こんばんは、サバイバル大家です。
いつもコラムを読んで頂き、ありがとうございます。

 

前回の続き(第5話)

サンタメワンの、非も認める、言い分も認める
という姿勢にホッとしたのも束の間

衝撃の提案を受け
呆然とするサバイバル大家は
尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)に理詰めで反論する

 

しかし、百戦錬磨の尾崎から

 

洗練された開き直り

圧倒的な逆ギレ

 

で反撃されたとき

 

 

サバイバル大家に偉人の格言がこだまする

 

冷静に、かつ忍耐強く
未来を見通す力だけが、
未来を実現してゆく

by ナポレオン・ボナパルト

 

 

戦いのなか冷静をたもち
未来を見すえた思いをめぐらせ
反撃に転ずるサバイバル大家

 

不動産のプロも想像だにしない

責任転嫁スキームを提案したとき

 

サンタメワン達の目に一筋の希望が宿る

 

当日の当日の問題になんとか落とし所を見つけ
ホッと胸をなでおろすサバイバル大家

しかし、、、

それは次なる衝撃の電話のプロローグに過ぎなかった。

 

祝!クソ物件で不動産投資家デビュー!

隔壁が壊され世帯が2→1に減った問題に対し

 

佐木(不動産会社サンタメワン営業)

「上司!売主さんOKだそうです!!」

 

なんとか、売主が原状回復の責を負うことで難を逃れた
…とホッと安心したのも束の間。

この時は物件の最終決裁当日に、あんな衝撃的な電話が来るなんて思いもしなかった。

 

 

(…銀行決裁の当日)

 

 

午前中に会社は有休をとり、朝から都銀オセロ銀行の会議室に早めに着いた。

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「ようやく、無事に今日を迎えられましたね。サバイバル大家さんおめでとうございます。」

 

え。いや、全然無事ぢゃないけど…
ちょっと複雑な気持ちになりながらも

 

サバイバル大家

「そ、そうですね、初めてのことなので今日は最後までどうぞ宜しくお願い致します」

 

しばらくして
サンタメワンの面々と売主が部屋に入ってきた。
年は40〜50始めだろうか。

少し気難しく見えないでもないが
普通の人のように見える。

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)

「色々ありましたが、今日キチンと賃貸借契約にハンコが貰えれば完了ですね。終わりよければ全て良しになりますよ。スムーズに終わるようにお任せください。」

 

気分を取り直した。
そうだった、今日は待ちに待った大家デビューの日だ。
低属性で銀行員に蔑まれながらも何とか小さくてもスタートできるんだ

 

サバイバル大家

「はい、そこがキチンと終わらないと関係者みな迷惑かけますね。最後まで宜しくお願いします」

 

心からそう願った。

 

最後まで粘りつよく開き直ることが重要です

皆が名刺交換をおわらせ着席した

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)
「では、早速はじめたいと思います。」

 

いよいよ、最後の手続きが始まった

 

売主は、佐木(不動産会社サンタメワン営業)のサポートのもと

 

・賃貸借契約の締結
・その他、書類の署名捺印

 

買主は、近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)のサポートのもと

 

・出金、振込伝票などの署名捺印
・その他、書類の署名捺印

 

を別々に署名捺印をすすめていくことになった。ペンを渡され多くの伝票、書類に法人、個人の情報を書き込みはじめる。

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「サバイバル大家さん、ゴム印ないんですか?次はあったら楽ですよ」

 

苦笑いしながら
急しのぎの言い訳で答える。

 

し、しまった(ノωヽ。)゚

 

そんな便利なものがあったか!
あまりにも初心者すぎて笑えてくる。

 

 

その時

尾崎が驚きを発した

 

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)

「なんだと!本当か…?」

 

皆が尾崎を見る

視線に気づくと尾崎は
得意の歪んだ笑みを浮かべた

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)

「い、いえね。佐木がリースバックの賃貸借契約書、
原状回復特約が入ってない古いもの持ってきたんですわ」

 

近藤が発言に怪訝な目になる。

尾崎は、間髪入れずに続ける。

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)

「そこでどうでしょう?みなさん、お忙しい中お待たせしてしまうのは心苦しいですし。

新しい賃貸借契約書は後日締結しなおす

として

古い賃貸借契約書で本日締結されて

後日差し替えてもらうというのは…」

 

 

取引をスムーズに終わらす?

 

…って

 

オノレ!
どの口が言っとんねん!

 

呆気にとられているこちらを見て
吉貝(売主)はニヤッと笑い

 

吉貝(売主)

「それはいい。もちろん、私はそれで構いません

 

 

なんていうか、こいつら…

 

揃いも揃って

 

頭が沸いてるんでしょうか?

 

サバイバル大家は深呼吸をして
静かに威圧を込めて発言した。

 

サバイバル大家

「ははは、そうですね。時間へのお気遣いありがとうございます。

 

しかし、これはちゃんとした

契約です

 

新しい賃貸借契約書が締結されるまで、
私は出金伝票も他の書類も署名捺印したものは

 

一切渡しませんよ

 

関係者に迷惑をかけたくないのならば、一刻も早く新しい賃貸借契約書ご用意ください。月末のお忙しい時に近藤さんにはご迷惑をおかけしますが…」

 

迷いなく言い切った発言を聞き
近藤は微笑んで尾崎に言った

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「私のメールアドレス宛に書類を送付いただければ、
受信したらこちらで印刷できますよ」

 

尾崎は素早く本社に電話をし指示をした、
吉貝(クソ売主)は少し無表情になっていた。

 

新しいオーナーさま、おね害します

30分ほどして、原状回復特約がキチンと記載された新しい賃貸借契約書が届いた

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「はい、こちらで全てですね。では、これから処理をしてまいります」

 

融資担当が退室しかかったところで、法人通帳を渡し忘れていたことに気がついた。通帳を会議室のドアまで届けに行ったとき…

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「ありがとうございます。・・・あの不動産業者と売主、大丈夫ですか?」

 

少し怪訝そうな顔をした融資担当者に
苦笑いをしながら答える

 

サバイバル大家

「さあ、どうでしょう。ただ、一つ言えることはどんなことがあっても必ず返済はします」

 

融資担当者はニヤッと笑い、
一言言って退室した。

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「それなら十分ですよ」

 

処理が終わるまでの間
会議室では重い沈黙が訪れた。

 

 

時たまかかってくるサンタメワンへの携帯着信音しかしない。

サバイバル大家は全て書類に目を通してチェックしていた。

吉貝(クソ売主)は1点を見つめたまま、無表情なままだった。

 

 

(…30分ほど経過後)

 

 

融資担当が会議室に戻ってきた。

 

近藤(都銀オセロ銀行 融資担当)

「無事に処理が終わりました。」

 

不動産業者、司法書士、売主へと現金が次々と渡されていく、
振込での着金も無事に確認ができたようだ。

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)

「無事に確認できました。では、売主様から領収書をお渡しください」

 

無表情のまま目線を合わさず、
会釈をし一言だけ発言しながら領収書を渡す。

 

吉貝(クソ売主)

「新しいオーナーさま、どうぞ宜しくお願いします」

 

あまりの無表情だった。
胸がムズムズしたのを感じた。

 

サバイバル大家

「あ、はい。新米大家で至らぬこともあるかと思いますが、何かあればご連絡ください」

 

返答も何もなく会釈をして、
吉貝(クソ売主)は荷物をまとめ始めた。

 

尾崎(不動産会社サンタメワン 営業課長)

「では、本日はありがとうございました!」

 

思いの外、最後はあっけなく終了し解散した。

 

都銀オセロ銀行の支店を出ると時間は12時前くらいになっていた。

 

お腹が減ったし
喉が渇いた

 

近くに富士そばが見え、歩き始めたその時…

 

 

ブーブーッ(携帯着信)

 

 

携帯のバイブがなった。
それも見慣れない番号から。

 

サバイバル大家

「はい、もしもし!」

 

少しの沈黙の後に
判明した

 

吉貝(クソ売主)

「…先ほどはありがとうございました」

 

なんと吉貝(クソ売主)だった。
少し冷や汗が出たのがわかった。

 

こっちは早く

温かい天玉そば食いたい!

ってのに!

 

 

吉貝(クソ売主)

「もしもし、実はですね・・・先ほどの賃貸借契約ですが。私は誤解をしていたようで、もう一度新しい契約書で締結させてもらいたいんですわ」

 

 

 

はい?

 

なに言ってんだ、このオッサン!?

 

サバイバル大家

「あ、えーと。売主さんはキチンと重要事項説明を聞いて納得されたうえで署名捺印をされていましたよね。私は再度やり直す気はありません。もし何かあるんであれば、サンタメワンと話をされてください。」

 

空腹と突然の申し出から湧き上がる
怒りを抑えて懸命に言葉を選んだ。

 

吉貝(クソ売主)

「そうですか、わかりました…」

 

ブチッ!

 

一方的に電話が切れた。

 

 

なんか、変な人だな。

 

そんなことより、今は

温かい天玉そば食う

ほうが大事だ!

 

…とホッと安心したのも束の間。

 

この時はあんな陰惨な光景を目にするなんて思いもしなかった。

 

毎週月曜サバイバル大家、告知エンディング1、漫画

 

 

毎週月曜サバイバル大家、告知エンディング2、漫画

毎週月曜サバイバル大家