皆さん、おはようございます。

元ビジ大家です。

 

東京都区内の区分マンション売却(2戸)の最終決済が10日ほど前に無事に

終わり、一時的に大金が転がり込んでくれて精神的にちょっとしたゆとりが

できました。

 

まだ3件の売却(最終決済)がこの後に控えていますが、今頃は洋上の大型客船

の上でのんびりくつろいでいます。

 

お金持ち/富裕層は「出口戦略」という言葉を使わない?!

 

お金持ち/富裕層などと呼ばれる人たちで「出口戦略」という言葉を使っている

人に出逢ったことがありません。

 

そういう人たちは必ずと言って良いほど、株式・債券等の金融商品や不動産物件

を保有していらっしゃいますが、いずれも「基本はホールド(保有したまま)」

を前提とされているような気がします。

 

何らかの事情・タイミングが重なったときには「手放す」こともあると思います

が、そうでない限りは「保有したまま」が大前提で、決して「手放す(売却)」

を前提には考えていらっしゃらないように思えます。

 

私もそれに倣って「基本はホールド」をこれまで貫き通してきましたが、

来年以降の税金などの面を考慮して、今年(今回)初めて「保有不動産の売り」

を経験しました(だから私はお金持ち・富裕層には程遠いのですが……)。

 

「出口戦略」という言葉を使うのはどんなタイプの人か?

 

そもそも「事業」を営んでいる方で、最初から「出口戦略」という概念を

もって事業(ビジネス)をしている人はいない、と思います。

 

「出口戦略」という言葉は事業家ではなく「投資家/投機家」の人が好んで

使う言葉のような気がします。

 

投資・投機には「出口戦略」が合いますが、事業にはあまりそぐわない言葉だと

思います。

 

「自分は不動産投資・投機を行なっている」という意識が強い人は、

「出口戦略」というリスク管理・事前対応の思考回路も持ちやすく、

「自分は不動産賃貸事業を行なっている」という意識が強い人は

「永続的事業の継続」という思考回路のほうが強くなっていると思います。

 

ご自身で、自分はどっち派なのか?……と思い返してみるのも良いと思います。

 

出口戦略を考えないで済むなら……

 

モノの本ではよく「物件購入時には出口戦略が大事/出口を考えることが重要」

と書かれていますが、「出口を考えるからこそ入口も考えなければいけない」

わけで、それは何を意味するか?というと、「将来売却しやすいように買う

ことが大事である」ということに他なりません。

 

つまりは、「収益性が高い/立地が良い/価格が安い/資産性が高い」などを

強く考慮することが必要です。

 

なぜなら、それらを好条件にすることによって出口戦略が立てやすくなる/

有効になるからです。

 

でも、出口戦略を考えずに済むなら、考えるべきことを上記4点のうち

「収益性」の一点に絞ることができます。

 

収益性さえ高ければ、ある意味では「立地・価格・資産価値」は無視しても

構わなくなります。

 

ところが、ここで「どうすれば収益性が高くなるか?」と問いかけ直すと、

答えは「入居者需要が強いこと/限りなく安く買うこと」が条件となり、

そうすると少なからず「立地・価格・資産価値」も考慮する必要が生じて

きます。

 

結果的に「不動産の購入にあたっては収益性・立地条件・価格・資産価値

考慮することが大事である」……ということに落ち着くのですが、それは

「投資・投機という面から出口戦略を考えたうえでの結果」と

「事業(ビジネス)を永続的に行なうという面から導き出された結果」と

いう意味では若干趣きが異なることになります。

 

辿り着く結果は同じでも、そこに至るまでのプロセスが違う……と

いうことです。

 

結果は大事ですが、プロセスも別角度から見てとても重要だと思います。

 

出口戦略という概念をこれまであまり強く持ってこなかった私ですが、

今回、初めての物件売却という経験を通じて、「同じ結果に至るとしても

そのプロセスが大事だ」ということを改めて学んだような気がします。

 

結果さえ良ければいい……といった刹那的な人生訓よりも、

結果を含めたプロセスを大切にする……といった人生訓のほうが、

ビジネスや人生の中では何かと幸いすることが多いと思います。

 

若干とりとめもないことを書きましたが、不動産の購入を考えていらっしゃる方

に少しでも参考になれば幸いです。

 

本日もお読みくださりありがとうございました。