皆さん、おはようございます。
元ビジ大家です。
昔から「好きこそものの上手なれ」……と言われます。
また『論語』には、「これを知る者はこれを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」……とあります。
ただ知っているだけの人はそれを好む人には及ばないし、ただ好むだけの人は
それを楽しんでいる人には及ばない、ということです。
自分の財資産を「空(そら)」で言えますか?
不動産投資を始めたばかりの頃は、当然物件数もまだ少ないですし、始めた
ばかりで意識も集中していますから、その物件の詳細(住所・広さ・築年月等)
を自分の頭の中にインプットしています。
それが2件……5件……10件……20件……と所有する物件数が増えていくに
つれて、徐々にそれぞれの内容について記憶があいまいになっていきがちです。
残念なことに徐々に「自分が所有する物件を空(そら)で言えなくなっていく」
わけです。
私も最近、そうした落とし穴に自分が嵌っていることに気づきました。
不動産投資を始めた当初は物件の住所ですら記憶していたのに(空で言えた
のに)、今では住所の番地まで記憶しているのはほとんどありません。
ノートに記載したメモを見ないと、いつ建てられて、どれだけの大きさの
物件で、いつ修繕して、いくらの家賃を得ているか?……などを覚えていなく
なっていて「いかん!いかん!」と自分を戒めています。
その状態に陥っていることはある意味では平和で良いこと(つまり運営がうまく
いっていること)なのですが、残酷な言い方をすれば若干自分の財資産に対する
興味が薄れてきているのかもしれません。
不動産投資を始めたころは「好きで楽しくてたまらない」という気持ちが主
だったのに、その気持ちが弱まってただ単に「知っているだけ」になりつつ
あるのかもしれません。
もう一度「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを
楽しむ者に如かず」……の精神を取り戻すことが大切なような気がして、
自分自身で反省しています。
年に一度自分で財資産の確認を行なおう
年末や月度末などに、毎回自分の所有する不動産物件の確認を行なう人は多い
と思いますが、それらを「収益性=収入を生む手段」としてだけの目で確認
する人がほとんどだと思います。
それも勿論大切なことですが、加えて「資産性=資産の価値」としての目でも
確認することが重要だと思います。
たとえば、相続対策を考える場合でも、自分の所有資産の詳細をきっちり把握
しておくことは必要です。
規模、広さ、購入価格や築年数などを「空(そら)」で言えるようにしておく
ことは相続対策という意味でも大事なことだと思います。
たとえば、医者がノート・本を見ながら診察したり、クスリを処方していると
患者は不安になります。
同じように、不動産投資家は何も見ないで自分の所有する物件の詳細を語る
ことができるくらいでないと自分の相続対策もままならないし、金融機関と
交渉するときにも弱々しく見えると思います。
自分の財資産の状況をある程度は空(そら)で言えるように記憶しておく
ことは大事なことだと思います。
本日もお読みくださりありがとうございました。
プロフィール画像を登録