地に出向きました。何と当日は共用部の給水管工事でした。掲示板に張り紙はしてありましたが、当日入居ということで無理もないことでした。

 で、この入居者様に名刺を渡すと、森田さんは通信が専門ですよね。オーストラリアの砂漠地帯で安く通信が出来るようにするには、どうすればいいの?という質問です。そりゃ~簡単ですよ。インマルサット(海事衛星)サービスに加入し、太陽光パネルを利用すれば簡単です。その昔、部下が通信用ソーラー電源を開発して、電子通信学会で発表したこともあります。私自身は、専門部会の副委員長をしていました。この方、そういうのは嫌だ、お金を払わないで只で通信をしたいと仰ります。これにはもう、お手上げ状態でした。

明渡し訴訟開始

 さて、入居後の最初の家賃は払われませんでした。通信を只でしたい位ですから家賃も只なんでしょう。30年大家をやってきましたが、最初っから家賃を払う気のない人は初めてでした。 これが3ケ月間続き、保証会社が追い出しにかかりました。

警察からの電話

 明渡し訴訟中に、渋谷警察署から電話がありました。道玄坂で職務質問をしたら、警察官に暴行を働いたというものです。渋谷警察署に留置状態で、薬物所持の可能性があるので、部屋内を捜査させて欲しいとのこと。

 翌日、警部補や巡査と一緒に部屋に入りました。部屋は落書きだらけ、何と予定外の猫までおられます。どうも薬物系は無かったようですが、猫ちゃんはひとりぼっちでどうするか?が問題です。

 猫ちゃんの餌遣りのこともあるので、渋谷警察署に面会に行きました。ご本人曰く、必ず返すからお金を貸して欲しい、留置されている間、猫の世話をして欲しいと懇願されました。

 お金は貸せない、猫の世話は考えてもよいということにしました。捜査時に餌と水をたっぷりと用意したので、3日や4日は大丈夫だろうでした。そうこうしているうちに釈放となってヤレヤレでした。

強制執行の様子

 強制執行の当日です。部屋に入るとご本人と猫ちゃんはいませんでした。荷物はほぼそのままの夜逃げ状態でした。落書きは増えており、壁は穴ぼこだらけ、何と浴槽が風情?のある木製に代わっています。本当に自由奔放な方でした。

 このケースは家賃は全て保証されて、弁護士費用は保証会社持ち、現状回復費もソコソコ出たので経済的な損害は殆どありませんでしたが、世の中にはこんな方もおられるのだなという感慨は残りました。

今日も余り面白くもない話を最後まで読んで戴いて、有難うございます。^^)