こんばんは、サバイバル大家です。
いつもコラムを読んで頂き、ありがとうございます。

 

前回の続き(第10話)

浦切(不動産サンタメワン管理担当)との裏切りに近い電話で
絶望感と孤独感に満ちあふれ疲弊するサバイバル大家

仮病による午後半休を思いつき
体調が悪い雰囲気を醸しだし上司に相談する

 

しかし

それは精神的ダメージを倍増させる地雷だった

 

体調不良ごときで休もうとするサバイバル大家に
お説教モードで圧倒的な勘違いをくりひろげる児里(中小製造ナニワコーポ職場所長)

 

 

不穏な空気を感じとるも

 

時は既に遅かった

 

一刻も早く心身を休めたいと願う
サバイバル大家に宮仕えの悲劇が降りかかる

 

 

昭和の浪速上司が誇る

 

感情集約型残業の極地

 

酒で血中アルコール消毒スキーム

 

半休を夢見たことを激しく懺悔

最後の反撃に転ずるも虚しく宙を舞ったとき

サバイバル大家は死亡フラグがたつ

 

 

シケた気分の時に飲むのが
酒ってもんだ

by 土●十●郎(●魂)

 

 

予定外の大ダメージをうけつつも
週末に現状をリスト化し整理し始める

 

偽善者ぶった浦切の売却提案さえも
自分の血肉としようとするサバイバル大家

しかし、、、

それはクソ物件が覚醒を果たすプロローグに過ぎなかった。

 

現状の状況(第10話時点)

【良いこと】

① 家族との仲が良くて、いつでも愚痴は聞いてくれる(父親以外)
② 恋人ができたばかりで、心の支えがある
③ 幸いにもクソ物件は満室で、今のところ家賃収入が途絶えない
④ 会社員は続けてるし、なんとか生活は大丈夫
⑤ クソ物件購入後に中古RCを追加購入できた

【悪いこと】

① カードリボとかまだ100万弱くらい残ってる
② 吉貝(クソ売主)はサイコ野郎
③ 佐木(不動産サンタメワン営業)と上司は、過失をしらばっくれている
④ 浦切(不動産サンタメワン管理担当)は、オーナーの味方でなく会社の手先

【どちらか不明】

① 宅地建物取引業法(第35条)違反が理解できてない
② そもそも、どのくらい原状回復費用がかかるのか不明
③ 法律的には自分は不利なのか有利なのかわからない
④ 実際にこのクソ物件はいま売るとプラスになるのかマイナスなのか

このクソ物件を買ってない人は人生を少し損している

少しエネルギーが回復してくると
プラス思考にもなってくる

 

サバイバル大家

「よく考えたら、問題を与えてくれる物件を買ったからこそ色々な経験ができるのかも。勉強だと思って頑張ろう」

 

うん、このクソ物件を買ったからこそ
成長の機会ができた。

 

絶望感が向上心へと転化しつつあるタイミングで、いくつかの不動産業者をピックアップ。大手不動産会社から順に売却査定の依頼をした。

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「ぜひ、私どもにお手伝いさせて下さい。つきましては、物件の売却査定にあたり資料を送付頂きたく」

 

早速、電話で連絡があり、
今ある限りの資料をスキャンして送付した

よし、あとは返答を待つしかない

 

 

(…1週間ほど)

 

 

ブーッ!(携帯)

 

 

サバイバル大家

「はい!もしもし。あ、槍手さん」

 

とてもハキハキと気持ちの良い口調で話す人だ、
自分より若いのにしっかりしてるような感じもする

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「はい、大変お待たせいたしました。売却査定の結果が出たのですが

…少し電話では話が難しい内容です。

よろしければ一度お会いしてご説明できればと思うのですがご都合いかがでしょうか?」

 

電話では話が難しい…というくだりで

胸がドキっ!と締め付けられる

一体どういうことなんだ?

 

胸の鼓動が早くなることを感じながらも
早く結果が知りたくて翌日にアポイントをとった。

 

進化し続けるクソ物件。秘められた戦闘力が覚醒する

 

(…翌日の夜19:30)

 

槍手さんは自宅まで来てくれた。

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「サバイバル大家さん、初めまして。どうぞ宜しくお願い致します」

 

名刺交換の後の雑談で、彼の親も不動産業者さんであり
大手不動産会社で後継者となるための修行中だという話を聞く。

 

今回の物件は、

・エリア 首都圏の政令指定都市区内(駅徒歩10分)
・金額 5000万円以内
・利回り 9.5%以上
・築年数 30年未満(RC)

 

と、数字だけは市況に比べそれなりとの話

 

サバイバル大家

「いや〜、不動産業のエリートさんなんですね。頼もしい限りです。
それで今回の売却なんですけど…お電話のお話を具体的に教えてもらえませんか?」

 

話が本題に入ると、
営業の唇がキュッと締まるのを感じた。

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「サバイバル大家さん、前提として私は色々とまわりくどい言葉を使うのは苦手です。なので言いにくいこともストレートになってしまうことをお許し下さい」

 

言いにくいことがあるのか…

また胸が締め付けられる

一体どんなことなのか

 

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「サバイバル大家さん、

 

調べたところ

 

容積オーバー

 

つまり

 

違法物件

 

です、この物件は。」

 

 

 

え、なんだって?

 

容積オーバー?

 

違法物件?

 

言いようのない不安が胸をよぎる

 

サバイバル大家

「あ、あのー。すいません、不勉強で大変申し訳ないのですが違法建築って何なのでしょうか?」

 

少し説明しづらいな、という顔を見せつつも
槍手さんは丁寧に説明をしてくれた

 

サバイバル大家

「つ、つまり…

① 建物が本来の面積より僅かに超過している(容積オーバー)
→金融機関の融資が限られ難易度が高くなる(違法物件)

② 擁壁を背負っているので買う側はリスク
→建替時の擁壁費用が大きい

③ 上記①と③により、買う側はリスクが高い
→かなりの指値が予想される。

④あの都銀Aが①でも融資をしたのが不思議
→金融機関が見落とす資料で通った可能性

…ということですか?」

 

サバイバル大家の目を見つめ
黙って深くうなずく

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「残念ながらご理解の通りです」

 

 

ああ

 

なんてこった。

 

ただのクソ物件でなく

 

実は

 

スーパークソ物件

 

だったってことか。

 

なんて大馬鹿野郎だったんだ…
家賃キャッシュフローで

 

中トロが食えるとか夢みて

 

頭が沸いていたのは

 

完全に自分だった

 

こりゃ
完全にこのクソ物件は

 

覚醒

 

しちまったな。

こいつの秘められたポテンシャルを、
ついに限界まで引き出しちまった。

 

 

サバイバル大家

「はは、そうだったんですか…」

 

なにを話せばいいのか言葉を失った。
少しの希望は瞬く間に絶望感に変わっていくのだった。

 

槍手(大手不動産ザ・バブル営業)

「ただね、サバイバル大家さん落ち込みすぎないでください。
いま話をしたことは事実ですが

・再建築は可能な接道
・容積オーバーも僅か数平米
・市況とエリアに対しては高い利回り
・小ロットの金額帯

であることにはまだ希望があるんですよ?」

 

そ、そうなのか!?

 

初めて出会った本格派の槍手さんに希望を感じ
…ホッと僅かに安心したのも束の間。

この時はクソ物件とチキンレースをするなんて思いもしなかった。

 

 

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