中古物件を購入時には様々な条件を考慮して決断します。

その条件の中でも中古であるというがゆえに建物の状態は重要です。

建物に不具合が多くあれば修繕が必要で、

その為の費用も必要になることは誰でもわかることです。

特に外壁塗装や屋上防水の修繕に関してはその額も大きなものになります。

できることであれば築浅の中古物件とか、

大規模修繕を終えたばかりの物件というものを選択したいです。

 

しかし、外壁塗装を終えたばかりの中古物件は注意が必要です。

なぜならば、外壁塗装は塗装下の外壁材状況を隠してしまうからです。

通常外壁塗装を行う際には壁材の不具合を補修した後に塗装を行います。

クラックや爆裂が発生していたのであればその補修は塗装前に行います。

最終工程である壁塗装を行ってしまえば、

塗装前にどれだけ建物が傷んでいたのかわからなくなってしまします。

もちろん、適切な修繕を行っていれば問題ないのですが、

塗装を行った後では外壁の損傷状態は見えなくなります。

 

そもそも、適切な修繕処置を行った物件であったとしても、

多くのクラックや爆裂が発生していた物件はあまりお奨めではありません。

もちろんその状態にもよりますが、多くの補修が発生していた物件は、

これから先も不具合が発生する危険性が高いからです。

 

それでもまだ補修をしていれば良いほうかもしれません。

酷いリフォーム業者ではクラックをそのまま放置して、

クラック発生壁のその上に直接塗装してしまう場合があるのです。

こうした建物では塗装直後は綺麗な物件に見えてしまいますので、

一見良好な物件と見えます。

しかし、その実情は塗装下に問題を抱えた外壁や構造体が隠されているのです。

その見分け方は困難を極めるでしょう。

 

ところが外壁の傷みをそのままに塗装された建物は、

塗装直後にはその傷み具合の判別が難しいものの、

多少年月が経過するとわかってきます。

例えばクラックの上に塗装された部分では再度クラックが発生するとか、

そこの部分の塗装が剥がれたり、浮き上がったりします。

その時点でその建物は適切な塗装を行っていないことがわかるのです。

さらには外壁の傷みを補修していないことも判明するでしょう。

 

こうした外壁の不具合はタイル張りの物件でも同じことが言えます。

タイル張りの外壁は塗装処理の外壁以上に外壁は守られていますが、

タイル下で起こっているクラックなどの現象は発生しているのです。

タイル自体に割れが生じることもありまた、

タイルが剥がれ落ちる現象も発生します。

前述同様でその傷みの元を修繕しなければ何の解決にもなりません。

塗装処理よりも再現認知が難しいので厄介かもしれません。

 

よく三為業者物件などで修繕を行ってから引渡しという物件があります。

この場合、

工事費をできるだけ安く済ませてここからも利益を得ようとするのです。

そのため、外壁修繕時などではろくに外壁状態を確認せず、

外壁塗装を行ってしまう物件が存在します。

三為物件はその行為自体が割高であるのに、

さら不具合の隠された物件となります。

これを承知で納得して購入するのであれば問題ありませんが、

このような事実を知らずに買ってしまうと結果的に高い買い物となります。

物件不具合の有無を見極めるのは容易ではありませんが、

大事なことですので注意をしていただきたいと感じます。

 

戸田 匠