皆様、こんにちは。ミカンです。

今日は空飛ぶ大家さんのビルで、何かが起きたようです。

 

 

若山伊代の叔父・有田は、不動産賃貸業を営んでいる。

有田から声を掛けられ、伊代は不定期でお手伝いをしている。

彼は、マンションやビル、駐車場を複数所有する大家さんだった。

 

 

カタカタカタカタ…

 

若山伊代は、有田の所有するビルの一室でパソコンに向かい

家賃の入金管理をしていた。

このビルの上層階は居住用になっていて、

ワンルームだけでなく、ファミリー向けの間取りのお部屋もあるようだ。

 

有田はこれまで、紙ベースで家賃管理表を作ってきたが、

手書きだと、どうしても間違いが出てしまうとのことだった。

 

「何とかコンピュータ化したいんだ」という有田の依頼を受け、

伊代がオリジナルのデータを作り、それで管理している。

その方が、高価なソフトを買うより

よっぽど安上がりだったからだ。

 

今日の仕事はだいたい終わった。

午後の予定もあるし、そろそろ帰ろうかな…

 

伊代がそう思っていた矢先に、

突然、ビルの火災報知器が作動した

 

「カジデス… カジデス…」 (注:火事です)

 

自動音声が響く。

 

 

「4階だ…!」

有田は事務所を飛び出して行った。

 

事務所に従業員を残し、

伊代も有田の後を追いかけた。

 

 

二人はエレベーターを使わず、階段で4階に急行した。

 

ちょうど、警備会社の男性Aも駆けつけてきたところだった。

 

 

ピンポーン…

 

ピンポーン…

 

有田がインターホンを押しても、反応はない。

 

ドンドンドン!

 

ドンドンドン!

 

有田は、今度はドアを叩いた。

 

「〇〇さん! 〇〇さん! 大丈夫ですか~?」

 

やはり反応はない。

 

有田と警備会社の男性Aとの間で、何らかの会話を交わした後、

「〇〇さん!入りますよ!」

 

彼らはドアを開けた。

 

 

(つづく)

 

※この物語はフィクションです