こんにちは、サラリーマン大家のTAKAです。

本日は、銀行の融資金利のうち固定金利について書いていきたいと思います。

私は、一時期、銀行の視点で法人向けの融資の担当していたことがあり、またある一時期は、銀行の法務セクションで働いていたこともあります。このため、元銀行員の視点と銀行員時代に付き合いのあった仲間の話から、個人的な考えを書いていきたいと思います。

1.変動金利と固定金利

前回のコラムでは、融資金利を分解すると「ベースレート」と「スプレッド」に分解されるということをご説明しました。

変動金利の構成要素を考える場合には、この「ベースレート」と「スプレッド」という2点をおさえれば十分です。

しかし、固定金利の構成要素を考える場合には「ベースレート」と「スプレッド」に加えて、「金利固定化コスト」という要素を追加して考える必要があります。

2.「金利固定化コスト」とは?

「金利固定化コスト」とはどういうものかというと、これは変動金利を固定金利に変換する場合に発生する手数料であるといえます。

金融機関間の取引では、変動金利と固定金利の交換ができるいわゆるデリバティブ(金融派生商品ともいわれます)の市場があります。

端的にいうと金融機関は、固定金利の融資を行う場合には、このデリバティブ市場を使って、一定の手数料は払うことで、将来の固定金利を確定させることができ、ここで払う手数料が「金利固定化コスト」になります。

銀行は、この「金利固定化コスト」は払うことで、たとえどんなに変動金利が上がったとしても、一定利率での固定金利を確保することができます(ただし、リーマンショックなどの有事の場合には、そもそもの取引相手の金融機関の破綻などのため、約束どおりの固定金利を確保できないということもあります)。

3.固定金利が変動金利よりも高い理由

必ずというわけではありませんが、銀行から融資を受ける場合には、基本的には、変動金利よりも固定金利が高いことが通常です。

なぜかというと、上記のとおり、金利を固定化するためには「金利固定化コスト」が発生するため、「金利固定化コスト」が融資の金利に添加されることにより、固定金利の方が高くなります。

4.おわりに

「金利固定化コスト」の動向をつかむキーワードとしては、「金利スワップ」と「金利スワップのスプレッドの上昇」というワードを注目しておく必要があります。

このようなワードが新聞等で見かける機会が増えてきた場合には、金融機関間で、変動金利(=短期金利)の上昇が意識され始めたというシグナルとなります。

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

(もし、ご質問等があれば、コメントいただければ極力回答しようとは思います)。