みな様、根本伸之のコラムをお読みいただき誠にありがとうございます。
今年の2月に、楽待のサイトの利回り相場を表示させる機能を用いて物件の利回りが上昇していることをコラムに書きました。
楽待サイトの利回り相場は、どの様なロジックで計算しているのかはくわしくはわかりませんが、地域や駅ごとの物件の表面利回りの平均を示したものであると想定しています。
もちろん、同じ物件が重なることもあるので、一概に駅ごとの相場が正しいか否かはわからないですが、相場の全体感を知るには役に立ちます。
私は、定期的に、この利回り相場をチェックしており、相場の全体観を確認するのに用いています。
さて、先日、この楽待の利回り相場をチェックして、約1年前、半年前と比べてみました。
今月(2018年7月)の利回り相場と約1年前(2017年8月)および約半年前(2018年2月)の利回り相場の違いです。
私がチェックしているのは主に京浜東北線です。京浜東北線は、大船から大宮まで神奈川県や東京都、埼玉県の中心地を通る路線です。この路線をチェックすることで、神奈川、埼玉で東京から離れるたびにどのように変化があるかが分かりやすいのです。
結論は以下のとおりです。
1.埼玉は、利回りが上昇している。
1年前に比べて利回りが、平均で0.72ポイント上昇。
半年前に比べると同0.30ポイント上昇です。
2.都心(都内)は、利回りが1年前より減少しているが、
この半年間は変化なし。
1年前に比べて平均で0.33ポイント利回り減少。
半年前に比べるとほとんど変化なしです。
3.神奈川(北部)は、東京と変わらず
川崎―横浜(関内)は1年前に比べて平均0.20ポイント利回り減少、
この半年はほとんど変化なしです。
4.神奈川の南部は利回り上昇。この半年間は変化なし。
関内駅―大船駅は、1年前に比べて平均0.50ポイントの利回り上昇、
この半年若干の利回り上昇ですが、大きな変化はありません。
やはり融資が厳しくなってきたことやかぼちゃ事件が影響しているのか、都心から離れればそれだけ利回りは上昇しています。つまり、物件価格が下がっていることが分かります。
ただし、都心や東京―横浜間は、依然として賃貸需要に不安もないようですので、1年前に比べると利回りは下がっています。しかし、この約半年間(2018年2月から)はこれら地域でも利回りの変化は感じることができません。高値で安定してきているようです。
この先、都心でも下がるのか、安定していくのかは分かりませんが、これらの数字をチェックしておけば、買い時や売り時の判断がしやすくなります。
ぜひ、みな様もこの利回り相場機能を参考にされることをおすすめします。
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
根本 伸之
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