こんにちは、
主婦大家の蘭木(あららぎ)緑です。
今年も後一週間足らず、皆様にとって今年はどんな一年だったでしょうか?
私は相変わらずの3拠点生活(東京、熱海、神奈川自宅)を行き来して忙しくも楽しんだ一年でした。
大家業はどの物件もほぼ満室を維持、6月に文京区の事務所区分で医療機器会社の退去がありました。しかし、次の入居希望の税理士事務所は退去を待っての入居希望と、まさに入れ替え状態で募集の苦労はありませんでした。
11月にも熱海で退去、夫のセルフリフォームが始まり、ようやく完成して募集を開始しました。
キッチンが使えない劣化状況で、たまたま別物件で取っておいたキッチンが同寸法だったので東京から熱海へ運び交換しました。
少々時間はかかりましたが、満足のいく仕上がりになったと思います。
今回の話は、この部屋のお隣の入居者。
11月に退去された熱海の3階のAさんが退去立ち合い時におっしゃった言葉から、
「お隣のBさんのお母さんにはお世話になったので、退去のご挨拶をと思って何度もベルを押していますが、出て来られません。
いつも階段掃除をこまめになさっていたのに姿もみえません。ここのところ気になっているのですが、、とうとう会えずに越す事になってしまって、、。」
そう言えば、確かにBさん母を見かけない、、どうしたのかな?
B宅は60代後半の母と30代の息子さんです。気になって息子さんへ電話してみました。 が、繋がりません。
留守電を残し、メールも送りました。
数日後、息子さんから電話が入りました。「Aさんが退去される時にお母さんに挨拶をと思っていらしたのですが、お会いできず心配されていました。お母さんはお元気ですか?」と、お聞きしました。
すると、「実は母はまだらボケの様な認知症で、勝手に出歩いていました。ある時徘徊していて警察に保護され、そのまま一時施設に入所しているんです。
僕も仕事があるので一日中見張っている事もできないので。。ただ、僕の給料では費用の負担の少ないところへの入所希望していて、今、市といろいろ相談しているところです。」
そうだったんですか、大変ですね。
確かに以前お会いした時に少し異変を感じた事がありました。でもそれはほんのわずかなものですっかり忘れていました。
このお母さんは几帳面できれい好き、マンションの共用部分をまめに掃除されていましたが、認知症が進行されていたんですね。
母子で生きてきて、他に頼る人がいない息子さん、ただ病院の事務をされているので施設への入所手続きに関しては半ばプロ、それが救いです。
とは言え、私の子供たちと数歳しか変わらないBさん息子さん、一人で背負うものの多さを思うと、心が痛みます。
しっかりしているので、今しばらく見守りたいと思います。
大家業は、住まいを通して人の人生に関わる仕事です。
所有物件の入居者は若い方が主流、それでも甲府に一名65歳の方がいらっしゃいます。
今回の様にしっかりした息子さんがいる場合は良いですが、一人暮らしの入居者が認知症を発症したら、、
今後はこの様な問題が増えてくるかもしれません。
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