なぜかぼちゃの馬車問題を追いかけるのか?

 私はここ3ヶ月、毎日のようにかぼちゃの馬車問題を記事で取り上げています。

 今年1月17日、スマートデイズ社(旧スマートライフ社)が、かぼちゃの馬車オーナーに向けて説明会を開催した直後から、この問題を追い続けています。なぜでしょうか?

 その理由は、単純な興味本位ではありません。野次馬根性でもありません。ましてや人の不幸を楽しんでいるわけでは決してありません。私がこの問題を追い続けているのには、”ある理由”があります。

 しかも、すべての不動産投資家が、かぼちゃの馬車問題について、できるだけ深く知っておいた方が良いとすら考えています。どうしてでしょうか?

 その理由は、かぼちゃの馬車問題の報道記事、ブログ記事、直接オーナーからなどあらゆる情報から一連の動向を追い、さまざまな視点で見つめていくと、自分を成長させるための”気づき”を得ることができるからです。どんな”気づき”なのでしょうか?

 

【気づき1】返済できなくなったらどんな対処法あるのか?

 まず1つ目の気づきは、投資計画・事業計画が思い描いた通りにいかず、銀行への返済ができなくなった場合に、「どのような対処方法があるのか?」を学ぶことができたことです。

 私たち不動産投資家は、金融機関から融資を受けて物件を購入する以上、常に返済ができなくなるリスクがあります。投資や事業が上手くいけばいいのですが、上手くいかない時だってあるものです。ですので、融資を受ける以上、返済できなくなった時の対処法を、あらかじめ知っておくことはとても重要だと考えております。

 私がサラリーマンだった頃、借金を返済できなくなった場合の対処方法は、「自己破産」しか知りませんでした。しかし、今回のかぼちゃの馬車問題をきかっけに、「自己破産」の他に、「小規模個人再生」「給与所得者再生」「サービサー」「時効」といった、さまざまな対処法があることを学ぶことができたのです。

 しかも、自分の状況に応じて、臨機応変に対応できることで、消極的な撤退ではなく、戦略的な撤退ができるということを学ぶことができたのは、とても大きな気づきの1つでした。

 

【気づき2】人間の心理を知ることができる

 2つ目の気づきは、人間の心理を知ることができたことです。

 私たち投資家の目標は「お金や資産を増やして経済基盤を確立させること」(※目的ではありません)ですから、常に甘い誘いにのってしまう危険性をはらんでいます。誰だって楽して儲けたいですからね。

 ですから、自分自身への戒めも含めて、どうなると甘い話しに乗ってしまう危険性があるのかという心理を知ることができたのです。また、私たち投資家がこのような危機に直面した時に、どういう態度と行動をとるべきなのでしょうか?

 おそらくほぼ全てのかぼちゃの馬車オーナーが危機に直面して、狼狽したことでしょう。夜も眠れない日が続いていると思います。自暴自棄になってしまった人もいることだと思います。

 そんな危機に直面した時、かぼちゃの馬車オーナーが取った態度や行動は、実に様々でした。潔く自分の失敗を認め、戦略的撤退により行動するオーナー。自分を支えてくれていた回りの人達の存在に気づき、支援に感謝しながら再生に取り組むオーナー。

 一方で、攻撃な姿勢や行動に出るオーナー。自分だけは助かろうとするオーナー。自ら命を断ってしまったオーナーまでいたと報じられています。

 私も投資家であり、事業家でありますから、いつこのような危機に直面するか分かりません。そんな時に「どのような態度と行動をとるべきか?」について大きな気づきを得ることができました。

 

【気づき3】サラリーマン不動産投資の行末

 3つ目の気づきは、「時代の流れ」です。かぼちゃの馬車問題を追っていると、サラリーマン不動産投資の大きな流れが見えてきます。時代は波であり、不動産市場も波のようにうねりますので、タイミングの見極めがとても重要だと私は考えています。

 今から10年前、2008年ごろ、私が不動産投資を始める時に、この流れを把握することに時間を割きました。他にも投資の手段がある中で、「これから不動産投資を始めるべきだろうか?」ということを考えたのです。

 その結果、これから5年〜10年で回収できるような投資スタイルであれば、不動産投資でも、給与収入に代わる経済基盤をできるだろうと考えてました。自分でも驚いたのですが、約10年前にセミナーで話していた予測が、その通りになっています。細かいところでは予測が外れたところもありますが、おおよそが予測した通りになっているのです。

 そして、私はかぼちゃの馬車問題をきっかけに、サラリーマン不動産投資は8年〜9年の歳月を経て、終焉に向かっていくと常々言っています。今後は下りエスカレーターになり、サラリーマンが不動産投資で経済基盤を確立させるのは、難しくなっていくことでしょう。かぼちゃの馬車問題は、今後を占う重要なシグナルだという気づきがあったのです。

 (だからといって不動産投資は絶対にダメとは考えていません。ただし、不動産投資を株式投資やFX投資のような金融商品と同じと考えてている人には、厳しいのかなと思います。)

 

【気づき4】自分の考えは正しかったのだろうか?

 私はこれまで何百人という投資家から相談を受けたり、アドバイスをしてきました。かぼちゃの馬車については、今から約3年前の2015年末ごろから相談を受けるようになり、2016年に入って急激な広まりに危機感を感じて、ブログなどでアラームを発信していました。

 購入検討していた人には「安易に買わないように」「くれぐれも慎重な判断を」と言い続けてきました。

 一方で、購入してしまった人には、「覚悟と準備を!」「入居状況を常に把握するようにしてください」「いざという時(破綻した時)に備えておいてください」とアドバイスしていました。

 しかし、相談にきた方も結局物件を購入してしまったり、私のアドバイスを真には受けずにいました。距離を置く人もいました。

 私は悩みました。「私のアドバイスは意味が無いのでは・・・」「私の考えが間違っていて、実際は投資は上手くいくのではないか・・・」などと考えたこともありました。

 それでも、今回このような結果になり、気づいたのです。たしかに私の考えやアドバイスは間違っていなかったのかもしれない。ただ、「私のアドバイスの仕方がいけなかったんだ。」「アドバイスを改善することで、事前にもっと多くの人を救うことができたんだ。」だと気がつくことができたのです。

 

まとめ

 このようにかぼちゃの馬車の問題については、さまざま視点で見つめることで、いろいろな気づきを得ることができます。私自身の投資家活動だけでなく、人生においても大きな意味をもたらすことができると考えています。

 天才アインシュタインは言います。

「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。」

「大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。」

 今後もかぼちゃの馬車問題を見つめながら、自分を大きく成長させていきたいなと感じている次第です。

 今日も最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。