こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。

入居者に喜ばれる収納を目指し収納システムの意見交換会を開催しましたので、ここでの意見やアドバイスを順次ご紹介させていただきます。

問題なのは「見えてしまう収納」

私のコラムでも「見せる収納」や「飾る収納」をご紹介しましたが、意見交換会で自分自身の収納について掘り下げてみたところ、実は私自身も片付けができない人間であることを思い知らされました。整理収納アドバイザーの方によると、片付けができない人は程度の差はあれども多くいるとのことです。このため、まず検討すべきは、「見せる収納」よりも「隠せる収納」と考えました。
狭い部屋で収納システムを壁面収納として使う場合は丸見えになってしまうので、来客時に隠すことができる工夫が必要です。この「隠せる収納」のアイデアを意見交換会で話し合いました。

収納システムのアイテムを活用

商社から貰ったカタログや資料を確認したところ、1枚の画像からひとつのアイディアがでました。ドライヤーや小物入れを掛けている金属のパイプを、カーテンレールとして使用する案です。

確かにこの金属のパイプが付いた棚板を上部に設置し、カーテンを付けることで、普段は開けっ放しでも来客時は閉じて隠すことができます。

このアイディアについては、どこまで気にするかの程度の違いもあることを前提に下記の意見もありました。
・ パイプが付いている棚の上は隠すことができない。
・ カーテンで隠せるのは前面だけ。横は隠せない。

入居者の痕跡をもとに検証する

今回収納システムの設置を考えている部屋には、入居者の方がパイプハンガーを使われていた痕跡が残っていました。緑色の線がパイプハンガーの位置です。生活動線で見るとダイニングキッチンから洋室に入る際に、パイプハンガーの横面がどうしても目に入ってしまいます。

前面にカーテンを付けてもダイニングキッチンから洋室へ入った際の見え方はこのようになるか思います。とても「隠せる」とは言えません。

収納ではなく普段の生活を隠す

1級建築士の方が参考になるかもと、かつて設計した家の写真を見せて下さいました。
その写真は戸建住宅の子ども部屋で、広いひとつの部屋で天井にカーテンレールがついていました。お子さんの成長の過程に合わせて、広く使ったりカーテンで区切ったりとフレキシブルな使い方ができるように設計されたそうです。
このカーテンレールがあれば脱ぎっぱなしにしていても、来客時にはカーテンを閉めることで普段の生活を隠すことができるのではないかと言うのです。

このアイディアに、参加者一同が「なるほど!」と賛同の声が上がりました。もちろん賛否両論はあるかと思いますが、収納システム設置を検討しているこの部屋については、このアイディアがベストではという結論になりました。

隠すだけではなく部屋の雰囲気づくりに

カーテンで隠すアイディアについては、好みのカーテンを掛けることで、部屋の雰囲気をがらりと変えられるという意見も出ました。賃貸は味気ない白いクロスの部屋が多いため、カーテンをタペストリーのように使用しながら、収納の生活感も隠せたら一石二鳥ではないかというのです。

頭の中のイメージを検証してみる

今回のカーテンのアイディアは大変すばらしいと思いました。しかし意見交換会の中で、自分の頭の中のイメージと実際との違いを思い知らされた私は、後日、検証を試みました。
ガーデニング用の支柱をカーテンレールの代用として天井に打ち付け、部屋のカーテンを外して取り付けました。
結果は、カーテンを閉めると普段の生活を一瞬で隠すことができ、洗練されたまったく別の空間になることを実感しました。

 

収納システムでの入居率UPに向けて

今回のアイディアは、天井にカーテンレールを取り付けるだけで費用も手間もそれほど掛かりません。カーテンレールは不要な場合でも天井なので入居者の邪魔になることもありません。

今回の検証のような画像を賃貸募集でうまく活用できたら、低コストで入居率をUPできるのではないでしょうか。