熱海のサラリーマン大家ことBIGと申します。
期末を迎え本業が忙しく、なかなかコラムを進められない日々が
悶々と続きましたが気を取り直して書かせて頂きます。
前回コラムで憧れの『熱海』に区分を所有して意気揚々のBIGでしたが
その後、区分を所有する大家としての本格的な苦難を味わう事に成るのです。
大家デビューの切っ掛けとなった地元の区分も二人目のご家族から
退去の連絡がありました。
過去のコラムでも紹介した「入居者による驚愕のリフォーム」後に入居頂いた方です。退去理由は詳しくはお伝えできませんがご家庭の事情の様でした。
知らせを聞いて早々に立会いをしますが、掃除も行き届いており
直ぐにでも募集が出来る状況で
『良い人に貸せて良かった』と安堵し鍵を受け取ります。
早速、いつもお世話になっている客付け会社さんに連絡し、お部屋の撮影。
鍵をお渡しして早々に帰宅。
この管理会社様は地元では有数の客付け会社A社様で、TV -CMでも毎日の様に目にします。
いつものご担当者したので『阿吽の呼吸』で細かい打合せも無く安心して『おまかせ』します。
その後、速やかにWEBもUPされ『準備万端』
後は問い合わせを待つだけ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『来ない』・・・『連絡が来ない』・・・・
何時まで待っても問い合わせの連絡が来ません。
業を煮やし、『荷電』
『その後どうですか?』BIG
『未だWEBにUPしてから1ヵ月なので少し様子を見ましょう!』A社
その後3ヵ月後
『あれから3ヵ月経ちますが如何ですか?』BIG
『未だ3ヵ月ですから様子を見ましょう』A社
その後6ヵ月
この間に一度も連絡なし、途中経過も、問い合わせ、店舗での紹介の様子も分からず
『半年経ちましたが状況を教えてください!』BIG
『ちょっと厳しいですね!!』A社
『??????厳しい???何が?』BIG
『店舗で紹介もしていますが、1件も電話・WEBでの問い合わせが有りません』A社
何ですと? あれだけきれいにリフォームされファミリーにも人気だったのに!
過去、1ヵ月と空いたことの無いお部屋が何故?
担当者様曰く、最近はファミリー層からの問い合わせがめっきり減少し、仮にあっても駅近5分以内で新築か新古マンションへ人気がある様です。
急ぎ、WEBで近隣の競合の状況を調べた結果『そうです!競合が増えていたのです!十数年前は駅から近い方の区分マンションの位置づけでしたが(徒歩7分) その後、多くのアパマンが駅近に立ち並び、且つ設備、セキュリティーも最新ときたら勝ち目が有りません。
しかも『安い!』
『それ、早く言ってよ~~!!』
マンション共用部の設備を改善する事は簡単ではありません、理事会・総会を経て予算化する必要があります。
しかも、お部屋の設備を一新する程の予算は有りません
仕方ありません『天下の宝刀』を抜く時が来ました
『値下げです』
ナント、当初10万で貸し出していたお部屋を7万円の3割引きです!
担当者に近隣の相場を聞くとこれでも『微妙・・・』との事
気持ちを切り替え、再募集を掛けます。
今度こそは・・・・
『・・・・・』
恐れていた事が起きました。
やはり、お客様からの反応は無く、八方塞がりです。
最初の募集から10か月、後が無いほど追い込まれたBIGは最後の決断です。
そうだ『売却しよう!!』
普通のサラリーマンから大家デビューと成った思い出の区分ですが
このまま赤字(そもそも購入時に住宅ローンが残っている)を積み重ねる訳には行きません。
そうです、区分マンションは手頃な価格帯で大家になる事が出来ます。
しかし、入居が有れば『100』、退去が有れば『ゼロ』です。
残るのは空室の間の管理費・修繕積立費・駐車場・固都税の諸経費だけ
『このまま、一生埋らないのでは?』
心配から将来の不安に変わり自分や家族に襲い掛かります。
これが『不動産投資』の怖さなんだと身に染みたのです。
初めて区分マンションの恐ろしさを体感したので
『100か?ゼロか?』
断腸の想いで、担当者に伝えます『売りに出します!!』
『価格は相場で結構です。』
翌日には賃貸から売買の担当者に変わり中古売りマンションとしてWEBに出ます。後ろ髪引かれる思いですが仕方ありません。
そしてWEB掲載から僅か一週間で問い合わせあり、話が進んでいきます。
ここで暮らした想い出と、これから生まれてくる恐怖と戦う日々を比較したら
止むを得ない、決断だと思います。
一日も早く売却して肩の荷を下ろしたいBIGに担当者から荷電。
『買主様から、お部屋がかなり汚くリーフォームが必要との事で
50万程値引きして欲しいそうです!!・・・・』
目の前が一瞬真っ暗になりました。
『汚い』?『リフォームが必要』?
過去、驚愕の大型のリフォームをして(以前の入居者様に)、綺麗に清掃したお部屋を(退去者様に)
『汚い』ですと!?
ふつふつと湧き上がる怒り(たしか以前もこんな感じでしたが・・・・)
『冗談じゃない』、どこがどう『汚い』? 気づいた時には怒りでお断りをしていたBIGでした。
ものには、もう少し言い方があるのでは無いのでしょうか?
確かに売りたいから売りに出しているのです。しかし、最初から『汚い』は無いのでは?
足元を見る様なものの言い方!上から目線!『買って頂かなくても結構です!』へそを曲げたBIGでした。
もちろん、多少のネゴもあるだろうと予測はしていたものの
『素敵なお部屋で是非住みたいのですが、どうしても予算が取れないので何とかなりませんか?』であれば考えも変わったはず。
世の中の大家さんはハードなネゴに慣れておられるでしょうがBIGには耐えられませんでした。
しかし、その後担当者から『本当に売る気が有るんですか?』 厳しい叱責を受け『反省』
もうすこし『プロ』に徹せねばなりませんし、一時の気の迷いで一生を棒に振っていけません。
『次はこの様な事が無いようにします』担当者に深く頭をさげ『募集再開』
そこへ賃貸の担当者様より『BIGさん家賃少し下げてくれれば入居したい方がおられますが如何ですか?』
『お~っ!』とうとう申し込みが来たのです。捨てる神あれば、拾う神あり。
売買募集中ですが賃貸で申込みが有った様です。
そして即答『貸しま~~~す!』
流石、地元の大手管理会社A社様、本気に成ればチョロイのでしょうか?
過去の実績と人脈を駆使して決めてくれたのでしょう!!本当に感謝です!!
先程迄100?かゼロ?か、で思い悩んでいたのはどこに行ったのか??
何度も電話で頭をさげ、話しを進めて貰いました。
そして翌日、その他仲介業者社様よりBIGへ直荷電 『未だ、その部屋空いていますか?』
未だWEBの掲載が残っていた為、問い合わせして来たようです。
『済みません、昨日申し込みが有りました。』とBIG
『お客様がすごく気に入って頂いているので他の階は空いてませんか?』と重ねての問い合わせ。
どうやら、BIGを1棟マンションの大家さんだと勘違いした様で、ご説明して丁重にお断りをしました。
いや?ちょっと待てよ?! 問い合わせがあると言う事は未だこの区分には価値が有るのでは?更には、もっとお部屋が有ったら貸せたのでは?!!!
一棟オーナーだったら良かったのになあ!と冗談交じりのBIGでしたが
この先、慣れ親しんだ区分を卒業し、一棟マンションに手を染めて行くことになるとは知る由も有りません。
本日も最後まで、コラムをご覧頂きましてありがとうございました。
区分マンションで十分満足していたBIGに転機が訪れます。
学校を卒業してから35年間、勤め続けた会社が最大のピンチを迎えます
世間をにぎわす大事件から、まさかの『倒産??』。
仕事人生を振り返るその瞬間、皆さんと共に振り返ってみたいと思います。
次回は『貴方にとって会社とは何ですか?』です。
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