皆様、こんにちは。ミカンです。

今日の主役も、空飛ぶ大家さんです。

 

 

若山伊代の叔父・有田は、不動産賃貸業を営んでいる。

有田から声を掛けられ、伊代は不定期でお手伝いをしている。

彼は、マンションやビル、駐車場を複数所有する大家さんだった。

 

 

カタカタカタカタ…

 

伊代は、有田の所有するビルの一室でパソコンに向かい

家賃の入金管理をしていた。

 

 

「伊代ちゃん、実は僕…民泊を始めようと思ってるんだ。」と有田。

 

 

えっ…今からですか?

 

 

そう言いたいのを我慢しながら、

有田が「計画書を作った」というので、見せてもらった。

 

 

彼の計画書は、きわめてシンプルなものだった。

 

 

<有田の作った民泊の計画書>

 

売上 5千×10日=5万

 

経費 3万

 

利益 2万

 

 

これは「計画書」というより、

「メモ書き」という表現の方が近いかもしれない…

 

 

伊代は有田に尋ねた。

「叔父様、経費の3万は、具体的には何ですか?」

 

「ほらぁ、民泊の業者に払う手数料だよ。

 売上の半分ぐらい持っていかれるのかな、と思って。

 僕ん家の余った部屋でやろうと思ってるから、

 他の経費は…備品ぐらい? ほとんど掛からないよ。

 掃除も自分でしようと思うし。」

 

「なるほど。

 叔父様は、お家の一角で、民泊をされるんですね。

 それなら、手数料や備品の他にも、

 経費に出来るものがありますよ。」

 

有田が身を乗り出してきた。

「なになに?」

 

「たとえば、火災保険料

 叔父様、お家に火災保険をかけていらっしゃいますよね?」

 

「もちろんだよ。燃えたら大変だからね。」

 

「その場合は、自宅全体の保険料のうち、

 民泊の業務に係る部分の保険料を必要経費にすることができます。」

 

「へえ。そうなんだー」

 

「具体的には、床面積や民泊の日数をもとに、

 按分計算をすることになります。」

 

 

「なるほどね。金額はわずかでも、経費に出来るのはいいね。

 この前の消費税の時に思ったけれど、

 こういう事って、向こうからは教えてくれないもんね。

 こっちがしっかり知識をつけておかないと、損しちゃうわけなんだね。」

 

「あっ…ちょっとゴメン、電話だ。」

着信に気付いた有田は、

スマホを片手に、部屋を飛び出して行った。

 

あんなに慌てて…誰からだろう。

 

伊代は少しだけ気になった。

 

※この物語はフィクションです

ミカンからの一言:

保険料については、上記の他に

民泊保険なども新しくあるようです。

民泊保険の場合は、保険料の全額を必要経費にできると思われます。