皆さん、おはようございます。
元ビジ大家です。
単一商品の販売をするビジネスでは、売上を決める要素は「商品価格」と
「延べ顧客数」しかありません。
延べ顧客数は言い換えると「顧客数とリピート回数」に分解できますし、
顧客数は「新規顧客と既存顧客」に分解できます。
たとえば、理髪店で「カット1,000円」しかメニューがないとしたなら、
この理髪店が売上を伸ばすには「既存顧客に何回も通ってもらう」ことと
「新規の顧客を獲得する」ことが重要になります。
単一商品の販売を不動産投資に置換すると「家賃」が相当します
不動産投資では「家賃の額」が収益に大きな影響を及ぼします。
そして、基本的には「家賃は毎月一定額」ですし、「その家賃を支払う顧客は
入居者一人だけ」です。
「入居者という顧客がリピート顧客として継続して月に1度家賃という名の
支払いをしてくださる」……というのが、不動産投資が不動産賃貸ビジネスに
置き換わるポイントです。
したがって、不動産投資ではやはり「家賃の額」と「入居者の存在」という
2つのことを最大の重要課題にとらえる必要があります。
一般的なビジネスでの売上アップの要点とは?
一般的なビジネスで自社の売上をアップさせようと思ったら、
1.商品価格を値上げする
2.顧客数を増やす
3.顧客のリピート回数を増やす
ことが重要です。
売上=商品価格×顧客数×リピート回数 で成り立っていますから、
商品価格と顧客数とリピート回数をそれぞれ3割増しにすることができれば
1.3×1.3×1.3=2.197となり、すなわち売上が2倍強となります。
言い換えれば、売上を2倍にしようと考えたとき、何も商品価格を2倍にする
必要はなく、商品価格を3割増しにして、かつ顧客数も3割増しにして、かつ
顧客のリピート回数も3割増しにすることができれば、総合的に勘案して売上を
2倍にすることができるわけです。
→ 1か月単位で不動産投資を考えた場合、顧客数は1ですし、顧客のリピート
回数も1ですから、売上を伸ばすには「商品価格(=家賃額)」を値上げする
しかありません。
こうした細かいことを考えなくても、通常は誰でも何となくこうしたことを
感覚的に気がついているものです。
そして、頭では何となくわかっているものの、それをうまく実行・運用させられ
ないのが人間の悲しい性(さが)なのかもしれません。
不動産投資においてその必要となる経費はほとんど固定的で、あまり流動性に
富むものではありませんから、利益を出すためには「売上を伸ばす」ことを主に
考えることが大事です。
その結果必要となるのは、前述のとおり「家賃を値上げする」ことが重要な
ポイントとなってきます。
そうは言っても「うちにはできない/自分の場合は無理だ」と決めつけている
投資家の人も多く、なかなか実践に踏み切れないのも事実です。
でも、事業経営で「できないことなど一つもない」のと同じように、不動産投資
においても「できないことなど一つもない」と思います。
知恵と工夫次第……だと思います。
もし、「本当にできない」としたなら、そのときはその物件での不動産投資は
失敗だと素直に割り切り、早々に売却して手放すことが大事かもしれません。
手放さなくて済むように、購入前のシミュレーションを欠かさずに行ない、
購入後の収支のチェックも定期的に行なうことが大切だと思います。
本日もお読みくださりありがとうございました。
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