こんにちは!Mr. & Mrs.大家です。
先日久々にとある木造新築物件を視察しに行ったときのお話です。
変則的な土地でしたが
その物件は、東京都JR主要路線の有名駅から歩いて7分という好条件。さらに新築で、東京の主要駅にしてはそこそこの利回りでした。
売主は施工会社で、現地で仲介さんと共に待ち合わせしました。
ひと通り視察すると利回りが高い理由がすぐにわかりました。旗竿で土地の境界に巨大な擁壁があるのと、すぐ傍らにはJRの線路が。なるほど…と思いましたが、せっかくなので建物も拝見しました。
見事なデザイナーズ建物!
まだ物件自体は未完成でしたが、賃貸付けの為のモデルルームにご案内いただきました。
それが、いままでの建売では見たことがない、まるでテレビドラマに出てくるような、超スタイリッシュでデザイン感溢れるお部屋。ワンルーム+ロフトでしたが、天井が高いため、ロフトは見事にお部屋のひとつの居住スペースとして成立していて、1DK的なレイアウトに見えました。
更に、キッチンや扉などの備品はすべて選りすぐりのデザイナーズ品で、無骨ながら洗練さを窺える、オシャレなカフェのような空間でした。売主いわく、自社物件なので、趣味嗜好を好き放題こらすことができ、通常の大手の建売(請負)なら採算が絶対合わないとのこと。
賃貸付けは?
想定賃料は高めでしたので、「この賃料で入居付けする自信は?」と聞いたところ、興味深い見解を聞けました。
売主なので、「大丈夫!」という商売文句を言うのかと思いきや、「最初は確かに入りにくいでしょう」と。しかし、このようなデザイナーズ物件は一回入居者が入ると、なかなか退去しないとのこと。
理由は、そもそもデザイン性を重視するような入居者は、立地や利便性よりも空間そのものに惹かれて入るので、部屋が自分のライフスタイルの欠かせない一部となり、よほどのことがない限り、出ていかないとのこと。
これなら、安定経営につながりますね。
最近退去者が続出しているせいか、とても関心しました。我々の保有物件は、過度なデザインを施していないため、入りやすいものの、やはり部屋自体にはそこまでの求心力がなかったと反省する良い機会になりました。
結果的に、擁壁と接道の問題で今回は買い付けに至りませんでしたが、新しい発見があり、大変勉強になりました。
今後も物件視察を積極的に行いたいと思います。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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