(話を整理)
ヤクザ(Y)がアパートに入居して困っていた。Yが生活保護不正受給で警察に逮捕されたので すぐ解決すると思われたが「不起訴」になって戻ってきてしまった。 と言う前回までの話。

☆Yがヤクザ(暴力団員)なら賃貸契約の「反社事項」で追い出し可能なはず。
ヤクザかどうかの認定(?)は 県警本部が行う。ヤクザであるか否かの回答も警察が行う。
弁護士がついた場合 警察は「ヤクザ回答」するが、大家の個人の立場では「回答」できないシステムだと言う。
☆だから「暴対法」があるのに「反社事項」では追い出せない。あきらめろと?

皆さんにも考えてみて欲しい

Yは「どうしても出て行って欲しいなら、いくら金をくれるんや!」とまで言っている。もしその額が 弁護士費用より安ければそれで良いと私が応じたらどうだろう。
(私はケチなだけでなく「暴対条例」違反でも問題になるのだろうか?)

ヤケクソの孤独な闘い

どうしても納得できない私は裁判を起こすことにした。

裁判から嘱託で警察にヤクザかどうかの「照会」を行ってもらい、ヤクザであれば出て行けとの判決をもらうと言う「カケ」に出た。(ヤクザでなかったらそれも大変なことになりそうな)

 弁護士先生にお世話になるほどのこともないのでは、裁判に素人がと思われるが、今回の場合、法律的な解釈や争いなど何もない。Yがヤクザであるの「認定」さえあれば、無条件で、追い出せる勝訴判決はもらえるはずだ。(例外的な判例も一切なさそうだ。)
  訴状の作成も難しそうに見えるが、ネット検索レベルの知識で結構なんとでもなるし、いい加減な性格上 書いちゃった。(法律の素養のある人にチェックしてもらったほうが良いだろうけど)

  今回は「地裁」でなく「簡裁(簡易裁判所)」にも管轄があったので「簡裁」で提訴した。(簡裁は、一応 素人向きだと言うし)
 担当のとても若い書記官は、とても親身になってくれた。事案が事案だけにか、私の立場に立ち(?) よく調べられて、何度かアドバイス的なことまでくださった。

(普通は素人が裁判所に行くと全く逆のことが起こる。とても冷たく「腹たち」満載ですが、「コメディー」も起こるので別のコラムで書かせてください。)

 そして県警に電話した。「これまで相談しても個人のヤクザ照会には応じられないと協力してくれなかったので もう訴えを起こした。弁護士は使わない。これまでのやりとり記録してくれているか。これで私の身に何かあったらどうしてくれる」とまで下品な事は言わないが、近い事は言ってしまったかもしれない。(私は、必死だった。)

  2日後県警本部の「暴対課」の上の方から電話をいただいた。「協力できることは協力したい。だからあなたを「保護」の対象にしたい。構わないか」との内容の丁寧な電話をもらった。ようわからんかったし、反対する理由も無いので「よろしくお願いします」言ってしまった。

    私は突然VIPになった

言ってしまった」と表現したように大変なことになった。

私の家に「県警本部」「不動産管轄の警察署」「自宅近くの警察署」の15名位の警察官が私の家に集合した。(うちにそんな椅子の数はない。立ったままの人もいる。}
 まず 毎日私の自宅を巡回パトロールする監視カメラもつける。と言う方針が決まった。

  私の自宅に 日に平均3回もお巡りさんが安全確認に来てくれた。パトカー白バイで何度も来る。(ふだん素行の悪い私のこと、近所の人はきっと 私を犯罪者だ、、やっぱりあの人は、、と思っているに違いない。遠くからこっちをのぞいている。)

 とにかく毎日 安全確認に来られ、「変わった事はないか」と繰り返される。

「ありがとうございます。でも身の危険は感じてないし、近所に誤解を招くので止めて欲しい」と言っても「上の方針だから、それに他のパトロールのついでに立ち寄るだから気にしないで」と親切は続く

 ここで私はまた失敗をした。家の周りの草刈りを行った。草刈機は小石が跳ねて車に小さな傷ならつくかもわからないが、自分のボロ車だからと動かさずに作業。次の日見たら車のガラスがめり込んで見事にまで 破れている。自覚はないが、99%私の草刈りの飛び石が原因だと思われる。それを世間話的におまわりさんに言ってしまった。

「科捜研」お仕事 見学体験

さぁたいへん。本部に連絡され、
「飛び石でそんなことにはならない」
「ひょっとしてYの嫌がらせ」
「鉄砲の弾をぶち込まれたかもしれない」
と話が大きくなって警察車両が集合し遅れて「科捜研」までやってきた。

  私は泣いて(?)謝りながら説明するも、1%の可能性があると言うことで 科捜研は「銃弾反応検査」まで始めた。「この試薬で色がついたら銃弾跡です。見ててください。」(もちろん銃弾反応が出るはずがないが)   車の微細なゴミも採取した。私の家族も指紋を取られ、夜中2時ごろまでつきあわされた。(お世話になった。)
 その後 パトカーの私の家24時間監視が決められ、抵抗したため それは1日だけで終わったが、代わりにうちの家に監視カメラの4台追加設置されることになった。

  自己弁護するが、私は裁判でYを追い出すことが目的なだけで、国民の税金を無駄に使うことには反対の真っ当な人間だ。Yは悪い奴だが、夜中に、はるばるいなかの私の家に嫌がらせに来るほどマメ(?)な人ではない。過剰な警護はやめて欲しい。(何より 私は、おまわりさんの制服を見るだけで 緊張してしまう側の人間なのだ。)何度もお願いしたが、裁判が終わるまで慎重に行こうという方針は変わらなかった。

 ちなみに後日「車の窓ガラスの破損は私の草刈り機の操作ミス」であるような始末書(とは言ってなかったが)を警察官が勝手に作文してきて サインさせられた。(なんかちょっと変で不満だが抵抗しなかった。迷惑をかけた負い目?)

もう読んでくれている人は飽きできたであろうので結論を急ぐ。

 Yに会わなければいけない時はもちろん、裁判所に行く時も警察の車両が自宅から私の車の後からついてくる。(私はVIPか?)裁判当日は不測の事態に備えて裁判所の傍聴席には警察官が陣取る。

正義は必ず勝つ

 私は正しかった。裁判は警察が裁判所からの提出要請で「Yはヤクザである」と言う回答書を出したことにより たった1回の裁判で確定した。

Yは裁判所でも「お前のやり方はキタナイ。外で話し合いしようや」と暴言を吐いて 裁判官に怒られたりしたが、私のほうも「引っ越しのための期間を3ヶ月日猶予する」と言うことで形式的には「和解」で終了。

 逮捕時の担当警察官の方もうまくYに説得してくれたように思われる。退去期限も守られYは素直に出て行った。(実際には部屋をとても汚され、残置ゴミも多くて掃除は大変だったが )

メデタシ!、メデタシ!

警察の方には本当にお世話になりました。近所の人には、私が犯罪者でないことをわかってもらうのにに少し時間がかかりました。4台の監視カメラも撤去されました。
他人の不幸は蜜の味」と楽しんで読んでくだったら嬉しいです。ありがとうございました。(終わり)