みな様、根本伸之のコラムをお読みいただき誠にありがとうございます。

 

 しばらくぶりのコラム執筆です。というのも、1カ月超の期間、フィリピンのセブ島に英語留学に行っていました。

50歳を過ぎての留学は不動産のおかげ

 本当は、学生時代に留学をしたかったのですが、大学1年生の時に父親の肝臓がんが見つかり入院をするなど私立大学に通う身としてはとても「留学したい」などとは言い出せない状況でした。
 現在50歳を過ぎたこの年齢で、不動産投資により経済的、時間的な自由を得たことで、30年越しの念願がかなって留学することができたことは個人的には非常に大きな喜びです。

 日本も訪日外国人や外国人労働者が急速に増えてきています。2019年には日本でのラグビーワールドカップ、2020年には東京五輪も開催されます。不動産の入居者にも外国人を避けては通れない時代になってくるでしょう。
 この先、日本に住んでいても、外国語(特に英語)を必要とする場面がきっと増えてくるはずであると思っています。

 サラリーマン投資家でハッピーリタイアをして専業大家になった人たちには、ぜひとも語学留学をおすすめしたいと思っています。 

ところで、留学先フィリピンのセブ島を選んだ理由は、いくつかあります。

 ・暖かい気候の場所である。
 ・留学費用や生活費用が欧米に比べて安い。
 ・フィリピン人は英語が得意。
 (フィリピン語もありますが、ほとんどの人が英語が得意です。
  小学生より学校の授業は全て英語のようです)
 ・先生方は良く教育された英語教師のプロフェッショナルが多い。
・マンツーマンで教えてくれる。

 これらの英語習得に向けてのメリットもありますが、なにより発展途上国で経済が毎年発展しているフィリピンの経済や不動産市況を調べてみたいという想いから、この国を留学先に選定しました。

現地の不動産を見学

 英語力の向上については、本題ではないのでコラムでは触れませんが、現地の不動産会社に突撃訪問した際のことをコラムに書かせていただきます。

●セブ島アヤラモール隣接の高層な高級マンション。

 この物件は、2020年に完成する見込みの建設中の超高級マンションです。
 ほとんどが売れてしまっており、残っている物件は900万ペソ(約2000万円)~2200万ペソ(約4600万円)です。面積は35平米~100平米です。
 35階建てでオーナー専用のプールが2カ所、ジムが1カ所マンション内にあり、オーナーは無料で利用できます。
 アヤラモールという場所は、大規模なショッピングセンターであり、またITパークというビジネス街にも程近くにあり非常に便利な場所です。
 部屋もきれいで高級な家具付きでした。
 正直35平米で2,000万円というのは、日本の大きな都市と変わりはありません。
 発展途上国にもかかわらずこの高額は、さすがにびっくりしました。

 セールススタッフに聞いてみると、購入者の約7割が外国人で、多くが投資目的であるようでした。どうやら、この地区は今後も大きな開発を控えており、将来の値上がりはほぼ確実と思われているようでした。

 しかし、現地の公立学校の先生の初任給が月額21,000ペソ(約44,000円)程度ですので、かなりの高額物件です。ほとんどの現地の人は購入できません。日本人やアメリカなどの欧米人、中国人の富裕層をターゲットに販売しているようです。

●もう一つは、同じセブ島の築約10年の中古マンションです。

 これも設備などはきれいです。セブ島中心地より離れたところにあるせいか、物件価格は300万ペソ(約650万円程度)とお手軽です。
 ただし、セブ島中心地からこの物件の場所に行くには、スラム街を通る必要があります。将来はこのスラム街も整備されるかもしれませんが、外国人には少し危険な場所かもしれません。 

 フィリピン第二の都市のセブ島でも、超高級とそれ以外で大きく二極化しているような状態です。

フィリピンが今後も大きく経済発展する条件

 フィリピンでは毎年のように、労働者の給与が増え、物価が上がっているとの話です。現地で日本人の留学生仲間ができましたが、彼も昨年よりも物価が上がっているとの話をしておりました。

 さて、個人的に思う発展途上国がさらに発展するための条件を考えてみました。この意見を(英語で)先生に話すとかなり興味深く聞いてくれました。

・時の政権の支持率が高いこと。
・安全第一であること(犯罪率や交通事故などを含めた安全性が高いこと)
・資源があること。
・国民のモチベーションが高いこと。(働く事への意欲)

 上記の中で、1の現在のドゥテルテ大統領は非常に支持が高いです。日本で聞いたニュースでは、過激ともいえるやり方で麻薬撲滅に動いていますが、実際これにより犯罪率も下がり、安全性も上がってきているとの話でした。
 交通安全などの政策が充実されれば上記の条件1,2はクリアされると思われます。
 続いて3の資源ですが、正直目ぼしい資源は少ないようです。(50億ドルを超えるゴールドがどこかに埋まっているという話を聞きましたが、日本でいえば徳川埋蔵金のように語られています。)
 しかし、ほとんどの人が英語を使えるということがアジアの中で特徴的な資源になっていると思われます。実際多くの外国企業が進出してきており、更にはグローバルなコールセンタはセブ島でもたくさんあります。
 世界各国の企業への英語での問い合わせの多くが、フィリピンの現地人コールセンタ要員によって回答されているのです。
 問題は4番目の国民のモチベーションです。
 この国では、10年程度前までは、男の子に対して教育を重視してきていませんでした。
 というのも、当時は農作業や漁師、工事現場や警備員などの体力を使う仕事ばかりだったので、男は体力があるからそれらの仕事を選べば良いので勉強は不要との考えでした。
 逆に女の子に対しては、体力がないとのことから、手に職を付けたり、勉強をさせたりした家庭が多かったとの話です。

 現在、経済発展をしてくると、コールセンタや金融機関で働く人たちは教育を受けた女性がほとんどになり、収入もこれらに勤務している女性のほうが高いようになったようです。

 女性のモチベーションは高いのですが、男性があまり働かない国であるともいわれています。暖かい国の特徴かもしれませんが、男性の働く事へのモチベーションが高くなると更に経済発展のスピードが上がると思っています。 

フィリピン不動産はおいしいか?

 現在日本でもフィリピンの不動産を扱う業者さんが増えてきています。

 正直、既に高価になっている超高級マンションを買っても、値上がりは大きく期待できないと感じています。
 しかし、経済発展をしている国です。比較的手ごろな価格の不動産を長期で保有していれば、現在の表面利回りは低くても、毎年少しずつ家賃が上昇してくる可能性が高いと考えられます。
 長期で保有していれば面白い投資になると考えます。
 とはいえ、現地のローン金利は、とても高いので、ある程度まとまった現金を持った人か日本で借りられる人に限られてくると思います。

 もし、海外不動産に投資するのであれば、必ず現地を訪れ、現地の人と触れ合い、その国の文化や風習、経済、法律などいろいろな事をよく理解してからすることをおすすめします。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

根本 伸之