皆さん、おはようございます。

元ビジ大家です。

 

不動産投資では「買って終わりではない……むしろ買ったときが始まりである」

とはよく言われることです。

 

また「出口戦略」という言葉を用いて、買った物件を手放すときのことを考えて

おくことの重要性もよく言われることです。

 

悩ましいのが、購入した物件を売却して新たに別の物件に入れ換えるほうが

良いかどうか?……ということですが、私は原則として「入れ換え」はしない

ほうがベターという考えでいます。

 

(ここで言う「入れ替え」とは、1千万円の物件を売って1千万円の物件を

買う、といった原則的な等価交換を意味していて、2千万円の物件を売って

1千万円の物件を買うという「組み換え」とは区別しています)

 

物件の入れ替えはどんなときにすべきなのか?

 

たとえば、サラリーマンの中には転職活動をする人がいます。

 

そのときの転職理由が、「前の会社でこんなイヤな上司がいたから」とか、

「前の会社はこうだったから」といった理由で転職をする人は、多分次の会社

でも失敗して、再び転職活動をする羽目になると思います。

 

なぜなら、「前の会社では……」といった理由に当たる事柄は、どこの会社に

行っても起こりうることだからです。

 

それは自分ではコントロールできないことであり、そうした理由で転職活動を

するのは一種の「逃げ/現実逃避」である可能性が高いと思います。

 

不動産投資でも、今保有している物件を手放して別の物件に入れ換えるときの

主な理由が「今の物件は家賃が安いから」とか「今の物件は入居者がつかない

から」といったことであれば、「入れ換えた次の物件ではそうならない」という

保証がありませんから、再び同じことが繰り返されてしまう恐れがあります。

 

理由ではなく目的で乗り換えるならOK

 

では、不動産投資で物件を手放して入れ換えることはすべてNGなのか?と

言うと、そうでもありません。

 

「前の物件がこうだから……」といった理由で入れ換えるのはうまくないと

しても、そうではなくて、「次の物件にはこんな魅力があって自分はこうした

物件を欲しかったから」とか、「前の物件に不満はないけど、次のこの物件の

こうしたところが好きで前々から狙っていたので」などといった 「目的」

入れ換えるのならOKだと思います。

 

サラリーマンの転職も同様で、前の会社の不満等の理由で転職するのではなく、

自分のライフプランに合わせた 「目的」に次の会社が大いに合致しているから

挑戦したい!……といったことであればその転職は成功する可能性大です。

 

大事なのは「理由」で動くのではなく、「目的」で動くことだと思います。

 

自分の哲学で行動・実践を!

 

不動産物件の入れ換えを私は未だに行ったことがありません。

 

かと言って、今保有している物件すべてが完全完璧か?と言えば、決して

そんなことはありません。

 

40戸保有しているうち、空室が2戸あります。

 

残念ながらこの繁忙期でも埋まりませんでした。

 

入れ換えることも視野に入れつつも、いつも原点に返って、自分の目的に

沿った行動であるのか?……と自問し、その結果、あえて現状維持を選択して

います。

 

人それぞれの売却・入れ換え(組み換え)の考え方があると思いますが、

少なくとも何も深く考えずに入れ換えをするのではなく、自分なりの哲学を

もって入れ換えの是非を検討してから実行するのが良いと思います。

 

 

本日もお読みくださりありがとうございました。