こんにちは、サラリーマン大家のTAKAです。

本日は、銀行の融資のうち変動金利についての考え方を書いていきたいと思います。

私は、一時期、銀行の視点で法人向けの融資の担当していたことがあり、またある一時期は、銀行の法務セクションで働いていたこともあります。このため、元銀行員の視点と銀行員時代に付き合いのあった仲間の話から、個人的な考えを書いていきたいと思います。

1.変動金利の「変動」の主な要因について

銀行は、資金を調達し、その調達した資金にサヤをのせて利益を上げるビジネスであることから、変動金利の動向を追っていくには、まずは銀行の資金調達のコストがどのように変動するかということを考える必要があります。

銀行が不動産大家への融資を含めた融資を行うために必要な資金をどのように調達してるかといえば、一般の方々が真っ先に頭に浮かべる「預金」という手段のほかに、金融機関間のマーケットから資金を調達するという方法があります。

預金の金利は、今は限りなくゼロに近く、また預金金利の水準は銀行の側で管理可能なことから、調達コストの変動は少なく、貸出の金利への影響も比較的限定的であると考えられます。

一方で、金融機関間のマーケットでの金利は、日々変動をすることから、こちらの方が銀行の資金調達コストへの影響が融資の金利、特に変動金利に反映されていきます。

そして、この金融機関のマーケットでの金利水準は、日本銀行の金融政策の動向の影響を強くうけるため、変動金利の動向を見ていく場合には、日本銀行の金融政策の動向を注視していく必要があります。

現状では、日本銀行のスタンスとしては、マイナス金利政策等の異次元緩和の継続維持のスタンスをとっていることから、おそらくここ1年程度では、変動金利に大きな変化は起こらないのではないかと考えています。

しかしながら、新聞等での報道でもあるように、日本銀行としても異次元緩和の出口をそろそろ探り始めているということは確かなようであり、この「出口」が見えてきた旨の報道が増えてきた場合には、注意が必要だと考えています。

2.主な要因以外の変動金利の変動要因

上記のとおり、銀行の資金調達コストが主な融資金利の変動要因ですが、その他にサヤの部分の水準についても、以下の要因の影響を受けうるので、このあたりの動向にも注意が必要です(ただし、こちらの影響の方は、すぐにというよりはじわじわ影響していくようなものと考えられます)。

企業の倒産件数・個人の自己破産者数

← 企業の倒産や自己破産が増えると銀行としても貸倒に備えた引当金を多く積む必要が生じる(いわゆる与信関係費用)ため、サヤの部分の上昇要因になりえます。

人件費水準の上昇

← 銀行はサービス業であり、人件費の上昇の影響を強くうけるため、人件費の上昇はサヤの部分の上昇要因になりえます(一方で、AIなどの業務の自動化がどう影響してくるかは注目に値します)

金融機関の競争

← 特定の金融機関が、金利下げのキャンペーンなどを展開し、特定の地域で金利下げ競争が起こるケースがあります(みなさんが思っている以上に金利の地域差は存在します)。

3.おわりに

本日は、変動金利について、資金調達コストとサヤのコストの部分に分解して、それぞれの要因について説明いたしましたが、少し手触り感のない記事になってしまったかもしれません。

また、多少単純化した面もありますので、その点はご了承ください。

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

(もし、ご質問等があれば、コメントいただければ極力回答しようとは思います)。