発泡コンクリートという素材をご存知でしょうか。

一般的にはALCなどと呼ばれています。

いわゆるコンクリートの中に気泡が多く含まれているのです。

この気泡が含まれていることにより、

普通のコンクリートとは違ったメリットが生まれます。

 

例えばこの素材は軽いため水にも浮くほどです。

そして断熱性に優れておりコンクリートの1/10程度の熱伝導率です。

遮音性にも優れており、外部の騒音が危惧される交通量の多い道路沿線や、

周囲に工場が多い地区などでは効果が大きくなります。

そして強度も高く、耐震性に優れるのです。

真偽のほどは不明ですが、崖からこのALCを使用した建物が落ちた場合、

そのままの形でサイコロのように転がっていくと言われています。

 

このALCを使った建物は、

戸建住宅、商業ビル、工場などではよく採用しますが、

共同住宅などでも意外に使われていることが最近になって気が付きました。

ALC材は外壁材として使わるので、骨となるものは鉄骨材です。

鉄骨骨組みにALC材を取り付けていくのです。

何となく頑丈そうなイメージが付くのではないでしょうか。

 

法定耐用年数はほぼ鉄骨造と同じ様です。

ALC材は頑丈ですが構造材ではなく壁材として認識されるため、

法定耐用年数は鉄骨造として扱われるようです。

とは言うものの実際の耐用年数はこの倍以上はあると思っても良いと考えます。

私のイメージとしてはRC造と遜色が無いのでは?と感じます。

 

ただ欠点はこのALC材を使った建築物は建築費が高いです。

単価的にはRCとあまり変わらないと思っても良いかもしれません。

この単価ならいっそRC造の方が良いのでは?などと思ってしまいますが、

工期の面では有利です。

工場生産の鉄骨をベースに工場生産のALC材を貼り付けていくので、

RC造のようなコンクリートの現場養生が必要でないため工期が短くなります。

また、工場生産材が多いということは品質が安定しているということであり、

均一の品質を保った建築物が出来上がるということにつながります。

実際、ALC造の建築物には外壁やスラブのクラックがあまり現れません。

爆裂の心配もほとんどする必要がなくなります。

 

以上のようにメリットの多いALC材を使った収益物件ですが、

あまり一般的ではなく、物件数も多い訳ではありません。

でももし中古売却されていたり、これから新築をとお考えであれば、

こういった材質の建物も検討されてみては如何でしょうか。

 

戸田 匠