皆さんこんにちは!パテント大家ATSUSHIです。

 

本日は「建築確認の取り消し事件から感じたこと」というテーマで、私なりの考えを綴りたいと思います。

 

建築確認の取り消し事件

 

まだ皆さんの記憶にも新しいかとは思いますが、2015年に東京都文京区で販売された、大手不動産会社によるマンションが地元住民から審査請求を受けて、最終的には東京都建築審査会により建築確認を取り消された事件がありました。この事件においては、すでに自宅を売却された購入者もおられたようで、いわゆる「契約の債務不履行」での補償問題にまで発展しました。

 

この事件における東京都建築審査会の主張は以下の通りです。

 

【東京都建築審査会の主張】

1階の駐車場は、災害などの発生時に直接屋外に出ることが可能な「避難階」には該当せず、その際に必要となる避難階段がない。

東京都の条例の安全基準を満たさないため、建築確認を取り消す。

 

上述のような東京都建築審査会の判断により、今回、当該マンションの建築確認が取り消されてしまいました。

 

建築主の主張とは・・・

 

さて、この事件に関して、先日「建築主の不服申請を裁判所が棄却した」というニュースが報じられました。

 

この事件における、その後の建築主の主張としては、以下の通りです。

 

【建築主の主張】

一階の駐車場は道路と直接通じているため、避難階段は必要ない。

条例違反はない。

 

建築主は上述のような主張を行い、東京都に対して裁決の取り消しを求めた訴訟の判決が、この度報道されたのです。

 

裁判所の結論としては、

このマンションの駐車場は道路の出入り口で高低差が2.5mもあり、

避難階段は必要である

として、

「裁決の判断に誤りはない」として請求を棄却した

ということでした。

 

ちなみに、この事件は申請だけの話ではなく、実際に建物もできて完成直前に建築確認が取り消されたため、建築主は購入者に22億円の解決金を支払い、売買契約を解除しています

 

この件については、建設計画があがった2004年以降、安全面や景観面で周辺住民から建設に関して異論がでていたようなのですが、

やはり住民の反対を押し切っての建設は、

リスクが大きい

ように、私としては今回の事件から強く感じた次第です。

 

個人の大家さんにおかれましては、さすがにこれほど大きな問題になるような物件を建築することはないとは思いますが、大地主さんならあり得ることだと思われ、

仮に条例等に準拠していないと

厳しい判断を下される

ということは、しっかりと予め念頭に入れておくべきだと思います。

 

ちなみに以前、私は物件購入目的で大手メーカにより建築された賃貸住宅を見に行ったとき、階段などが違和感のある形で後付けで追加されているような物件を見かけた経験があります。

 

このとき私は、不動産会社からは

消防法等の関係で避難通路の適正化で追加工事をした結果

などという説明を受けたわけですが、

 

このように、

社内に建築の専門家、法律の専門家が多数存在するような、

大手メーカや、先述のような大手不動産会社ですら、

条例や法律に基づく建築に失敗することもある

わけなのです。

 

不動産投資を行うにあたり、不動産の売買や客付のノウハウなどの知識は、色々と興味を持つ方も多く、当然習得すべき重要事項であると考えていますが、

人生を左右するような高額な買い物をする以上、

大家さんとしても、

最低限の建物の法規制などを含む、

その他の様々な周辺知識習得に向けた勉強は必須

なのではないか、と今回の事件を通して私は強く感じた次第です。

 

これから不動産投資を始められる皆さん、やはり不動産投資には知識は必要不可欠です。是非とも、常日頃からご自身での勉強はしっかりと行い、不動産にまつわる幅広い知識の習得に向けて、可能な限りその対応に努めていくべきだと強く思います。

 

以上、本日は「建築確認の取り消し事件から感じたこと」というテーマで、私なりの考えを綴らせていただきました。本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!