みな様、根本伸之のコラムをお読みいただきありがとうございます。

 さて4月に入り、街では新入社員と思える人たちをよく見かけるようになりました。きっと、初めてのことだらけで期待と不安に胸いっぱいなことでしょう。 30年ほど前の若かったころの自分のことを思い出します。

この時期は、金融機関から確定申告書を求められます。

 ところで、不動産投資をして金融機関から大金をお借りしている身ではありますが、この時期に必ず金融機関から「確定申告書」を提出するように求められます。

 もちろん、確定申告書(法人の場合は決算書)をコピーして郵送することで用事は済んでしまうのですが、この金融機関への資料提出は、実は自分をアピールする大きなチャンスなのです。
 金融機関から追加の融資を引きやすくするためにも、このチャンスを活用しましょう。以前、根本はこのタイミングで金融機関から良物件の紹介を受けたことがあります。

 ぜひとも、郵送などせずに担当者と直接会ってお話しするようにしましょう。

 持参するものは「確定申告書や決算書のコピー」ですが、これだけ持って行ってもただ用事を済ませて世間話をして終わってしまいます。

 できれば、それに加えて資料を作成してプレゼンするようにしましょう。

金融機関訪問の際にあったら良い資料類

 私(根本)の場合ですが、この時期に取引先の金融機関に訪問する際には、以下の資料を用意しています。

・確定申告書(法人の場合は決算書)
・家族構成
・所有不動産資料(所有不動産ごとに各1枚。)
 築年月、構造、家賃収入、アピールポイントなどを
 全ての物件で書き表す。
・月次キャッシュフロー予定表。
・全資産(総資産。金融資産や不動産資産含む)
 (法人、個人)の一覧表。
・借入金一覧表。
・上記を元にした純資産額の分かる資料。
 (自分バランスシート。法人個人合算)
・不動産投資や賃貸経営に向けての考え方
・この1年での不動産投資や賃貸経営に関する計画。 

 まず、全資産(総資産)と借入金の一覧から純資産を提示します。
 この時に、全資産というのは、配偶者の預貯金や確定拠出年金の評価額、年金定期便のこれまでの納付額、その他貯蓄型の保険があれば解約返戻金の額も加えてしまって構いません。
 うそはいけませんが、なるべく多く見せられるほうが良いですね。

 借入金も他の金融機関のものも含めて書き出します。

 不動産資産については、現在売却した場合の金額を書く事が望ましいのでしょうが、それは事実上無理なので、物件の簿価(減価償却分を差し引いたもの)で良いでしょう。

 この全資産(総資産)から借入金を差し引いたものが純資産になる訳です。

 不動産投資はこの純資産を増やしていくゲームのようなものですので、純資産については常に意識しておくことをおすすめします。

 それから、不動産投資や賃貸経営に向けての考え方を紙1枚にまとめます。
 普段考えていることを記述するのですが、ネットで優良企業の企業理念を見つけ出してこれを自分なりの言葉に直してカッコいい言葉を並べるのもおすすめです。

 また、この1年間の計画です。
 数値の計画があるとより良いのですが、どんな物件を購入したいとか、売却したいとか、その他保有する物件に対しての修繕や設備投資の計画などを記述しておくと良いでしょう。
 入居者満足につながるための行動計画も記述しておくとさらに良いです。 

金融機関は、数字だけでなく人物も見ています。

 金融機関は新規融資の際に、必ず、その人の評価をします。

 確定申告後の面談のタイミングで嘘偽りなくこのような資料を提示することは、金融機関の手間を省くだけでなく、信頼してくれるようになります。

 簡単に言えば、「しっかりしている」「正直で真面目である」「信頼できる」と誤解(?)してくれます。きっと今後の融資交渉に良い影響を与えることでしょう。
 就職面接に行くような気持ちで臨むことをおすすめします。

 最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

根本 伸之