みなさんこんばんは!

本日は、私が体験した独居老人の入居リスクとその顛末について書きたいと思います。

 

増えている独居老人世帯

これはある種の社会問題というか、社会全体が抱えているリスクの一つかと思います。多くは、「独居老人×生活保護」のセットのパターンもけして少なくはありません。また、連帯保証人として家族や親戚ではなく、友人というケースも増えていますが、友人も同じくらいの高齢者だったりするので、大家さんとしても色々な意味で心配な入居者の1パターンでしょう。

また核家族化が進んでいるというのも一つの原因ではありますし、家族が一緒に同居をしてもいいと言っていても、気を使って独居を選ぶご老人もいらっしゃるのかなぁと感じます。

 

独居老人が入居してきた理由

私が所有する区分所有マンションBは、空室で購入した物件でしたが、購入した時すぐに仲介してくれた不動産屋さんに入居者をつけていただいたのですが、その入居者が独居老人男性(69)だったのです。

さすがに高齢者すぎるということで初め断ったのですが、元々その仲介してくれた不動産担当者さんと懇意にしておられたオーナーさんらしく、独居することになったのも、「自分の持っている物件を売却してお金に換えて最後は賃貸に入ることを希望されているので滞納リスクはありまんし、近くに娘さんが住んでおられるので何かあっても大丈夫です。それに長年お付き合いをしてきましたがとてもいい方なのでどうかお願いします」

と仲介業者さんに頼まれ、そこまで言うのなら・・と入居してもらうことになりました。

賃貸契約書の身元保証人は私と同年代の息子さんでした。保証人もまだ若い(32~3だった)みたいだし不安だな・・・と思いつつもとりあえずOKを出し、賃貸保証もつけてもらい入居となりました。

後から聞いた話では、奥さんを最近亡くされて息子さんが同居を希望されたそうなのですが、後から息子夫婦と一緒に暮らしてもらうということに抵抗があったそうで、住んでいたマンションを売却され、そのお金で賃貸で一人暮らすという選択をされたということでした。

 

独居老人のリスクは孤独死のリスクだけではない!

私がその当時一番心配していたのが、死亡リスクでした。一人暮らしは独居老人でなくても孤独死リスクが高いし、亡くなってから異臭がしてようやく発見ということも珍しくはないのでいきなり事故物件になってしまったらどうしよう・・・という不安は漠然とありました。

・・・が、独居老人特有のリスクとして「認知症」があること、そしてそのリスクが意外とすさまじいことを私はまだ知りませんでした。

入居して約1年くらいは、不動産屋さんが言っていた通り滞納などもなくきっちりと入れてくれていたのですが翌年の3月4月あたりから、徐々に滞納するようになってきました。

最初年齢的に年金の関係なのかなと考えました。年金は2カ月に一回振り込まれるから?などと思っていました。

だいたい2カ月に一回ペースで遅れ始めたからです。

自主管理なので、督促の電話は自分でしていました。初めの方ははっきりした口調で話をしていたのですが、最後の方は毎月滞納するようになり、電話の受け答えもなんだか不安そうで自信がなさそうな話し方になりました。

賃貸保証会社を使うと遅かれ早かれ退去の方に進んでしまうことは今までの経験からわかっていたので、できるだけ直接回収したいと思って何度も電話をしていたのですが、そのうち電話にも出られなくなりついに電話が通じなくなりました。(お客様の都合により・・・のアナウンス)

さすがに、家賃回収会社に連絡して家賃を振り込んでもらいましたが、連絡がつかないと死んでるのか生きているのか?ということも気になったので連帯保証人である息子さんに連絡をしてみました。

すると息子さんも困っていて、「実は僕もおやじに連絡がつかなくて困っていたんですよ。家賃を滞納していたんですか・・・。すいません、それはすぐに僕が支払います。また連絡します」ということで、その後息子さんからお父さんがかなりひどい認知症だという連絡がありました。「本当だとすぐにでも連れて帰らないといけないくらいですが、僕は東京に住んでいるのですぐに用意ができないのです。携帯電話の電話料金も自分では支払えないくらいになってしまっていました。父の面倒は僕が責任をもってみますので。家賃は僕が払いますのでしばらく父をおいてやってください」とのこと。

 

それから半年くらい後に、息子さんから連絡があり
「父と一緒に住むことになりました。本当にご迷惑をおかけしました。お部屋が大変なことになっているみたいですが、すべて僕が責任をもってお支払いします」とのこと。

一応退去後の部屋をみにいきましたが、泣きそうになるほどデロデロのぬっちゃぬちゃでした。

歩くとぬちゃっと音がするほどです。私自身もあまりの凄さに土足で室内を歩きました。。

お風呂とかトイレとか、大変なことになっていましたし、トイレは洗面台が破損して傾いていました。床のCFは土足で部屋の中をうろうろされていたそうです。またタバコも吸われていたそうなので壁も茶ばんでいました。

タバコは禁止だったのと、破損した分については弁償してもらえることになったので、壁紙と洗面所は修理してもらい、CFは清掃で張替え不要になりました。

 

管理人さんの話

その後、リフォームの申請のため、管理人さんに会いに行きましたら、その入居者のことはよくご存じでした。

「毎日不安そうに「わし、色々記憶がないことがあって・・・迷惑かけてないかな?」ってほぼ毎日来てましたよ。最後の方は管理人室にお話しに来るのが日課になっていましたが、寂しかったのかもしれないですね。紳士的な立派な方でしたよ。息子さんも退去されるときにちゃんと挨拶に来られていて息子さんも若いのに立派な方でした。お互いのことを思いあっていて素敵なご家族ですね。次の方もいい方だといいですね」と笑顔で話してくれました。

私、管理人さんからの連絡もなかったので何も知りませんでした・・・(汗)

自分の親世帯に思うこと

ちょうど老人というと今の私の親世帯のことになるんですが、やはり両親が健在な時は気にしないのですが、片親になった時にどうなるかということは考えてしまいます。

同居すればいいという話ですがやはり親としても、子供の世話にはなるまいという気持ちもありますし、親としても迷惑をかけている・・と思いながら一緒に住むというのはつらいことですよね。

そういう「家族もいるけどあえて独居を選ぶ老人」も将来的には増えるのかなと思いました。

また、一人で暮らしていても、何か趣味や仕事をしているといいのですが、目的もなく毎日一人で生活を送ると認知症が進行しやすいらしいので、ダブルリスクな入居者ではあるのですが、今後増えていく社会問題のひとつでもあると思います。

なんらかの対策を行っていかなければならないのかなとは思うものの、

それこそ〇営住宅等で、「独居老人専用住宅」なんてあればいいのではなかろうか?
民業圧迫じゃなくって・・・と思ったりします。

皆さんは迫りくる独居老人入居さんに対しては受け入れる対策を何かとっていますか?