Yさんとの戦い始まる2回戦 (鬼の居ぬ間に)

ヤクザらしき人(Yさんと表記)が入居して困っていたが、「Yが暴力団○○組の構成員であることを隠して生活保護の不正受給をしていたことで警察に逮捕された」ことで簡単に解決できるはず。と誰でも考えますよね。

  有罪判決が出たら、刑務所に行くのかな? 最悪、執行猶予が付いても私のアパートには戻れないはず。生活保護打ち切り云々より、契約書に「反社」条項という「印籠」がこちらにはあるのだ。追い出すために怖いものはない。

  逮捕されたので とにかくYのいない今がチャンス。同居している女性を説得して中の荷物をどうやって出すか作戦を練っていた。説得と言うが、彼女はそもそもアパートに居る権限がないはずが、Yの女だけあって手強い。犬二匹の処分(受け入れ先です。)も面倒だ。

市の福祉課は、Yの逮捕後 私の期待とは逆に だんまりを決めて相談にも乗れないと言う立場を明確にした。

仲介会社は、これまでグチぐらいは聞いてくれていたが、反社(ヤクザ)の人物であることがわかると完全な壁を作った。「せめて保証人に連絡を取ってほしい」の要望に 「できないしない」のと会社の方針だけを告げた。

宅建組合や県の宅建業者の監督する部署にも相談したが、「仲介しただけの宅建業者」はヤクザを見抜けなくても何の責任・義務も発生しないと言い切った。

☆逮捕されている警察署に行って担当者に会ったが 、「出て行って欲しい」との旨はYに伝える約束はしたが Yの情報は一切答えられないとした。

☆県の「暴力団追放相談センター」なんとかにも相談したが あきれるほどの素人対応だった。

問題解決の「魔法の言葉」~弁護士に相談を

そして相談した全ての人が口にした言葉は100%同じだった。

「弁護士に相談した方が良い」
正論ですよね。私のことを思っての言葉ですが、すべての部署が自分なりの解決法やアドバイスを何も持たずに「弁護士さんに相談した方が良い」と丸投げはどうでしようか?
(ウチら素人が弁護士先生とお願いするときの考え方、対し方は別の機会にコラムで必ず書きたいテーマです。)

  賃貸契約書の保証人はYの母親だった。この際、母の愛をうまく利用しよう(解決に協力してもらうの意)と考えて家を訪れた。連絡がつかないはずだ。契約直後くらいに亡くなられていた。
  私は焦った。やや強引に(合法的範囲で)Yの親族を調べ、身内の協力を求める方向で(さらにおおごとになったら、あんたら身内も社会的に困るだろうなんて脅し的な事はたぶん言わなかったと思います。いとこの市会議員の人に次の選挙に影響でませんかとも言っていません。) それでもおおよそYの荷物の引越し先まで決め(なんで私がそこまでやらんといかんのやと思いつつ) やや希望が見えてきたのだが、、

どんでん返しのYの「不起訴」に

「不起訴」、不起訴ってなんやねん。

1ヶ月後、な、な、なんとYが「不起訴」になって釈放されることになったとの連絡を警察から受ける。
わけわからん。パニックになった。「不起訴」になった時、検察は詳しく理由を発表すべきものではないらしい。警察側に聞いても教えてくれない。

「不起訴」とは 今回の場合、Yが ヤクザでなく、警察の誤認逮捕だったのか?
それとも嫌疑不十分で証拠が不足で裁判できないので「不起訴」となったのかがわからないのだ。
  警察署を訪れて3回目 くらい。担当刑事は、言葉を濁しながら、「私たちは よく調べもせずYを暴力団員としたわけではない。確信を持って発表した。不起訴の結果には不満だが、捜査が間違っていたわけでは無い。しかし あなたにYが暴力団員か否かを回答することはできない。」の趣旨を聞き出すのが限界だった。

  ヤクザじゃない人がどんなにヤンチャでも 実際にに追い出すのが難しい事は不動産の世界を少しでも知る人にはよく知られていることだ。
言い忘れたが、困ったことに(?) Yは家賃だけはきちんと支払っている家賃保証の会社は家賃の滞納にはきちんと対応してくれるがヤクザの追い出しはしてくれない。(保証会社に違いがあるなら誰か教えて欲しい。)

 

そもそもヤクザは誰がきめるの

ここで確認しておきたい。文だけでなく法律の用語の使い方もメチャクチャだと思うけど、すみません。

・そもそもヤクザかどうかは が決めるの?
どうやったら知ることができるの?
・まして今回私はかなり関係当事者なのだから、(いろいろな手続きは必要にせよ)知ることができるのではないかと思った。

  しかし違うのだ。警察は、新聞発表でYを暴力団員として逮捕しながら、 ヤクザなら 賃貸契約書の「反社」条項ですぐに私は解約できるからと協力をお願いしても、個人の私がYがヤクザであることを正式照会しても制度上 警察は答えられないというのだ。結論として「反社」条項があってもヤクザを追い出すことはできないことになる。

そしてその通り、Yさんは堂々とアパートに戻ってきた。不起訴になったから 私が ヤクザではないことが証明された。したがって出て行く必要はない。Yさん側からすれば、極めて 「正しい論理」での主張がなされる。

なんかおかしいことに

あれ、あれ、世の中の流れとも逆の結論になるやんか!絶対、絶対におかしいですよね。
(ここにこだわると、法律の論文が書けそうだけどやめておいてやる。書けない。   逆にYの立場になりたくもないが、ヤクザでなかったとしたら、ヤクザだと新聞発表までされてしまって、これほどの人権侵害ないことになる。

  頭が、そして論理的にも整理できず 様々な機関に相談。関係者のアドバイスは全員同じ。「弁護士に相談しなさい。」県警本部にも相談。県警の方(かなり上の方だと思う)は、絶対に個人的に対処するな、何より危険だと 弁護士先生を名前まであげて紹介してくれた。「弁護士なら ウチ(県警)は照会人物がヤクザに該当するか否かを答える義務が生じるからぜひそうしなさい。一般個人には回答できない」と

  紹介頂いた弁護士先生と電話相談した。親切に接してくれた。裁判と強制執行まで行った時の大体のかかる費用も教えていただいた。

  僕は考えた。そもそもYから受け取った家賃の合計は1年にも満たない。弁護士先生に丸投げして 裁判 追い出しまでお願いしたら、それの何倍も出費になるじゃないか?そうだ 大切なことを忘れていた。私はケチだった。
  またこれまでかなり頑張ってきたことが ゼロになるような寂しい感じ、そして本人がダメで代理人の弁護士だけがOKってのは憲法的にもおかしい。(たぶん、よう知らんけど)。裁判、法律DIYも面白そうだ、してみたい。やけくそ、と思う自分が勝ってしまった。

そしてなにより、偶然だけど (因縁?) 20年前まさにこの物件の取得の後 すぐに 警察から電話を受けたことを思い出していた。

○○警察のジュウキ課ですが、、、」
(え?警察にユンボやクレーンを扱う部署ってあったっけ?)
「ある程度 事情は知られて買われたと 思いますが、ピストルなんかは出てきませんでしたか?少しでも変わったものが出てきたら知らせてください。」
(そう、ジュウキは「重機」でなく「銃器」だったのだ。でもこの部分の話はこれ以上 触れません。)

 

(最後、脱線してしまいました。付き合ってくれてありがとう。やっぱり次回に続きます。(沢口靖子は出ませんが「科捜研」まで登場してしまいます。次回は必ず完結します。安心してください。もちろんYは今私のアパートにいません。)