こんばんは、サバイバル大家です。
いつもコラムを読んで頂き、ありがとうございます。

 

前回の続き(第15話)

エリートでも憔悴するトラブルを起こすクソ売主
何とか売却活動ストップでことを収めるサバイバル大家

しかし翌日に被害業者からの報告を読み
そのサイコぶりに愕然とする

 

老舗のプロ不動産業者ですらも

売却活動の自粛を即決する始末

 

 

(…退去日までの静かな日々)

 

 

(…嵐の前の静けさ)

 

 

退去日当日に心配の頂点に達し浦切に電話をかける
安定したサイコ具合で連絡なしで当日ドタキャンのクソ売主

しかし

それはクソ売主のサイコ準備運動に過ぎなかった

 

 

退去立会いに慣れた管理会社さえも

 

扉を開ければ呆然と立ちつくし

中に入れば驚嘆の悲鳴をあげる

 

電話口から恐怖の実況中継を聞いたとき

サバイバル大家に偉人の言葉がこだまする

 

 

苦痛には限度あれども
恐怖には限度なし。

by プリニウスニ世

 

管理会社さえも匙をなげる圧倒的なサイコ退去部屋。いままでの心臓の痛みとは異なる、静かな心が吸い込まれるような恐怖。

検討もつかない原状回復費用に恐怖を感じるサバイバル大家

しかし、、、

それは想像を超える退去部屋に恐怖するプロローグに過ぎなかった。

 

現状確認のリスト(#15話時点)

【良いこと】

1   家族との仲が良くて、いつでも愚痴は聞いてくれる(父親以外)
2   恋人ができたばかりで、心の支えがある
3   幸いにもクソ物件は満室で、今のところ家賃収入が途絶えない
4   会社員は続けてるし、なんとか生活は大丈夫
5 クソ物件購入後に中古RCを追加購入できた
+6 本格派の槍手(大手不動産ザ・バブル営業)と知り合えた
+7 本格派の伊木(丸の内硬派弁護士)と知り合えた
+8 クソ売主の不信に値する複数の客観的状況証拠(恫喝)
+9 クソ売主の不信に値する客観的状況証拠(連絡なしで立会ドタキャン)

【悪いこと】

1 カードリボとかまだ100万弱くらい残ってる
2 吉貝(クソ売主)はサイコ野郎
3 佐木(不動産サンタメワン営業)と上司は、過失をしらばっくれている
4 浦切)は、オーナーの味方でなく会社の手先
+5 実際にこのクソ物件はいま売るとマイナスの可能性大
+6 既存不適格のクソ違法物件(容積オーバー)
+7 擁壁リスクが存在するクソ物件
+8 都銀オセロ銀行が本来なら融資をしないようなクソ物件
+9 クソ売主の賃貸解約により2部屋空室確定
+10 売却活動はクソ売主のサイコ恫喝により一旦停止
+11 管理会社も匙を投げる圧倒的な原状回復費用

【どちらか不明】

1 宅地建物取引業法(第35条)違反が理解できてない
→証拠次第で有利不利はひっくり返る
2 そもそも、どのくらい原状回復費用がかかるのか不明
3 法律的には自分は不利なのか有利なのかわからない
→証拠次第で有利不利はひっくり返る
4 実際にこのクソ物件はいま売るとプラスになるのかマイナスなのか

 

 君が怖いと思うもの全てが、この扉の向こうにある

恐怖の室内を探索し始めた浦切
まるで恐怖屋敷のホラー中継のようだ

 

浦切(不動産サンタメワン管理担当)

「うわちゃあ…」

 

しばらく、無言になる浦切。

 

サバイバル大家

「ど、どうですか?大丈夫そうですか?」

 

ふう…と一呼吸置いて、
浦切は静かに話し始めた

 

浦切(不動産サンタメワン管理担当)

「いや、すいません。見てきましたが…

 

・壁がぶち抜かれて

・キッチンも撤去され

・室内は黒カビだらけ

・湿気で壁はボコボコ

・壁紙はヤニで全てOUT

・室内と屋外共に大量の残置物

 

私では正直原状回復の見積もり自体できないです」

 

聞いてるだけで頭が痛くなってくる
リフォーム経験のないど素人でも

高額になりそうなのは気配がムンムンだ

 

浦切(不動産サンタメワン管理担当)

「一度、サバイバル大家さんも見られた方がいいです。というか、どこからどこまでやるのか工事業者と現地を見ながら打ち合わせする以外に何もできません」

 

正直いって電話の会話は
頭に全くはいって来なかった

 

サバイバル大家

「わ、わかりました。一度リフォーム業社さんを手配して私も現地調査してみます。お疲れ様でした」

 

電話を切った瞬間に体が鉛のように重くなる。

 

株が大暴落して損が確定したら

こんな気持ちになるのかな

 

今週の週末になったら見に行かないといけない。

気づくと、もうお昼休みはほとんどなくなってしまっていた。コンビニの辛子明太子おにぎりを、急ぎほおばって会社に戻る。

 

 

(…その日の夜19時ごろ)

 

 

電話の向こうで呆然と立ちつくすほどの

 

浦切の見た凄惨な景色

 

どうしても頭から離れなかった
予定を変えて定時過ぎに仕事を終わらせ現地に向かう
会社から物件までは1時間近くかかった

 

物件に到着したとき真っ暗になって
小雨が降ってきていた

 

 

ギッギ!ギッ!

 

 

ガチャ!

 

 

現地に浦切が設置していたキーボックスのダイヤル錠を回し、二つのくたびれた鍵をとりだした

 

サバイバル大家

「なんかパンドラの箱を開けるみたいだな」

 

心を落ち着けるために深呼吸をした

 

 

よしっ!目をそらさず
現実を見るんだ!!

 

 

ガチャッ!

 

 

ポトッ…

 

 

う、うぎゃー!!

 

 

な、なんだ!!なんか落ちてきた!!

 

 

このクソ物件 in to the ワイルドでしょう?

外灯もない携帯の画面だけ僅かな明かり
ほぼ暗闇の中パニックになり暴れまわる

 

 

プチっ…

 

 

と変な感触がして気持ち悪さが消える。

 

ダダダダダッ!

 

恐怖のなか土足で駆け上がりブレーカーを上げた。
薄暗い照明がついて玄関に戻ると

 

哀れなヤモリ

 

が踏まれていたのを見たとき

サバイバル大家の心の奥底で何かが破裂した

 

 

もう、なんなんだよ…

 

不動産投資ってキツいじゃん

 

「金持ち●さん、貧乏●さん」に書いてあったのと全然違うじゃん

 

汚いし、怖いし、辛いじゃん

 

せきを切ったように
我慢していたものが溢れ出す

 

 

仕事後に何も食べていない空腹感

ヤモリが暗闇で落ちて来た恐怖感

大家になってからトラブル続きの不安感

 

 

小雨がシトシト降る音がBGMのなか
あらゆる負の感情が入り乱れていた

 

 

やむなき事情でぶち抜かれた壁

 

室内の空気に充満する黒カビの胞子

 

床のところどころに転がる虫の死骸

 

床は湿気で腐りかけているのかギシギシ

 

哀れなつぶれたヤモリ

 

大量の残置物が無秩序に散らされた部屋

 

 

誰もいない空虚な玄関で涙目になって
クソ物件オーケストラの前で立ちすくむとき

サバイバル大家に偉人の言葉がこだまする

 

 

自分を破壊する一歩手前の負荷が、
自分を強くしてくれる。

by ニーチェ

 

 

3分ほどしてペットボトルのコーラを飲むと
炭酸の刺激から少しずつ自分を取り戻した

 

現実を受け止められただけで
今日は良しとしよう

 

ほんとは弁護士着手金の貯蓄中だからダメだけど終わったら今日だけはゴージャスに

松●の牛丼大盛(卵付き)

を食べて気分を切り替えよう

 

そう思うと少しだけ元気が出てきて、全部屋の写真を撮れるだけ色々な角度から撮った。

 

 

(…帰り道)

 

 

松●の牛丼大盛を食べて満腹になったら
突然何とかなる気がしてきた

 

 

そうだ…ご飯が
お腹いっぱい
食べれれば
幸せだった

 

 

よし、次はリフォーム業社との現地調査だ

大変な恐怖体験も牛丼大盛をたらふく食べて
…ホッと僅かに安心したのも束の間

この時はリフォーム業界の闇の淵に立っているとは知りもしなかった。

 

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