大家さんと僕」(矢部著)の本が話題に。「みんな、ホッコリ!」ですが、現実の賃貸借の関係は違いますよね。一番の大きな原因は、まずほとんど「家賃保証」に入るようになったことだと思います。(それと「敷金」を取らなくなってきたことも。)

だから

「今月これこれの事情で悪いけど来月に2か月分入れることで構いませんか?」

そんなことがあったんですか?たいへんでしたね。大丈夫ですよ。来月に約束を守ってくだされば」

なんて会話は今は、まずありません。

家賃が入っていないけど「何かあったのだろうか?」と心配するものの 理由を尋ねるなどプライバシーに関わること。大家ならすべきでないが 今の常識?

それより家賃の滞納があったのに保証会社に連絡せずに、1ヵ月も放って置いたら、その家賃が保証されないシステムなので  本人への確認、催促をせず、保証会社に 連絡する家主のほうが当たり前だと思います。

まだ家賃保証が今ほど全員が加入してなかった頃の話です。もう「時効」だし、今、真似をする人もいないでしょうから、告白します。

本来の私(愛ある大家)

本来、私は「表彰されるべき」大家です。

・まず家賃が安い(笑)

・退去時に傷や汚れがあっても「生活すれば仕方がないよね。」と よほどのことがない限り「原状回復費用」や「クリーニング代」を請求した事はありません。

・ある時は、「洗濯機のホースが、水道蛇口にうまく留められない。」と電話があり車で駆け取り付けてあげました。(これって絶対  大家の義務じゃありませんよね。)

困った賃借人、Aさん。

ある30歳位の女性でした。アルバイトの仕事がないらしく、家賃は遅れがち。それも3ヶ月ぐらいたまると連絡もしてこない。

私は車で1時間以上かけて押しかけました。そうは言っても、女性の部屋に入ることもできず、

「ファミレスで相談をしましょう。」

「私はそのお金もありません。」

「もちろん私が支払います。」

 と連れ出して話を聞く。

滞納の理由は、継続したアルバイトの職にありつけず、体調も悪いと 言うことで2.3日 ほとんど食べていないと言う。

生活保護の方に相談してみれば」

と勧めたのですが「それは嫌だ」と言うのです。以前に申請し、受給していたこともあるようですが、「積極的に仕事を探すよう」に言われるのが嫌だったと言うことです。

話の中でパチンコ依存症のように思われた。

なにぃ!それで食事代が無い!

それに「今 あんたタバコは私の前で吸い続けているやんか!タバコ代でまず飯食えや!」とまで感情的になっていた。(タバコを吸わない私は、吸う人を理解しようとしない。)

ファミレスの支払いの後 言い過ぎた気もして、少しの食事代まで手渡し(アパートで餓死されては困るので)別れた。

しかし同じ事はズルズル続き、ファミレスに呼び出し、私がおごることが3回続いた時 私はもう無理であることを確信していた。

絶対真似をしないでください。私の鬼畜的(ヤクザ的)対応

法律家的には「裁判をして出て行ってもらうしかない。少しでもひどいこと、例えば、部屋をロックして入れなくしたら、あなたが逆に訴えられる現実です。」と言われる。

ちなみに「保証人」は 不動産屋の知恵によるお金で買った「架空?」の人でした。

(法律的には違法と言えないそうです。今も少しは使われているかも。)

何かが弾け、真面目な私にどうしてこんな悪知恵が浮かんだのでしようか?

婦人相談所」と言うところをご存知でしょうか? 

DV夫から逃げるシェルターのような所です。

一般的には場所は公開されていないので 嘘の相談で場所を聞き出す。(私は悪魔になっていた。)

Aさんを一応 納得させ、(私のギリギリの良心、そして犯罪者にならないために。)

2人で荷物を段ボール箱に次々に詰め、私の車(大きい)で 相談所の「シェルター」(センター)のところで Aさんに降りてもらい、玄関に 荷物の山を積み上げた。

そう、予告せずに、夜中に実行したのだ。

こちらの身分と事情を一方的に説明し、職員の方は一瞬 ギョッとされたが、私を責めるでもなくAさんを温かく受け入れた

もちろんモヤモヤした気持ち(私も 良心はあるので)で沈んでいた2週間後、そのセンターの職員の方(ケースワーカー)から電話があった。

ヒヤッとしたが内容は意外なものだった。

滞納分はきちんと分割させて支払う

・お金の管理指導もセンターで行うので、もう一度住まわせてもらえないか?

本人も希望しているので、

(たぶん、私のとこほど安い場所を探すのが難しかったが、かなりの真実だと思いますが、、)

後ろめたい気持ちがあったのですぐに「全然構いませんよ。」と答えていた。

ケースワーカーさん「変身?」 

半年ほど平穏な生活が続いたが、やはり1ヶ月.2ヶ月と家賃は滞りだした。

だから私はケースワーカーさんに困っていることを伝えた。

謝りながら、「本人を呼んで指導する」との丁寧な対応をしてくださった。

しかし1ヶ月後、私が2回目の 不満の電話をした時、ケースワーカーさんは「変身」していた。

「Aさんに対しては十分に指導していきましたが、もう関われません。すぐに放り出してくれても構いません。でもうちのセンターに連れてこないでください。彼女は駅でも寝れる人です。気にせず 直ぐにでも追い出してください。」(内容的には誇張は有りません。)

夜逃げしてくれてありがとう。

そんなことを言われてもこれ以上の悪人には私はなれません。

どうすることもできずに1ヵ月経ったとき、Aさんに連絡がつかなくなり、部屋に行って夜逃げしている事が確認されました。滞納は あったが、自主的な「夜逃げ」はありがたかったのでした。

ホッとしました。

たかが大家の立場でも人と関わることはね。

残置物のゴミの掃除をしていた。

あれほど生活がメチャクチャでお金も自分の管理もできない人であったが、何人かの人と文通をしていたようであった。(手紙を読むことは、はプライバシー的にアウトですが、)ゴミの分類上ということで 内容はある程度 読んでしまった。真面目な友達の真剣な内容に、掃除の手が止まった。

この複雑な感情は何?

半年間、手紙写真等を保管していたが、返せるはずもなく、処分した。

(その他に2回も「夜逃げ」はあったがその掃除(ゴミ処分)の時、その人の人生が垣間見え、いつも不思議な気持ちになる。)

伝えたいこと。私とあなたは 何がしたいのか?

少し古い話でした。ガチンコ勝負の「大家」と「店子」の関係が かつてはありました。

入居から退去まで入居者の顔を一度も見たことがない滞納の処理退去の掃除全て業者任せが「今」の「フツウ」、、、

その方が良いし、逆行することもないです。(本の中のお婆さん大家も亡くられました。)「大家業」は言葉も無くなりそうですね。

「不動産大家業」と「不動産投資」はかなり 別の世界です。

それでも私が したいのは、、、あなたは、、