皆様、こんにちは。ミカンです。

今日の主役は、空飛ぶ大家さんです。

 

 

若山伊代の叔父・有田は、不動産賃貸業を営んでいる。

有田から声を掛けられ、伊代は不定期でお手伝いをしている。

彼は、マンションやビル、駐車場を複数所有する大家さんだった。

 

 

カタカタカタカタ…

 

伊代は、有田の所有するビルの一室でパソコンに向かい

家賃の入金管理をしていた。

 

 

「伊代ちゃん、僕の…所得税の確定申告って

 来年の3月15日までにするんだよね?」と有田。

 

「ええ、そうです。」と伊代。

 

「僕の場合は、消費税もある。

 消費税の期限も、3月15日までなんだよね?」

 

「いいえ。」 

伊代は、かぶりを振った。

 

「ちがうのか?!」 

驚く有田。

 

 

伊代:「これは意外と知られていないのですが、

  実は、消費税の申告期限は3月31日です

 

  でも、実務上は、所得税・消費税を3月15日までに

  一緒に申告してしまうケースが多いようですね。

  提出先税務署ということで同じですし。」

 

 

有田:「ホントだ…僕の申告書、左上にある税務署が押してるやつ、

  所得税も消費税も同じ日付になってる。」

 

有田は、自分の過去の申告書を確認しながら、そう言った。

 

でも、何だか納得がいっていない様子。

 

 

有田:「どうして…消費税は2週間後になってるんだ?」

 

伊代:「それは、所得税法と消費税法の違いだと思います。

  確定申告の申告納付期限について、原則的には

  所得税法では、「翌年3月15日まで」と定められていて、

  消費税法では、「翌年3月31日まで」と定められているようです。

 

 

有田:「伊代ちゃん、ついでに…と言っては何だけど、

  他の税金の期限のことも教えてくれないか?」

 

伊代:「ハイ!よろこんで。」

 

 

有田:「贈与税は?」

 

伊代:「翌年3月15日です。」

 

有田:「おぉ、所得税と同じではないか。」

 

伊代:「そうなんですー。」

 

 

有田:「相続税は?」

 

伊代:「相続の開始があったことを知った日の翌日から

  10カ月以内です。」

 

 

有田:「法人税は?」

 

伊代:「事業年度終了日の翌日から2カ月以内です。」

 

 

有田:「なんだか…税金の種類によって色々違うんだな。

  全部一律に2カ月以内にしてしまえばいいのに

  その方が分かりやすいだろう。」

 

伊代:「いや、相続税の申告が2カ月以内だったら…

  所得税の申告期限が2月末だったら…

  税理士にとって、かなりキツイです…」

 

伊代はさらに続ける。

「それと、これは今度の申告について言えることですが、

 来年の3月31日(平成31年3月31日)は日曜日なので、

 消費税の申告納付期限は、4月1日(月)になると思います。」

 

 

「週明けなんだ。後ろになるのは、ありがたいことだね。

 

 僕は…給料日が土日の時、従業員に前倒しで金曜に払っているよ。

 お上に、税金を後ろにしてもらって有難いから、

 僕は給料を前に払うことで、従業員に喜んでもらいたいと思ってる。」

 

そう言って、お茶をすする有田。

 

そんな彼が、いつもより

ちょっとだけ素敵な大家さんに見えた。

 

※この物語はフィクションです

ミカンからの一言:

上記はあくまで原則的なものです。

それぞれについて延長等の制度がありますが、

ここでは割愛させていただきます。