おはようございます!FP大家です。

今日から平成30年度の第1クォーターが始まります。

憂鬱な方、楽しみな方、いろいろな方がいると思いますが、私は散っていく桜に哀愁を覚えずにはいられません。

本日は貸し渋りが横行した2000年と2008年の回想から、今新たに迫っている銀行の危機、そして審査の動向についてのお話です。

貸し渋りが横行した時代の銀行員

「バブルの時と給料変わってないよ!」

時は2000年。私の上司はバブル崩壊から今日まで、失われた20年が続いてます。

バブル崩壊がありから10年以上経っても、銀行はボーナスカットしたり基本給を下げたりしていました。

こりゃダメだろーと、同期も何人か辞めました。

お客様も銀行の健全性をとても心配されていました。

特にペイオフ解禁の時は記憶に残っています。

富裕層のお客様に、「うちは大丈夫です。自己資本比率が●%あるんです!」といっても、信じてもらえない世相でした。

自己資本比率の計算方法をご存知でしょうか。

自己資本÷総資産×100=自己資本比率(%)です。

融資というのは、銀行にとっては貸付金。資産になります。

貸付金が増えると自己資本比率の分母の数字が増えてしまいます。なので、自己資本比率が下がってしまい、経営の健全性が担保されない状態になってしまいます。

これが貸し渋り。当時の首相は小渕さんだったかなぁと記憶しています。

 

2008年のリーマンショックの時も大変でした。

私は地元の中堅企業を担当していたのですが、本部稟議が決裁にならず、運転資金を融資することができませんでした。

融資課長に詰め寄ると「とにかく保全だ!今は保全だ」の一点張り。

私単独で本部の融資部に電話し、この会社に今融資が必要なのだと説明しても歯切れの悪い回答でした。

何度も食い下がりましたが、その後で支店長宛てに苦情が来ました。

なんで一介の営業マンがこっちに電話してくるんだと。

うちがメインバンクなのに融資ができない。担当の私と支店長は社長に頭を下げました。

その後メインの座は信用金庫に明け渡す結果となりました。

この時も、不良債権を作らないように、銀行は貸し渋りを行いました。バブル崩壊の教訓を活かしたのかもしれませんが、融資が必要な中小企業はたまったもんじゃないです。

銀行最大の危機。その時貸し渋りは起こるのか?

私が最近物件を売却したり規模拡大を模索しているのには理由があります。

それは、昨今のマイナス金利の影響で今後もこの銀行で働けるのか不安が大きくなっているためです。

融資から得られる貸出金利ザヤは年々減少しており、銀行はリストラを開始したのです。

人員の削減が主なのですが、そのために銀行業務の効率化に舵を切っています。

例えばATM。

最近はコンビニATMを使う方が大半です。実は銀行の店舗のATMはかなりのコストがかかっています。

ATM自体も高額ですし、現金を装填するので現金輸送車も必要。また、警備員も必要。毎日の現金の補充は銀行員2名で行い横領の牽制としています。

現金を扱うことで高額な設備と人員が必要なので、これはコンビニにアウトソーシングする方向です。

振込や公金の支払いは今やネットバンクで行えます。

なのでこれから銀行の窓口は、現金を扇の様にに広げる風景は無くなり、資産運用の提供を主体としたじゅうたん張りの応接ルームのようになっていきます。

また、融資審査についても、大手メガバンクの何行かがAIを使った審査を導入しました。

銀行口座の日々の資金の流れから業況を把握し信用力をスコア化して融資の可否判断をする仕組みです。

これにより、銀行員の審査が多角的な視点で審査ができ、かつ省力化が図れます。

現状、銀行は不良債権が片付き、高い自己資本比率をキープしています。

つまり、貸し渋りが起こる可能性は限りなく低いといえます。

しかし、それとは別に、マイナス金利の導入により大幅な人員削減を行い、人間の審査からAIの審査に移行していくのです。

AIの審査は、我々にとってプラスか?それとも・・・

これまでも、確定申告書や決算書の数字をもとにスコアリングする手法が採用されてきましたが、これからは、入出金情報など細かい動向も審査の材料になります。

審査を有利に進めるには、どのような入出金情報が望ましいでしょうか。

その答えは、融資を受けたい銀行に預金を集中させることです。家賃の入金から固定資産税や電気料金の支払いなど、全ての入出金を集め、包み隠さず情報提供することです。

その上で、預金平均残高を高くキープできるとよいでしょう。

普通預金口座に常にいくらありますか?100万円でしょうか。1,000万円でしょうか。その平均残高が高いほど審査に有利に働きます。

家賃の入金が10日。固定費の支払いが25日だと、25日には現金が減りますよね。そのタイミングでAIが融資の提案をするような未来がすぐそこです。

もうベテランの銀行員が要らない世界が来ているのかもしれません。車にも自動運転が普及すれば、ドライバーの要らない未来が来ますからね・・・

おそらく、AIの審査システムはメガバンクが多額の開発費をかけて投入し、開発コストが低くなってから地方銀行、信用金庫へ波及していきます。

AIが、「コノカイシャ二、ユウシノセールスヲ、シテクダサイ」と、銀行の営業マンにアドバイスする日も近いということです。

こんなカタカナ風に喋れば人口知能も可愛いものですが、ペッパー君みたいにこっちを見つめて流暢に喋られたら、多分、苦笑いしちゃいます。。。

(お前、俺の上司か?)と。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます!