こんにちは! 黄昏族の不動産投資家やんつです。 この楽待コラムを

読みながらもまだまだ迷っているあなたに、わたしが乗り越えてきた(?)

壁についてお話してみたいと思います。

 お金に対する罪悪感

サラリーマンをやっていると、なかなか会社の中では「不動産投資」をやっています、とは

言いにくい雰囲気があります。 その効用を熱く語っても賛同してもらえるのはごくごく少数です。

株式投資ですらちょっと距離を置く感じがあります。

どうもその根底には

   お金を儲けることへの抵抗感 ≒ (お金を儲けるのは悪いこと)

という意識があるなぁ~と感じます。 お金への後ろめたさですね………

貧しくても清く正しくというような…… 清貧の思想が尊重されています。

今はそれほどでもないと思いますが、わたしの若かりし頃はもっとその価値観が

強かった気がします。 (四畳半と赤ちょうちん!? プロレタリアート万歳!! てな時代)

お金持ち=資本家=何かイケない事をしてお金を儲けた、という空気感がありました………

(今考えると酷い話ですね。 リスクを取れない凡人の妬みかもしれません)

 

こんな先入観に染められるのも、つまるところファイナンシャルリテラシー不足

なんだと思います。(最終的には教育の問題かもしれませんが…)

振返ってみると小学校から大学まで「お金の正しい使い方」とか「付き合い方」とか

学んだ記憶がありません! 生きていく上でのとても重要な知識だというのに!

 2010年にアカデミーで本格的に学びましたが、それも不動産というごく限られた分野だけです。

その後も色んな本を読んで実践していますが、ほぼ独学といっていい状況です…… (´Д` )

とは言えそんな頼りない独学の中でも、思わず膝を打つことがたくさんありました。

 リテラシークイズ?

問題です!

Q:毎年毎年、永久に100万円の配当のある債券があれば、幾らの価値があると思いますか??

永久にですよ!! 10年でも50年でもありませんよ!  ス ・ テ ・ キ ではありませんか?

 100万円×永遠=無限大の価値!???  まさか?

実はこれは金融では永久債という初歩的な問題です。

最初はさっぱり分かりませんでしたが、冷静になるとヒントが見えてきます。

取りあえず100万円の利息を生みだす定期預金を考えてみましょう!

利息は永遠ではありませんが、銀行がそんなに簡単に潰れることも考えにくいですよね……

金融ではその基準を長期国債に置いて、安全資産の基準と見なします。

(わが日本国の国債ははなはだ頼りないと思いますが………)

そこで、国債に置き換えると…?  これで期待利回りや割戻しの概念を学びました。

     (ここから先は金融の教科書でどうぞ…)

次の問題です!

Q:1年後の100万円と10年後の100万円ではどちらがどれだけ価値がありますか?

そりゃ1年後に決まってるよね~、とまでは感覚的に分かっても、具体的に

幾らの価値?と言われるとけっこう戸惑うのではないでしょうか??

これで、お金(経済価値)に時間軸と金利がとても重要なことを学びました。

             なるほど納得なるほど、納得!

 悲しい現実

こうやって一歩づつ学ぶ日々ですが、日々の生活の中ではがっかりすることが多いです。

先日も会社の宴席で

「株とかはやらないんだよね~  株なんてしょせんバクチだからね!」という発言が…

しかも取締役の発言だったりして…そんなんで経営が分かるのかぁ??

こういう発言を聞くと悲しくなってしまいますw…… 反論する気も起きません……

バイアンドホールドとかインデックス投資とか知らないんでしょうね………

せめて知った上での自分なりの判断ならまだ許せるんですが……無知を棚に上げて……

車は運転手によって「便利な移動手段」にも「走る凶器」にもなるんですがね!………

 

最近はNISAで証券会社も盛り上がってます。投資では自己防衛のためにも

リテラシーは必須です!!

投資信託では相変わらず毎月分配型が人気ですが………みなさんは

普通分配金と特別分配金(元本払戻金)の違いはご存知でしょうか??

毎月の分配金で喜んでいても総資産を取り崩してのタコ足配当では意味はありません。

せめて運用報告書位は目を通すようにしたいものです。

それにつけても、腹の立つこと‥

後期高齢者の義父が、とある政府系生保の生涯分配金付き保障に加入していました。

一生涯個人年金がもらえます、ということで入ったようですが………

こんな低金利時代に特別お得なプランなどありません。 計算してみると

一時払分(つまり自分の支払分)を取り戻すのが95歳! です。 それ以上長生きすると段々お得に

なる訳ですが、これでは一時払い分を毎年取崩し、残額を運用した方がよほどましです。 (´Д` )

しかも、残念なことに解約ができません!!   ある程度、若い方が長期で入るのは意味がある

商品ですが、高齢者が入る商品では無さそうです。 勧めた営業マンにも腹が立ちます。

 

リテラシーが上がると(?)  色んな矛盾が目につきます………

確定拠出年金(401K)という言葉を聞くと血圧が上がるのはわたしだけでしょうか!?

ご存知のように自分で責任を持って運用先を決める年金なんですが………

以前の年金は確定給付年金と呼ばれていました………

これは給付額が確定しているからですが………この伝でいけば、401Kは

給付額が未確定なので、「未確定給付年金!」と呼ばなければ理屈が通りません!

さすがに「未確定」はマズイと思ったんでしょうが、付けた名前が「確定拠出年金!」

出したお金(拠出金)は確定しているって………  当たり前じゃんか!!!!!!!

おら、おらぁ……… 馬鹿にしとんのかぁ!!!! ………   はぁはぁ………

               激おこぷんぷんざーけんじゃねえよ!

どうにもこうにもこの人を馬鹿にした(というか素敵なごまかし)ネーミングは腹立たしいです…

 制度自体は税制の優遇もあり、どんどん活用すべきですが………

(ちなみに会社が許せば、個人でもこの制度を使えるマッチング年金というのはご存知ですか?

わたしは人事担当役員に採用を進言しましたが……相手にしてもらえませんでした (ToT) )

 ファイナンシャルリテラシーとは

結局、リテラシーとは  お金とは少なくても問題! 多くても問題!  ということが分かること

だと思います。

 お金が少ないことの問題はみなさん分かっていると思いますが

残念ながら、かと言って沢山あれば問題無し、オールオッケー! とはいかないのが

難しいところです。 (当然、問題のパターンは異なります)

リテラシーの無いまま、大金を持ってもろくなことはないようです。

わたしの田舎には土地成金の果てに身を持ち崩した話がたくさんあります。

 

ここに書くのも恥ずかしいのですが、わたしの亡父は土地成金? の果てに

約30年前、当時2億の借金を残し、一人夜逃げしました………

リテラシーも無く、欲に目がくらみ……人望を無くし、人も離れ……

妻子もほったらしにして……当時、社会人に成り立てでしたが

我が親ながら情けなかったですww………

(岐阜のその筋のお方に返済の話しに行くときは、正直足が震えました…  この時の借金をどうやって返したのかは長いドラマが…それはまたの機会に……)

 教訓:    お金との正しい付き合い方を学びましょう!

 ちなみにわたしに本格的投資の道に向かうよう背中を押してくれたのは

「お金にも働いてもらいましょう!」 という言葉でした……

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

この話、もう少し続きます………