皆様、こんにちは。ミカンです。

今日の主役は、空飛ぶ大家さんです。

 

 

若山伊代の叔父・有田は、不動産賃貸業を営んでいる。

 

「伊代ちゃん、税理士になったそうじゃないか。

ちょっとオジサンの所、手伝ってくれないか?」と

有田から声を掛けられ、伊代は不定期でお手伝いをすることになった。

 

有田は、マンションやビル、駐車場を複数所有する大家さんだった。

 

税理士がついているらしい、と

伊代は自分の母親から聞かされていた。

 

果たして私が行く必要があるのだろうか…

伊代は少々の疑問を抱えながら向かった。

 

 

有田の会社にて。

一通りの説明が終わると、

「伊代ちゃん、これが僕の申告書。」と有田が

分厚い書類を見せてきた。

 

所得税確定申告書の1枚目にある、税理士の名前と印鑑。

そこに書かれている情報を確認したところで、伊代は有田に尋ねた。

 

「叔父様、A先生は、よくこの事務所に来られるのですか?」

 

有田は、怪訝そうな顔つきで、反対に聞き返してきた。

「A先生? 誰だ、それは?」

 

「叔父様の…税理士の先生ですよ。ここに名前が書いてあります。」と伊代。

 

すると有田は、

「あぁ、あぁ、それね。僕、その人、知らないんだ。

 僕がお世話になっているのはB先生。もう20年以上お世話になってる。

 でも伊代ちゃん、ここだけの話、

 どうもB先生は…税理士じゃないみたいなんだよね…」

 

えっ…

 

「叔父様、B先生の下のお名前を教えてください。」

伊代は、自分のために有田が用意してくれた席に座り、

パソコンの画面を見ながら言った。

 

「え? 下の名前? 確か…〇〇だったと思うけど。」と有田。

 

 

すぐに伊代は、インターネットで「税理士検索サイト」にアクセスした。

 

税理士検索サイトには、基本的にすべての税理士が登録されており、

名前で検索をすることができる。

 

 

そこに、有田から聞いたB先生の名前を入れてみた。

 

 

そして、検索ボタンをクリックすると…

 

 

検索結果:『該当するデータはありません』

 

 

やはり。彼は税理士ではなかった。

 

 

「伊代ちゃん、やっぱりマズいの?

 僕、これまでずっとB先生に顧問料を払ってきたんだけど…」

 

マズいに決まってるでしょう!

 

伊代はそう叫びたいのを我慢して、静かに頷いた。

 

 

※この物語はフィクションです

 

ミカンからの一言:

税理士資格の無い者が税務手続の代理を行うことは、法律で禁じられています。